さようならブレイザーズ’26

◎スプリッターは語る

これを書いている時、ブレイザーズのシーズンエンドの会見が行われましたが、スプリッターの発言は端的に今シーズンのことを物語っていました。

「シーズンが始まったとき、選手名簿を見て、どんな選手がいたかを見ると、ピック・アンド・ロールを支配するような選手がいなかった。明確なシューターもいなかった。さまざまなことをできる選手がたくさんいたが、専門家ではなかった。 だから、そんな選手名簿だと、みんなを巻き込まなければならない…」
チームは意図的にこのシーズンはセットプレーを少なくしたと語り、その選手構成のせいだと認めたが、プレーオフではゲームのテンポが落ちたため、より多くのセットプレーが必要だったかもしれないと述べた
「選手たちにそう言ったよ。もう少しそれを増やしたかった、もう少し構造化してほしかったし、最後にそれを加えようとしたけど、そんなに簡単じゃない…」
「チームとして成長する、コーチとして成長する、そして確かにいくつかのことを違うやり方でやるよ。もう少し組織的になって、少しランダムさを減らす」

オールラウンドなウイングが多くいる代わりに、スペシャリストがいない。それは各選手の役割を明確化する・・・つまりセットプレーを増やすっていうのが難しかったとのことです。その一方でプレオフに関しては、やっぱりセットプレーが足りな過ぎた(構造化が足りな過ぎた)し、急にやろうとしても無理だった、ってことです。
来シーズンへの課題もそこにフォーカスされていて、今シーズンのオフェンスがランダムすぎたと語っているわけです。

外から見ていて感じたこと、ブレイザーズに足りていないことが明確に語られているし、それが出来なかった理由も語ってくれました。1試合しかやっていないビラップスとの違いを語るのは難しいといっても、こういうコメントを見るとスプリッターがHCになったことで、改善のステップを踏めたことは非常によくわかります。
ブレイザーズのロスターは戦力的に充実しているけど、勝つには不十分なロスターというか、誰に何をやらせるのか。そしてチームとして何をしていくべきなのかが不明瞭なロスターってことです。その上でケガ人も多かったから、戦い方を定めていくのは難しかったし、定めることでポテンシャルを制限する可能性もあるってところかな。

せめてプレーオフくらいは役割を制限して欲しかったですが、それについても回答しているので納得は納得。同時にそれも課題として解決していくのが来シーズンの方向性なわけだ。大事なことは「専門家がいない」ことも問題視しているってことで、同じロスターでやっていくと同じような結論に至る可能性も示唆してくれています。

「強くなること。速くなること。足を動かせるようになること。ペリメーターをもっと守ること。あのミッドペイントエリアでのタッチ。3ポイントシュートを安定させること。」
「単純に動きのことだと思う。もっと速く、良く動けるようになること。3ポイントラインからポンプフェイクしてリムにアタックできること。取り組んで上達したいことがたくさんあって、当然すべてが一度にできるわけじゃないけど、この夏はジムで過ごす時間がたくさんあるよ。」

今シーズン、特にプレーオフにおいて最大の疑問は「何故、クリンガンを特別扱いしているのか」でした。現実問題としてロバート・ウィリアムスが登場すると劇的にディフェンスレーティングが下がっていたし、プレーオフでは大事なところはロバート・ウィリアムスにやらせようとしていたので、スプリッター自身もクリンガンを問題視していたはずです。
ところが、この会見でクリンガン自身が自分の問題点を明確に語っています。ペリメーターを守ることや、ポンプフェイクからリングにアタックできるようになるため、速くなること、足を動かせるようになることが課題。それが全くできないから(出来ないにもほどがあるレベルで出来ないから)問題になったわけですが、放置するのかと思いきや、夏に改善する意思を示しています。
「だったらシーズン中からダイエットできただろ」なんてツッコミは置いといて、ディヴェロップメントに期待しておきましょう。今シーズンの公称体重は127キロです。これが来シーズンにどう変化しているか次第でトレードを考えようぜ。

様々な課題があったプレーオフですが、今シーズンのスタートではアブディヤがこんなプレーをするとは予想もしていなかったはず。ケガ人が出たことでアブディヤはスターになったし、シソッコなんかの台頭で更にウイングは厚くなった。これまでの道のりを考えれば

って感じでした。ウイングだってディフェンスが大事だと教え込まれてきたのが、3P精度が大事になる変化が起きたわけだしね。それぞれが課題を持ち帰ってディベロップメントしていきましょう。
ただし、ブレイザーズには大きく3つの課題があります。

新しいオーナーが就任したことで内部事情が大きく変わり、まだプレーオフを戦っているのに新HC探しばかりしていました。そんなチームないだろ。
編成としてもっと難しいのは専門家を連れてくるために、何をどうやってカットするのかっていう視点です。サラリーが高くて余計なことをするホリデーをカットすべきですが、スクートはホリデーレベルになるには相当な時間が必要に見える。取捨選択ってのも難易度が高いわけだ。
そして、そもそも何で今になって基盤を作るシーズンだったのか。ビラップス時代に何をしていたのか。スプリッターのコメントは、スプリッター目線からすると正しいけれど、GM目線からすると意味の分からないコメントだったりします。

そんなわけで勝てるチームになれるのかどうか。最大の懸念はフロントにあるし、まずはフロントが適正な仕事をしなければ来シーズンもプレーインかもしれません。

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