20171109 ピストンズ vs ペイサーズ

ペイサーズはロールマン
ペイサーズはピック&ロールのロールマンの得点が多いチーム。基本的にハンドラーの突破力を活かすためにやるのが主流ですが、ペイサーズは崩すために使っているという事です。そこの主役のサボニスはお休み。
◯ロールマンの得点 15.8(1位)
※2位でも11.9と大差です。
代役にはエースのマイルズ・ターナー。サボニスはスクリーンからリングにダイブしますが、ターナーはわりとミドルから打つ事を選びます。スターターが変わった事で全体がミドルに傾くペイサーズ。
時代が否定したミドルを武器に旋風を巻き起こしているペイサーズというのは、以前の「ペイサーズを確認しておこう」で触れました。
開始からボールムーブからのミドルが決まるペイサーズ。紹介された通りの展開。しかし、時代が否定した理由は効率性です。
◯1Q 12/20 3P3/5
その通り決まった割には1Qは30点止まりのペイサーズ。それも途中から出てきたアル・ジェファーソンがインサイドでゴリ押し7点を奪った事が大きいです。
それにしても鮮やかなボールムーブ!!



ピストンズはハンドオフ
◯1Q 10/22
こちらも高確率で決めていったピストンズ。ペイント内の得点が多いのはカットプレーがタイミングよく決まった事と、ペイサーズの対策。
スクリナーを利用してのミドルが得意技なので、そこを抑えにいったためにバックカットを許してしまっています。それはイージーシュートになります。
とはいえ決まれば鮮やかだけど、そう簡単にカットを許すわけではないし、それさえやらせなければボールを持ったドラモンドは困ってしまうはず。だから、鮮やかに決まった割には続かないピストンズという構図で、先にリードを得たのはペイサーズ。



2Qになるとギャロウェイで追いつくピストンズ。足りなかった外のシュートを思い切りよく決めていきます。すると外の崩しから空き始めたインサイド。わかりやすい展開。
増えたのは得意技のハンドオフプレー
◯ハンドオフからの得点 8.4(1位)
少し外側まで決めた事で膨らまざるを得ないディフェンスをみてドライブします。1人剥がせればレイアップか合わせのドラモンドがいるので有効なプレーでした。



ペイサーズは順調だったけど、未だに1人だけ合わないコーリー・ジョセフとルーキーのTJリーフがターンオーバーを続けてしまい流れが途切れます。
さらに戻ってきたオラディポのシュートが入らず一気にピストンズペースに。
ピストンズの最大の武器は激しいディフェンスからの速攻です。そのディフェンスが機能する事で勢いに乗ります。速攻はやらせないペイサーズけど、勢いを止められない場面が続きます。
そもそもこれまでもディフェンスが良くないのを、オフェンスで誤魔化していた感じのペイサーズなので、相手が外してくれるのを待つしか手立てがない雰囲気です。



ピストンズのビッグマン
ピストンズで面白かったのはドラモンドと控えのマルヤノビッチ。どちらもシュート力はないけどゴール下は強い。運動能力のドラモンドは言うまでもありませんが、マルヤノビッチはとにかくデカい。鈍そうだけど献身的。
普通はこのタイプは速いチームでは使えないのですが、ドラモンドにもシュートがない事で同じ設計の中に組み込む事に成功しています。多分、ほぼ同じ動きしかしていないマルヤノビッチ。要はボールと逆の動きでゴール下に飛び込む動き。
速いボールマンに反応するのでボックスアウトを仕切れないペイサーズ。しかもペイサーズはスモールラインナップです。
つまりピストンズは速いオフェンスを志向しながら高さが特徴のビッグマンを組み込む事で流行のスモールラインナップへの優位性を生み出そうとしています。
マルヤノビッチの高さを速さで抑えるにはポジションを取らせない事ですが、それはピストンズの他の選手が許してくれない設計です。
ペイサーズオフェンスがマルヤノビッチとのスピードのミスマッチを狙えない事も幸いしました。



不安なペイサーズ
同じ早い展開をするけど、ハードディフェンスからの速さが特徴のピストンズ。早い中で合わせるのが特徴のペイサーズ。自分から仕掛けるのが難しいのはペイサーズです。
しかも、後半になると合わなくなるらしいので、ピストンズの自滅待ちしかありません。
◯ペイサーズのアシスト率
前半 58.2%
後半 52.0%
◯オフェンスレーティング
前半 111.9
後半 102.2
先行逃げ切り型なので、マズイ展開です。



