ドンチッチとリーブス不在でロケッツが余裕のスイープ・・・と思ったら、試合直前になってデュラントが右ひざの痛みで欠場するという話に。そして試合が始まると想像を超えて、吐き気がするレベルで酷いチームオフェンスを見せたロケッツ。この試合はレイカーズ側も様々な問題を起こしているのに、そんなことは些細な問題にしか見えないほどにロケッツが死んでいました。
シーズンで78試合も出場したデュラント。そのデュラントの単調すぎるプレーパターンと、そのプレーパターンのために随分とバランスが弄られたチームメイト。だからデュラントがいないことで、システム変更しなければいけないけど、システム変更なんかできないというね。
ただ、デュラントがいるとか、いないとかの前に個人レベルとして苦しいプレーが多すぎたゲーム1でした。これがゲーム2以降に改善するのかどうか。ひょっとしたらデュラントが戻ってきたらシステム面では解決するかもしれませんが、それじゃあ勝ち進むのは難しいぜ。
ってことで、この試合であったことをデュラント欠場による問題なのか、それとも関係ない問題なのか。ゲーム2以降に整理できるかを観察するためにも触れておきましょう。
◎シェングンの出発点
まずシステム的な問題はシェングンのポジショニングというか、起点としてのポジショニングでした。通常、デュラントがいる場合は「デュラントにパスをするため」にトップ近辺から始まります。本来であればアメンやシェパードがやればいいのですが、この2人が出来ないのでシェングンがいます。
・デュラントにパスをする
・デュラントを囮にしてワイドに展開する
・ 〃 ドライブする
・デュラントに渡してツーメンゲームする
・ 〃 オフボールスクリーンへ移行する
こんな単純ではありませんが、まぁ大雑把にいえば大差ないでしょう。シェングンがトップ近辺からオフェンスを始めるのはデュラント絡みです。エルボーで貰う時はトップにデュラントがいる形になってきます。
しかし、デュラントがいなければ全てが成立しません。もちろん、アメンやシェパードとツーメンゲームを仕掛けてもいいのですが、それはこの試合で1回しかやりませんでした。なお、見事に&ワンにしており、ツーメンゲームそのものは有効な手段です。
ツーメンゲームもしないのにトップ近辺からスタートした
もしも、ゲーム2からデュラントが戻ってくるならば問題ないですが、戻ってこないなら致命的になりそうです。なんせシェングンには3Pを打たせてOKなので、エイトンは誘き出される必要がない。エイトンが守っていて何も問題がない。
せめてシェパードとのハンドオフを増やしてくれればいいのだけど、アメンが邪魔するしな。
単純な話として、シェングンがローポストで起点を作れば形は大きく変わります。ローポストの1on1ならばレイカーズはカバーディフェンスは用意できなくなり、ダブルチームを仕掛ければ展開されていきます。シェパード、ジャバリ、オコギー(イーソン)が3Pラインの外にいれば、さすがにレイカーズもある程度はシューター側を気にします。
・・・まぁ、そんなこと誰でもわかる話なのですが、何故かロケッツはわからないらしい。わからないことがわからないぜ。きっとレブロンも敵ながら呆れていると思うんだよね。
ここまでは「デュラントがいないから起きたシステムの問題」ですが、もっと悪かったことはシェングンはアタックしても外しまくったことです。デュラント関係ないし、デュラントがいてもゲーム1は負けたんじゃないかっていうね。
〇シェングン
19点
2P6/17
3P0/2
FT7/9
8リバウンド
6アシスト
3ターンオーバー
3Pが決まらないのは想定内なわけですが、16本のペイント内シュートを外しました。何だったらヘイズがたくさんファールしてくれたから助かったという印象で、エイトン相手にするとフックを外しに外したのでした。正直、エイトンのディフェンスが良かったというよりは、何もしないことで勝手に外してもらった印象だもんな。
さて、この問題は昨シーズンのプレーオフに繋がります。
ウォリアーズが施してきたのはシェングンにターンする方向を限定させフックを打たせることでした。それを驚くほどに外したシェングンでした。
その4か月後、ユーロバスケに登場したシェングンは見違えるように個人アタックを磨いてきました。プレーオフでの反省をトレーニングに落とし込んできたのは間違いありません。そのユーロで優勝・・・しておかしくなかったのに、やっちまったぜ。
しかし、個人レベルが落ちるユーロでの出来事でしかなく、それをNBAでやるのは・・・と思ったら開幕すると見事に個人技で制していくシェングン。これはリーグトップのスーパースターになろうとしているのか、って感じでしたが2カ月もするとプレーレベルが落ちていったのでした。それはデュラント問題かもしれないし、単にシェングンが体力的に限界だったのかもしれません。
ただローポストアタックをしなくなってしまったシェングンは、そこから自分のアタックで無双ってわけにはいかなくなったのよね。チーム事情に消された感はあるぜ。
シーズンでのチーム戦術に問題があったとか、デュラントの急な欠場で乱されたとか、チームメイトのポジショニングが悪いとか、そんなこと全て盛り込んで
その確率はないぜ、この1年間何をしてきたんだ
って感じです。前日にジェイレン・グリーンがウォリアーズ相手に1年間の成長をみせつけたのに、そんなにショートレンジを外すのか。フックショットは磨いてきたんじゃなかったのか。ゲーム2では80%くらい決めてくれないと割に合わないよ。
ロケッツ戦のモヤモヤを解説していただいてありがとうございます。前期の浮き沈みの激しい若手ロケッツが好きでしたが、今期ロケッツはKDに委ねたことである意味では救われ、ある意味では消されたと感じていました。私はガード不在が問題かと思っていましたが、シェングンもでしたか。。。。次の試合に期待します。