さようならホークス”26

◎埋めるべきこと

最大のポイントはダイソン・ダニエルズが偽センターとしてカッティング・リバウンド・プレーメイクと様々な仕事をこなすようになったことです。特にオフェンス面ではペイント内得点が9.8と異様な数字を記録しました。ガードでこんなにとれる選手って珍しいし、それもハンドラーじゃないのにとれるのは異様すぎます。

またシーズン後半になるとプレーメイクの割合も増やしました。ディフェンダーをみえていない部分もあり手放しでは誉められないものの、ペイントへ侵入するガードが展開していくのは理にかなっています。次第に相手センターにマッチアップされる対策も始まりましたが、スピードのミスマッチなのでドライブから展開する形も増えています。

ところで、この偽センターの前提はオコングがストレッチセンターになったことです。いろんなチームが欲しがるストレッチセンターをオコングがやるとはね。それ自体は相手のビッグを外に誘い出す役割もあり、ダニエルズとのポジションチェンジは有効な術でした。
ただし、オコングはシンプルなツーメンゲームに加わることが少なく、そしてダニエルズに相手センターがマッチアップしてきたときに、自分がインサイドに行く仕事が出来ていませんでした。逆にダニエルズは3月と4月は3Pを決めるようになっており、ここのポジションチェンジに対応できています。

トレードでランデールを獲得し、控えにもストレッチするビッグマンを据えたことでホークスのオフェンス戦術は確たるものになっていきました。ただ、ここでもNAWが高確率で決めてエース格になったことがシーズン後半の好調さを生み出しました。ジェイレン・ジョンソンはエースというよりも、メインのプレーメイカーという立ち位置になったので、負担も減った感じがします。

そのジェイレン・ジョンソンはシーズン前半に出来ていなかったプレーコールの実行力が高まっていきました。オフェンスエントリーは同じでも、そこから派生していくし、時にはディフェンスを見て異なる判断が求められるのがプレーメイカーの仕事ですが、ここの判断もグッと良くなっています。これはプレーオフでブランソンのディフェンスを狙うことにも繋がっており、判断力の面で大きな進化を見せています。
現状ではエースとして物足りないのは事実ですが、この判断能力の部分は多くの選手が躓くポイントなので、自分で強引に突破できなくてもOKな空気も出てきています。個人技突破なら他の選手にやらせてもいいじゃん。

ジェイレン・ジョンソン、ダイソン・ダニエルズ、オコング、NAW。
ホークスが面白かったことは、それぞれが少しずつ新しい仕事というか、他の選手が担っている仕事を受け持つようになっていき、コート上のバランスもとれていったことでした。なかなか、ここまで見事に分業できているチームはないぜ。
最後にマカラムがチーム戦術の中に個人技アタックを加えてくれました。思ったよりエースムーブしていましたが、しっかりとパスもするしシューティングもあるので、早い展開を後押ししてくれた形です。レアなバランスで成立したスターターでした。

・・・という中にリザシェイは加われませんでした。単に実力不足というだけでなく、リザシェイは自分の仕事を見つけられなかったとも言えます。昨シーズンはヤングがいて、トランジションに走って積極的にボールを呼び込み、ハーフコートではプレーメイクに参加しなくてもワイドに散らされるパスで3Pを打つという仕事がわかりやすかったのですが、今シーズンはストレッチの人数が多く、よりアクティブに動く必要がありました。
本来であればダニエルズがやっていたカッティングやリバウンドの仕事量を増やせればフィットしたと思いますが、昨シーズンにやっていたこととの差が大きく、上手くフィットできなかった感じです。

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