停滞する3Qと困った時の個人技
ハーフタイムを挟んだ事で勢いが失われ、じっくりした展開になる3Q。ペイサーズはオラディポが、ピストンズはブラッドリーが外して停滞していきます。ピストンズはこのガードのミドルレンジが決まらないと簡単に手詰まりになります。外すのを待つしかなかったペイサーズ。
ペイサーズは後半になり美しくないボールムーブをアル・ジェファーソンが救います。巧みなポストアップに落ち着いたパス。追いつくペイサーズ。ターナーのファールトラブルで出番が増えただけですが、FG7/10で19点の大活躍。



ピストンズは困ったときはトバイアス・ハリス。流れがない中で個人で得点してくれます。見事な&ワンで期待に応えるハリス。チーム設計の中で困った時にしか頼られないのでスタッツは優れていませんが、かなりの得点能力を持っています。
そしてスティールからの速攻が飛び出すと一気にピストンズペースに。ハリスの3Pが決まると、あっという間に二桁リードを奪います。クリッパーズはラッシュをかけられないのが弱点ですが、ピストンズはラッシュをかける能力が非常に高いです。クリッパーズの連勝を止めたのもこの能力でした。一瞬で畳み掛けられるのはかなり嫌な感じ。
ペイサーズは得点を繋いだだけで流れを生み出せずシュートが入りません。困った時にエースのハリスと、困った時にベンチのジェファーソンでは全く違います。



頑張れないペイサーズ
4Q開始直後に連続3Pで15点差に開きます。なんかもう追いつきそうにないペイサーズ。
必死に食い下がろうとするのは、バックコートからプレッシャーをかけていくコーリー・ジョセフと激しいチェックでスティールするランス・スティーブンソン。そして2人ともボールを持ったら走り出します。流れを変えようと奮闘します。
ペイサーズが厳しいのは、こうやってディフェンスから流れを変えられそうなのが、この2人だけな事。しかし、この2人はオフェンスが噛み合わなかったり、シュートが入らなかったりなので流れを掴みきれません。
それでもしつこかったジョセフがシュートを決めて残り5分で少しずつペイサーズがムードを盛り上げますが、困った時にハリスが個人技で返して何も動かず4Qが終わりました。



ちょっとピンチなペイサーズ
◯トバイアス・ハリス
23点 FG8/19 8リバウンド
◯マイルズ・ターナー
8点 FG4/8 6リバウンド
そこまで両チームの差は感じなかったけれども、速いのが好きな中でリズムが失われても決めてくるハリスと全くダメだったターナーの差は大きかったです。
またドラモンド 21リバウンドとゴール下でも存在感を発揮できなかったターナーでした。
ジェファーソンがインサイドをついたように、ドラモンドを怖がり過ぎる必要はありませんでした。
サボニスがいればもっとディフェンスを収縮させてくれた気がします。1Qは決まった3Pが2Q以降は4/19と全くダメでした。
サボニスが戻ってきたらターナーを控えに回すかPFにする必要がありそうです。ヤングとプレー被っていたし。
そしてなんとかしたいディフェンス。もしくはジョセフとスティーブンソンのオフェンス。ラッシュ能力で完敗したような試合でもありました。
サボニス不在の間に負けが続きそうな印象を受けました。また厚い選手層なのにローテーションが普通なのも前回と同じ。ジョセフやスティーブンソンを活かすためにも、もっと采配の工夫が必要です。
同じような構成のチームでシクサーズとグリズリーズがありますが、どちらも頻繁な選手交代をしています。ちょっと無策すぎるマクミランHCでした。



強みが固まってきたピストンズ
ピストンズは好調そのものでした。ただスティール3のみと、ペイサーズがターンオーバーするけどボールを奪われるのは避けていたので速攻が使い難かったです。
それでもラッシュをかけられるということは、強みをちゃんと作れています。ラッシュはウォーリアーズやロケッツの得意技ですが、勝つためには大切だったりします。
しかし、このまま維持できるとは思えません。理由は好調なのに少ない観客数。クリッパーズは会場の異様な盛り上がりで相手を追い詰めた感じもあるのに対し、静かな会場で微妙でした。埋まるまで勝てるかが1番の課題です。

20171108 ニックス vs ホーネッツ

開始から目立ちまくるのはポルジンギス。
しかし、このポルジンギスに触れる前にカンターとハワードに触れる必要があります。リング近辺で仕事をする時代遅れのセンターである2人は、それでも時代に合わせている傾向があります。それは共に走る事。カンターはともかくハワードも結構走ります。なお、ハーフコートでは動かないよ。
起こるのはアーリーオフェンスでのゴール下合わせやオフェンスリバウンド。あの体格の選手が走って来たら簡単には止められません。パワーで圧倒するだけではダメで、走る事でミスマッチを作るわけです。
だからハワードのアリウープも出るし、シェイプされているから、まさかのハワードのクロスオーバードライブなんてシーンも。存在感あるよハワード!
でもカンターも負けません。ゴール下へのハワードへのパスをカットしたカンター。こぼれ球をハーダウェイが拾った時には1番前を走っていたりします。
オフェンスリバウンドも奪ってこちらも存在感。
面白いセンター対決



