さようならサンズ’26

◎やっていることはシンプル

サンズがやっていることは非常にシンプルであり、昨シーズンのサンズが全くできなかった事でもありました。難しい戦術を取り入れたわけではなく、ベーシックな部分の徹底だったとも言えます。

極論で言えば、この3つだけだったかもしれません。ただし、これを実行するのは簡単ではなく、それぞれが高いインテンシティを発揮し、絶対に1on1で負けないという強いメンタルも求められます。その点でディロン・ブルックスとグッドウィンは今シーズンの補強において象徴的な存在だったかもしれません。
特にディロン・ブルックスはグリズリーズで同じことをしていたし、ロケッツでもウドカが求めるのはハードワークとファイトする姿勢でした。ある意味では個人としての特徴がそのまま持ち込まれた感すらあります。

戦力的に厳しいチームはパッシングでチームオフェンスを徹底するのがセオリーですが、サンズの場合はアイソから始まることが多くなっています。ちなみにシクサーズはアシスト数がサンズと同じですが、パスは22本も多く、より広いスペースへ展開して個人技アタックしています。そういう工夫をするよりも、しっかりとチームとしてセットすることを選びました。

ただし、実際にアイソでシュートまでいくことは少なく、パスアウトからの3Pを多くしています。この辺りは現代バスケのセオリー。早い切り替えでトランジションを仕掛けるものの、ハーフコートになったら時間をかけてセットするため、試合のペースは非常に遅かった。

基本的にハーフコートを組み立てるわけですが、ウイングが多い構成と切り替えの早さでミスマッチを多く作りたいタイプのチームでした。そこからアイソ起点のオフェンスなので理にかなっているわけですが、誰が優位なマッチアップになるかは、その時々で変化していくので、どこからでもアタックできることが大前提です。

そして流行のオフェンスリバウンドとスティールによる戦い方も確立させました。本当にハードワークのチームなんだよね。
特にオフェンスリバウンドについては、グッドウィン(2.0)やギレスピ(1.1)と小さいガード陣が奮闘しており、主役以外が徹底して飛び込んでいきました。ただ単にハードワークしているのではなく、各選手に振り分けられた役割の一部でしかありません。役割の定義も見事だった。

戦術コンセプトとしては斬新さはなかったのですが、流行の最先端が取り込まれており、そしてコンセプトが斬新ではなかったからこそ、様々なプレーコールが実行されました。強力な武器がないからこそ明確な形を持っておらず、それでいて

そんなシーズンでした。成果としてプレーオフらしい戦い方が出来たし、PGブッカーで戦ったプレーインから、PGギレスピにしてポジションをずらし、ホルムグレン狙いを可能にするなど、ラインナップの柔軟性は群を抜いていたよ。
この戦い方を突き詰めていけば・・・とはならないのだが、少なくともストロングスタイルでプレーオフに弱いチームに比べれば十分な可能性を感じさせてくれています。それも「スタッツは残すけどチームの結果には結びつかない」の代表格にすら思えるマーク・ウィリアムスを活用してなんだから、期待は膨らんでしまうよね。

さようならサンズ’26” への1件のフィードバック

  1. 選手の元々の得意技を伸ばすっていうのは、今シーズンの若手のプレーで特に強く感じますね。
    指名権の都合上この先安定してルーキーを確保できるかは怪しく、かといってサラリーはビールの分割払いでカツカツ、となると今いる若手を安上がりなルーキー契約の間に戦力化することが狙いだと思ってます。
    新しいことを仕込むとなると時間が掛かりがちですし、それなら2、3年ぐらい安くて若いロールプレイヤーとして働いてくれる方が良いという判断なのかなぁと。
    ルーキーがどっちもビッグマンなのも、イゴダロと合わせてハンドオフ型、ストレッチ型、リムプロテクト型で特化させて使い分けるためかと。
    逆にベテランには1on1ハンドラーをさせてたわけですが、成功したから良いようなものの、ブルックスやアレンにそれをやらせるのは結構な賭けだったように思えます。

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