さようならブレイザーズ’26

非常にブレイザーズらしい負け方をしたゲーム5
負けたら終わりなのにローテンションで試合に入り
ディフェンダーを多く使うゲームプランなのにディフェンスへの集中力が低く
不調なオフェンス担当を外したけど、不調なホリデーとカマラを使い続けたり
クレイチを投入するとシューティングよりもパス能力の重要性を示してくれたり
3P乱れ打ちに勝機を見出すなら、初めからもっと打ってろよって思ったり。

戦力的には十分にスパーズに対抗できるけど、ゲームプランの遂行力や対応力などを考えると、あまりにも大きな差がありました。それをスパーズで起こりえる例にすると

プレーメイクに徹さず、決まらない3Pを打つフォックス・キャッスル・ハーパー
自分でこじ開けようとハンドルし始めるヴァッセル・シャンパニー・ケルドン
プレーメイクに絡むためトップのスペースに出てきて3Pばかり打つウェンビー・コーネット

こんなことをしていたらスパーズは勝てるはずはなく、それぞれが自分がやるべきプレーメイク、シューティング、フィニッシュに集中しているからこそ今のスパーズがあるわけです。ブレイザーズはスパーズが羨むようなフィジカルに戦えるウイングを何人もそろえ、個人で打開できるアブディヤを抱えているのだから、戦力的には十分に対抗できるけど、役割分担が明確ではなく、各選手が余計なことをしているチームでした。

そんな印象です。しかし、そもそも開幕前で言えば「強いチーム」ですらなかったのだから、今シーズンを通して大きく成長してきました。特にアブディヤとシャープが離脱して負けが多くなり苦しんだ時期もありながら、シーズン終盤のクリッパーズとの直接対決、プレーインと見事にステップアップしてきたわけです。
勝率的には昨シーズンから順調なステップアップってところですが、根本的に違う形へバージョンアップできたよね。それは主にビラップスからスプリッターにHC交代したからな気はしますが、1試合しかやっていないビラップスと、急にチームを率いることになったスプリッターなので比べにくいな。

◎アブディヤの、アブディヤによる、、、

「強いチームに見える」のはアブディヤがいることが全てです。アブディヤがいるだけで強いチームにはならないけど、アブディヤがいなければ再建の少し上にいるチームでしかない。
一応アブディヤ抜きで7勝していますが、その内訳がグリズリーズ×3、ジャズ、ブルズ、レイカーズ(ドンチッチ・リーブス抜き)、ホークスとなっており、微妙なところです。

何人もグッドプレイヤーがいようとも、核となる選手がいなければ勝てるようにはならない。だからこそタンクチームが増えるわけだしね。
非常にわかりやすかったのはクリッパーズとの直接対決2試合で、アブディヤがガーランドを狙い撃ちにしてアドバンテージを作っていきました。あの仕事をアブディヤが出来るからこそガーランドは「弱点」になるのであり、そこで勝てるからこそゲームプランというものが作り上げられます。なんとなく試合をしていって勝つか負けるか、であれば核となる選手がいなくても成立するけど、「勝つためにどうするか」というゲームプランを作っていくならば、大事すぎる選手です。

しかし、開幕当初のアブディヤはここまでの選手ではありませんでした。グッドプレイヤーの上位、くらいの存在だったのに、この1年を通してアブディヤは止められないファーストオプションへとグレートな成長を遂げました。
「絶対に自分が勝てる」といわんばかりのダンプカーアタックは、1つのドリブルでステップを踏んで勝ってしまう異様な自信に満ち溢れていた。実際、スパーズもアブディヤに対する回答は用意できておらず、もしも徹底してアブディヤの強みを生かすゲームプランをブレイザーズが実行出来たら・・・というレベルでもありました。

ちなみに開幕戦のアブディヤは1アシストのみ。これがシーズン最小(正しくは1分しか出ていないサンズ戦が0アシスト)のアシスト数になっており、HCがスプリッターになってからの変化です。
アブディヤの仕事内容を調整し、その能力を最大限に活かし、活かされたアブディヤはさらに能力を伸ばしていき、エースとして大きな自信とゆるぎないプレースタイルを手に入れました。

しかし、このチームは「アブディヤのために」用意されたチームではありません。そう考えると凄いシーズンなんだよな。アブディヤについてはオフに別途触れましょう。

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