なんでこれがポルジンギスの活躍と関係あるかというと、カンターが走る事で頻繁に起こるのが予定と違うマッチアップ。サイズが大きく違えばなんらかのローテーションしますが、妥協点も出て来ます。
ホーネッツで言えばカンターにマービン・ウイリアムスがつくのは妥協点です。するとポルジンギスvsハワードになります。
ニックスはポルジンギスがミスマッチになるとすぐにポストにボールを入れますが、同じようにハワードとのマッチアップになると、すぐにアウトサイドで構えるポルジンギスを利用します。
カンターのポストアップからキックアウトやスクリーンからのポップシュートなど、パターンは一定ではないけど、そうやって動かして渡せばハワードは3Pまでマークして来ないのは分かりきっています。
ホーネッツは上の3人が小さい事もありマービンにマークされない限りは強いポルジンギス。そこを確実に使って行く、それも一工夫いれてから使うニックスオフェンスは機能的です。
一体、フィル・ジャクソンとカーメロはどれだけ邪魔だったのか?



そんな素晴らしいニックスをオフェンスで上回るホーネッツ。こちらはシュート入り過ぎ。
◯1Qの3P 7/9
いやいや、そんなチームじゃなかっただろう。インサイドでハワードが身体を張って、3Pを決めまくられたらお手上げです。それでいてエースはケンバだし。
いわゆる自分達の弱みが強みになってしまったら絶好調なのは当たり前か。42点も取りました。



セカンドユニットとは言えないホーネッツ
両チームともに強豪とは言い難いのでセカンドユニットはタレント不足の博打みたいになります。それが10試合を経過した事で考え方がまとまってきた雰囲気です。
ホーネッツはゼラーに加えマイケル・カーター・ウイリアムス(MCW)が復帰した事で層が厚くなりました。さらに高さのあるMCWにより3ガードの時間が長くなります。外から攻められなかった昨季のホーネッツからしたら考えられないラインナップ。
また管理人のお気に入りルーキーのマリック・モンクがバックス戦を自分の試合にした事で、どうやら確固たる信頼をえた模様。セカンドユニットはモンクを中心に組み立てられます。
◯モンクの前半
18点 3アシスト
3P 4/8
ポルジンギスを喰った活躍のモンクですが、注目は14分で8本も3Pを打った事。もうそんな設計にされているという事です。多分外しても大丈夫な設計になっているはず。
チームとしてモンクに頼っているわけではなく、ファーストオプションが決まる事で分かりやすくチームが動くという事です。はじめにモンクにスクリーンをかけ、そこからズレ始めたディフェンスに合わせて全員が動いていきます。
元々モンクなんていなかったチームですから、核が決まった事で全員が働きやすくなっています。まぁゼラーとカミンスキーがシュートは外していましたが。共にファーストオプションにはタレントにはなれない。



そんなモンクが良過ぎて、1度は戻ってきたケンバだけど前半の終わりは引っ込みました。MCW、ラムと合わせて4人のガードはケンバパターンに固定化していたチームを大きく変えようとしています。目立たなかったけど、MCWの存在は利便性が非常に高いです。もうバトゥーム要らなくないか?と思える前半のホーネッツでした。
◯前半のホーネッツ
得点 69
FG 54.3%
3P 52.6%
アシスト 16
しかもケンバは12分しか出場していません。これのどこがホーネッツなのか!!考えられないようなオフェンジブなスタッツ。
ホーネッツファンに感想を聞きたいです。



ニリキナ待ちのニックス
ニックスも慣れてきて、そしてチームが軌道に乗った事でセカンドユニットでもクオリティが落ちません。しかし違いを作れる選手がいません。要はニリキナの成長待ち。
ニリキナはしっかりとコントロールする事を学んでいるので、ニックスは厳しいながらもボールをしっかり回してチャンスを伺います。しつこく繰り返す事で、何度も空いたのがマグダーモッド。しっかり決めた事で離されないニックス。
マグダーモッド、オクイン、ランス・トーマスで7/9と頑張り、FG61%とシュート力では上回りました。
前半は58点まで伸ばして離されません。ホーネッツとニックスの対戦とは思えないような前半でした。



ディフェンスのホーネッツ
後半になりホーネッツはイージーシュートを立て続けに外し怪しくなりますが、それをハワードのオフェンスリバウンドが救います。
ニックスはポルジンギスのシュートが次第に入らなくなりますが、こちらもカンターがオフェンスリバウンドや合わせのフローターで救います。
後半も働くセンター対決。2人とも前後半の初めは元気なんだよね。パワーを使って次第に元気がなくなるイメージ。エースにはなれないけど、違いは作ります。
差がつき始めたのはディフェンス。そもそもディフェンスこそが持ち味のはずのホーネッツがスティールからチャンスを掴み二桁リードまで広げます。



