プレーオフ ラヤコビッチの割り切りゲーム3

イングラムの件があったのでゲーム3も簡単に触れておきましょう。ラヤコビッチが見事な修正を見せたけど勝てなかったゲーム2だったので、これ以上何をするのかっていうのがありました。そこでみせた修正は見事に「振り切るぞ」みたいな。

試合の初めにドノバン・ミッチェルがエンドラインを割ってしまうターンオーバーがありました。ラプターズからすると絶対に速攻にはならないスローインスタートなのですが、ここでバレットが走ってボールを取りに行き、クイックスタートをしたがります。このワンシーンには殆ど意味がありませんが、総じてラプターズは展開を早める意識を持っているのが明白でした。

イングラムへの対応はほぼ変わりません。なんだったらキャブスはゲーム3だからか少しマークを緩めたんじゃないかって思うほどです。じゃあラプターズはイングラムのところでゲーム2のようなプレーを・・・しませんでした。上手くいっていた修正ですが「そこで勝負したら勝てない」と割り切ったかのように、イングラムに打たせるプレーコールは減らします。

そのため普通に低調でした。いうなればキャブスの策にはハマったままです。なおファールトラブルもあったのでプレータイムが短くなっており、この点も含めてスペーサーみたいな形です。
でもそれで良しとしたラヤコビッチだし、その代わりに展開を早める中で「ウェイドが張り付けないポゼッション」も増やそうとしていた雰囲気です。

さて、展開を早めるといってもプレーオフゲームなので、トランジションなんて生まれません。普通にハーフコートになるわけですが、このハーフコートオフェンスにおいて「トップでボールをキープし、オフェンスをセットする」を省略した感じがあります。
つまり、イングラムの件も含めてセットオフェンスをするよりも、早いタイミングでパスで動かし、バーンズとバレットが積極的に仕掛けていく。あるいは局所的なコンビプレーで積極的にシュートを打っていく狙いです。

その結果、2人で66点と大成功でした。ただし、この2人についてはゲーム1から割と点を取れていたので、ビックリ要素としてはバレットが6本も3Pを決めたことくらいです。ちなみにバーンズも3P3/5なので出来過ぎです。
イングラム本人は不満もあったように見えるゲーム1に近いような形を選んだラヤコビッチ。ただし、内容としてはイングラムはスペーサーであってスクリナー仕事なんかはしない。ただただバーンズとバレットが積極的に仕掛けていくことであり、そのためにもコントロールよりも早い展開でギャップを作りたかったのだと思います。

あれだけ上手く修正したゲーム2だったのに、勝てなかったこともあり、大胆に振り切ってきました。勝てば官軍なのでイングラムも不満はいわないだろうしね。そもそもシーズン中もイングラムが点を取れない試合はたくさんあるわけだし。

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