何故か3Qはモンクを使わなかったホーネッツ。働くのは当然ケンバ。当たり外れのあるモンクなので、この辺の起用方法は点差に合わせた柔軟性が求められそうです。
内容的にはディフェンスが機能し始めたので、変に早打ちを避けたいのはよくわかります。代わりにMCWが出てきてディフェンスで貢献したので、ホーネッツは多様性を手に入れました。
一方のニックスは弱めのベンチなんだけど、この試合ではキッチリとフリーのシュートを決めました。そしてそこまでプレーメイク出来るチームになっているという事です。
スターターがいなくても戦えるようになっている両チームです。



ブルーカラーで上回るニックス
4QになってもMCWのインサイド攻めから、キックアウトしてのモンクの3Pなどホーネッツの方が目立ちます。
しかし、反撃したのはニックスのベンチ陣。マグダーモッドの4点プレー、ランス・トーマスがコースを作ってのオクインのダンクにゴール下と続きました。またもこのトリオが活躍します。
前回も触れましたが、ニックスはこのブルーカラーの役割が重要になっているので2人コートにいるのは大きいです。ポルジンギスがいるのでカンターのみのスターターよりも攻守がハードになります。
そしてカミンスキーが弱過ぎたホーネッツ。この展開で長く使う意味がちょっとわかりません。マービンもPFの役割を果たしていたし、ゼラーとハワードコンビでも良かった気が。



ケンバの時間
4点差となりケンバの時間です。しかし、ニックスディフェンスに苦しめられたケンバ。ショットクロックギリギリまで打てず苦し紛れのフローターは外れますが、ハワードのリバウンド。なお、カンターはベンチに座ったまま試合終了を迎えました。
次に苦し紛れの3Pはボードに当たって決まります。ケンバの時間。
ニックスはランス・トーマスとハーダウェイが3Pで返します。ポルジンギスの時間にはなりません。



ホーネッツの疑問はケンバ、モンク、ラムと並べた3ガード。モンクがコーナーでスペーシングするのはニックスにはかなり嫌な形なのでわかります。しかし、ラムを使った事でディフェンスがブルーカラー負けしそうに。
攻守でマグダーモッドにやられるラム。
どうせケンバがやるのだから、ラムは要らないのでは?
残り2分半で111ー111と追いついたニックス。次のオフェンスでポルジンギスの3Pで逆転しました。マークはハワードね。試合開始当初から続いているミスマッチ。



まぁどう考えても選手の組み合わせで負けているホーネッツ。負けているだけでなく、ラムのオフェンスで失敗続きだから救えない。
ニックスからするとカンターでもオクインでもなくランス・トーマスを選んだのが上手い。
でも、ニリキナも使われています。オフェンスファール。まぁどうせPGいないなら経験積ませとくか。ディフェンス良いし。
つまりポイントはインサイドの組み合わせ
ポルジンギスvsハワード
マービンvsランス・トーマス
ニックスからするとハワードのところは賭けだけど高さで負けるわけではない。早さで勝りブルーカラーでも負けない。それでいてオフェンスではアウトサイドでは確実に勝てます。5アウトで攻めるニックス。
ホーネッツはその分を周りがカバー出来れば良かったけど、3ガードだから難しい。しかも1点負けのディフェンスでも変えなかったため、残り10秒でポルジンギスvsモンクになってしまいイージーレイアップをポルジンギスに決められ3点差に。



本当にホーナセックなのか?
そんなわけで充実していたニックス。選手起用も当たりました。戦術が充実して采配もピタリって本当にHCはホーナセックなのか?と疑いたくなります。フィル・ジャクソンがいなければ昨季は全く違ったのかもしれません。
特にカンター、オクイン、ランス・トーマスとポルジンギスの組み合わせは重要になりそうです。
まぁマグダーモッドは当たり過ぎていました。チームも当たり過ぎ。
◯ニックスFG
チーム 60.0%
ポルジンギス 66.7%
マグダーモッド 87.5%
カンター 87.5%



ちょっと理解に苦しむよホーネッツ
好調だったのに采配で負けたホーネッツ。
17もオフェンスリバウンド奪って負けるかね?
気になったのは前半は細かく交代させて成功していたのに、後半は1回のプレータイムを長くしていた事。ハワードが欲しかった時間にゼラー&カミンスキーで、勝負どころのポルジンギスにハワードは間違っています。
4Qが19ー35で大逆転されたわけですが、それもほぼ終盤です。残り5分半で109ー100でしたが、そこから4ー18です。
便利なMCWとオフェンスに偏っているラムとモンクなので使い方を間違えたし、最後はディフェンス優先であるべきだったはず。
オフェンスはケンバなのだけど、本当にケンバの個人技任せな感じがニックスからすると守りやすかったようです。ケンバが困っているのに、モンクをスペーシングにしか利用しなかったのもよくわかりませんでした。



両チーム通じて言えるのは、キャブスよりも戦術的で、ウィザーズよりもパターンが多かったです。困ってしまうイーストの状況。
そしてシーズン当初とは違い熟成が進んできました。
シュートが入り過ぎた試合ではありますが、こんな試合されると各チーム困ってしまうでしょう。

20171107 サンズ vs ネッツ

リーグで最もペースの早いチームと2番目のチームの試合です。今シーズン2回目の対戦で前はサンズが勝ちました。
◯ペース
ネッツ 109.3
サンズ 105.9
早い両チームといってもそこには大きな差があります。そしてこの数字はサンズには大きな意味があります。まずは前半のサンズから振り返ります。
なお、ナッシュvsキッドという名勝負を映像として挟み込まれていましたが、当時は7秒オフェンスとしてNBAに革命を起こしたダントーニサンズ。そのペースは今シーズンならば最下位だそうです。ダントーニがもたらしたものは偉大でした。



ブレッドソーのいないサンズ
開幕から大敗を喫し、ブレッドソーの乱が発生し、早々にHCがクビになったサンズ。最下位を独走すると思いきや、なんとそこから4勝3敗。
ブレッドソーがいた頃の試合を観た際、とにかく自分が突っ込む事しか頭にない。パスは自分が止められ時の苦しまぎれなので、味方はキャッチするのも一苦労。それは若くて全員を伸ばしたいチームには不向きだよ、と評しました。
そんなブレッドソー時代とは違いドライブよりも動いてパスを繋ぐことが意識されているサンズ。細かいポジションチェンジを繰り返しています。ハーフコートオフェンスをしっかりとするように。
◯ブレッドソー 3試合出場
オフェンス 85.1
ディフェンス 118.3
ペース 111.2
◯ブレッドソー後の7試合
オフェンス 105.8
ディフェンス 105.8
ペース 104.4
大敗自体をブレッドソーの責任に押し付ける事は出来ませんが、さすがにペースの落ち方は言い訳出来ません。ただし、レイカーズ戦がお互いに早すぎて大きく平均を上げています。
もう1つ感じたのは、しっかりとボールを繋ぎチャンスを伺うようになったサンズ。
◯ブレッドソーの3試合
パス本数 294
アシスト 15.3
◯ブレッドソー後の7試合
パス本数 283
アシスト 20.0
しかし、意外にもそんな事はなかった。ペースが落ちた事を考慮しても、実はそんなに変わらない。レイカーズ戦が酷かっただけかもしれません。
そんなわけで色々とデータに否定された感想でした。ブレッドソーの事は気にせずに感想を書くことに変更です。



誰を目立たせるのか
サンズといえばデバン・ブッカー。
シューター系ですが、キャッチ&シュートの割合は23%程度です。似たタイプはCJマカラム。
◯プルアップFG%
ブッカー 38.5%
マカラム 48.7%
トンプソン 40.9%
しかし、あまりプルアップが入らないブッカー。入らないというかマカラムが入り過ぎなだけですが、エースとして打たせるには不満です。
ちなみにクレイ・トンプソンはシュートの58%くらいがキャッチ&シュートです。オフボールの達人。
つまり本当はブッカーで推したいならば、スクリーンを多用しフリーにするシステムを使うべきなのですが、時間が経つにつれてスクリーンは減っていきました。そこまでは整備され切っていませんでした。
なお、前回の対戦ではブッカーにやられていたネッツなので密着マークをしています。そのためブッカーはハンドラーとして得点は出来てもシューターとしては輝けませんでした。



それでも1Qで11点を奪ったブッカー。そこまでは良いのですが、周囲の得点が伸びません。チームで19点。
ボールを回すし、シュートチャンスになりかけるものの決定打に欠けるサンズ。更にフリーで打てても外すなど散々な出来。
気になったのはドラガン・ベンダー。7フッターでシュートの上手い19歳は前回と違いスクリーンからポップしてフリーになるとちゃんとパスが来ました。ことごとく外しました。これが機能するだけで、サンズのオフェンスはかなり脅威なのですが、全くダメ。ポルジンギスは遠い。
もう1人はアレックス・レン。ウクライナからきた7フッターのインサイド専門センター。まぁよく走る。基本的に走っているだけでスキルもないし、破壊的な身体能力もありません。しかし、誰よりもゴール下に顔を出しているので前半だけで5つのオフェンスリバウンド。もう少しショートレンジから決められないと厳しいけれど、サンズのスタイルの中では貴重な能力だと思います。
それくらいしか見所のなかった前半のサンズ。FG35%で41点。ブッカーしかいない状態だけど、そのブッカーは密着マークされていました。



気まぐれなネッツ
対象的に素晴らしいチームオフェンスを披露するネッツ。何故、これで負け越しているのか疑問に感じたくらいです。
しかし、少しずつ明らかになってきたその理由。まず単純にシュートが入らない事からスタートします。
特に目立つのはエーシー。この試合0/8しかも7本が3P。エーシーはそもそも積極的には打ちません。美しいボールムーブからフリーで打って外します。ディフェンスからするとローテーションがキツくなっても、最後はエーシーを空けておけばオーケーになっています。
さらに2Qはペイント内が1/10と酷いことに。いくら良いプレーをしてもインサイドを潰されると厳しくなります。
そんなシュートが続くと少しずつ疎かになるチームオフェンス。最大15点まで開いた事もあり、気の緩みもあって個人プレーが出てきます。ラッセルの軽いプレーをみてベンチに下げさせるなどHCは怒るけど伝わらなかったりして追いつかれました。



この試合で欠場のトレバー・ブッカーはこれらの問題の中で重要な役割を果たしていました。エーシーのポジションを担当し、ハンドラーへのスクリーン、ミドルラインの攻略、インサイドでの得点、コーナーへのパス。どれもブッカーの仕事で代役不足だったので、その影響は非常に大きかったです。
感覚的には3割くらいのプレーを個人プレーしていたラッセル。前半で4ターンオーバーでした。
ラッセル代役として活躍しているディンウィディーはゲームトータルで7アシスト0ターンオーバーは素晴らしいのですが、シュートは1/8と酷かったです。この選手が伸びるとツーガードも増えるでしょう。
そんなネッツなので、良い事は間違いないのですが、気まぐれチームオフェンスになってしまいます。



わちゃわちゃする両者
3Qになると退屈度が加速します。お互いにミスを繋いでくれるので展開が早くなります。シュートが決まらないだけとも言います。
ちなみにこの試合は両チーム合わせて59のファールをしましたが、行ったり来たりするのにレフリーもついていけてない感じが。レフリーも新時代になる必要があるかも。
後半のサンズはTJウォーレンが16点を奪います。積極的にリングにアタックする意思は良かったでが、基本的にシュートは下手なので中心にはし難い。
ネッツはゼラー。モズコフよりも接触を嫌がらないので、インサイドのフィニッシュには向いています。確率は高くないです。トレバー・ブッカーがいないのでモズコフよりも適任でした。ここら辺は難しいチームバランス。



ディアンジェロ・ラッセルのお時間
5点差でスタートした4Q。接戦ですね。という雰囲気を嘲笑うかのように働き出したラッセル。
「ディンウィディーの方が良いんじゃない?」と思い始めた残り9分で登場し、13点2アシスト。FG4/4のパーフェクトでした。あぁフリースローだけは外したか。
ネッツをみるのは3試合目ですが、全試合でこのラッセルタイムがありました。負けたのはゴードンにやられたマジック戦だけ。
素晴らしいのは個人技のようで周囲の連携を使って攻めているところ。それまでのパスが活きています。



サンズはブッカーで攻めたいはずなのに、ボールが渡りません。代わりにマイク・ジェームスが決めましたが、スクリーンを使ってパスが渡る場面で出せなかったジェームス。
ブレッドソーよりもオフェンスを理解していてピックプレーなんかも上手いですが、どうもアシスト能力が低い模様。
結局サンズは何が変わったのかさっぱりわからない試合でした。アレックス・レンが良くなったくらいで、たまたまシュートが決まるかどうかの勝負に見えてしまいました。
やはりブッカーを活かす、という題目不足です。ただ、ブッカーのようなシューターがベンチにいないのでシステムとして組みにくいのかもしれません。
同時にシューターを活かすためのパサーもいません。そんなわけでブレッドソーの対価はドラフト指名権&パスファーストのガードかシューターがお勧め。ホーネッツからモンクを獲得して第2のスプラッシュブラザーズ目指すとか胸熱ですがムリでしょうね。



ネッツは相変わらず素晴らしいけど、タレント不足な感じが出ていました。SFとPFをこなす万能系が足りません。キャロルは攻守に仕事はするけど、もう1人ここにエースが欲しい。再来年のドラフト待ちなのか!?
それとゲームの中でチームオフェンスの継続性が足りないのは、シーズンに入ってパターンの徹底が不足し始めた気もします。チームとしてラッセルとクラブにコーナーで打たせるパターンが非常に面白いのですが、そんな場面が減ったのはハンドラーの判断に任せる空気が出てきたから。負け始めの雰囲気です。
開幕から3試合は47%を超えていたFG%が最近は40%で安定してしまっています。これはシュート力ではなくてオフェンスパターンの問題と思われるくらいの落ち方なので、もう一度徹底した方が良さそうです。

20171106 ロケッツ vs ジャズ

ハーデンってどう思います?
「PGはチームを動かす存在だから、アシストが多くてもミスはしてはいけない。パスファーストでフリーになったら確実なシュートを決めるのが良いPGだ」
という日本に根付くPG像を重視するタイプからすると、ハーデンってどう思われるのでしょうか?
26.8点、FG42.7%、3P36.8%
シュート自体は上手いけど、割と外しているよね。PGってもっと確実性を重要視するべきじゃないかな?成功率考えたら、もっとボールを回すべき。
9.4アシスト、4.9ターンオーバー
いくらアシストが多くてもターンオーバーが酷すぎる。PGとしては失格。
アシスト/ターンオーバー率こそPGとしては最も重要な指標。



そんな感じでアシスト/ターンオーバー率が優秀なクリス・ポールがNo1PGだ!
というのであれば、NO2は誰?という疑問が出て来ますが、昨季はリッキー・ルビオです。アシストマシーンとしてパスを届けながら、ミスもしない優秀なガードです。
そんなルビオが移籍したのはチームプレーマックスのジャズ。なるほど、ゴベールやフェイバーズがいてシューターがいるチームだからルビオは活きそうです。
しかし、シーズンが始まってみると驚きの数字を出してきました。
◯ルビオの昨季と今季
得点 11.1 → 17.0
FG 40.2% → 41.7%
3P 30.6% → 34.0%
得点にシフトしているルビオ。3Pは確率が改善しただけでなくアテンプトが2倍になり、チーム設計に組み込まれたシュートになっています。
アシスト 9.1 → 6.1
ターンオーバー 2.6 → 4.3
驚くほどに減ったアシストと増えたターンオーバー。アシスト/ターンオーバー率はハーデンを下回ります。
遂には1日のブレイザーズ戦では30点1アシストというルビオとしては考えられないスタッツを残しました。
ルビオは進化しました。それはクリス・ポール寄りからハーデン寄りへの進化です。



ゴベールvsカペラ
ゴベール 14点 65% 10.4リバウンド
カペラ 13.2点 69% 10.9リバウンド
ブロックはゴベールが1.4多いけどターンオーバーも1.3多い。
高さではゴベールで、故に存在感もゴベールが上なのですが、それはゴール下を点で見た時の話で、バスケはフルコートだと考えたらカペラはもっと多くの場面に顔を出し、走力とアジリティで勝負するようなセンターです。
だからここの勝負はチームが機能しているかを明確に示すポイントです。
コートをワイドに早く使うならロケッツ。
ハーフコートでじっくりとした展開ならジャズ。



この試合の注目点はそんな従来の構図に加えて、新しい変化をルビオがどうもたらすのかです。本当は早い展開こそルビオが生きる道。早くても遅くてもルビオが輝いてしまえば、ジャズが有利になります。何もなければロケッツが有利。
なお、昨季はロースコアでロケッツ、ハイスコアでジャズとスタイルと逆の結果になっています。



数プレーでよくわかる試合
カペラのゴール下がゴベールのプレッシャーで外れるところから試合が始まります。多分、ロケッツディフェンスはジャズオフェンスが嫌いです。
ロケッツは基本的にオフェンスで打ち勝つスタイルなので、ディフェンスは確率を落とさせれば十分。個人のディフェンス力もあるのでヘルプを過信しません。
ジャズは個人の突破を信用し過ぎないオフェンスなので、フリーを作るために何度でもドライブとパスを繰り返す形。マークのいるペイント内よりもフリーのアウトサイドを選びます。
ロケッツがちゃんと守って追い込んだ所で「そこはもう打たせても良いかな」みたいなシーンになってもパスを振ってより条件の良いシュートを打たせます。
追い込んだから最後まで止めに行くディフェンスなら、そこからパスをされても追いかけられるけど「打てるのに打たないのかよ」みたいな判断されると嫌な感じ。
だからエクストラパスをされるとあっさり決めて行くジャズ。慣れたオフェンスを快適に出来ます。



しかし、上手くいかない部分も。それはゴベール関連。
ゴベールとハーデンみたいなミスマッチが頻繁に出来ますが、ローポストアタックなんかないので、そこにボールが渡りません。では、同時に出来るカペラとのスピードのミスマッチで勝負するのですが、カペラはそんな簡単に負けません。
そしてトランジションでは度々ゴベールを置き去りにします。そこにパスを通したいロケッツなのだけど、イングルスやフェイバーズの守り方が上手くて簡単には通せない。
しかし、フェイバーズがカペラを捕まえたため遅れてきたゴベールはアンダーソンをマークするのだけど、ピックアップ遅すぎて簡単に3P打たれます。
ロケッツオフェンスは基本この繰り返し。トランジションしてそこかしこでミスマッチ作られて、それを超高確率で決めまくったロケッツ。ロケッツというかハーデン。
ハーデンの22点、4アシストで39点を奪ったロケッツ。大量リードです。



甘いジャズのベンチと修行モード?のロケッツ
セカンドユニットになるとドノバン・ミッチェルやバーグはロケッツディフェンスの狙いにハマります。つまり打てる所で打ってしまう。ミッチェルは3Pを連続で決めて得点したので点差にはならなかったものの、バーグはドライブからのショットを外してしまい、ロケッツの流れを止められませんでした。
ただし、ロケッツもゴードンの判断が悪かった事と、またも修行モードにしているのか、ハーデンとアリーザ以外の確率が悪いので得点が伸びません。
スターターの時間は普通(というかハーデン無双)なのですが、ベンチが増えるとコーナー方面への落としが増えます。目立つのはバーアムーテのドライブなので課題として求められています。まぁドライブしたらオフェンスファールとられて、積極的に打ったらシュートは外れました。
なんでこんな修行をするのかは、皮肉にも直後に調子が良過ぎたハーデンをジャズが密着してきて分かります。ハーデンに密着された場合は、それでもハーデンを使うケースと実質4対4で攻めるケースを使い分けられます。
この4対4はゴードンとアリーザが両方いないとペネトレイトの迫力不足。ディフェンスがトップ側に寄るのでエンドライン側に広大なスペースがあるけど、そこを使えないとなんの意味もありません。多分そんな事も含めての修行モード。
ダントーニはバーアムーテを買っているみたいなので、おそらくシーズンを通して試されそう。



ハーデンの差だけ
67ー49で終わった前半。ロケッツが圧倒しているようでハーデンとゴードンの3P9/10なのでこれが4割だったら3点差です。大した点差ではありません。
スターターに戻ると的確にエクストラパスを出していくジャズ。そこはフリーになるので確率が高い。上手いのはイングルス。誰がどう動くのか分かりきっているプレーは、凄いことは何1つしていないようで、マネ出来ない。
多分、このままやれば追いつくとスナイダーHCは考えています。だからハーデンへのマークを強くするくらいしか対策をしません。
そしてハーデンが良いからこそ、ウイングからのドライブを足そうとするダントーニの発想もよくわかります。後半にそれを加えられたら点差は縮まりません。バーアムーテはロッカーに戻ってしまったけど。



カペラvsゴベール再び
3Q開始直後は予定通り点差を詰めたジャズ。別に特別な事は何もなくて普通の攻防です。シュートが入る時間もあれば、入らない時間もあるだけ。
イングルスがスクリーンからコーナーでボールを持つとスイッチでローポストにゴベールvsハーデンになります。完璧にポジションをとるゴベールだけど、イングルスはパスはしないで自分のドライブを優先して決めました。そこのゴベールを信頼してないし、絶対ヘルプがくるでしょ。
ジャズは基本的にドライブからの合わせ、それも出来ればウィークサイドドライブからセンターラインを飛び込むゴベールにアシストします。お膳立てして、最後は上のパスでゴベールへ。
対してハーデンはカペラが空いたと感じたら、またはリングを向いた状態でキャッチ出来ると感じたら受け手の事なんて何も考えないような無慈悲なパスを出します。それをキャッチしてしまうカペラ。そもそも反応しない事もあったけど。
この辺がゴベールとカペラの差です。アジリティとキャッチ能力を信用されているカペラに対してフィニッシュ専門のゴベール。1人でセカンドチャンスを生み出すゴベールはスゴイけど、そこまでのプレーはカペラが上です。
あとはダンクするだけの場面で少しターンに戸惑ってからダンクに行ったゴベールを後ろからブロックしたり、キャッチミスしたけどゴベールの背中越しにボールを拾い直してゴール下を決める場面はこの試合のポイントでカペラが上回った感じ。
インサイドでも上回ったので止まらないロケッツ。
なお、カペラよりもネネの方がシュートも上手く、パスの起点にもなれて、よく走り非常に気がきくのですが、アジリティとそれによるディフェンス力の差でカペラの方が遥かに信頼されています。
ネネがスティールしてワンマン速攻行ったシーンはケガしないか心配してしまった。



さすがに決まり過ぎ
攻守にゴベールを困らせる事に成功した事はジャズの勢いを削ぎました。ゴベールは前半の終わりにテクニカルをコールされましたが、個人でイラついていた感じが出ていました。
ジャズに流れが生まれないので、ロケッツも止まりませんでした。
◯ロケッツ3P
チーム 23/39
ハーデン 7/8
ゴードン 6/11
◯ハーデン
FG 19/25
56点、13アシスト
さすがに決まり過ぎたハーデンにお手上げだったジャズ。前半の早い時点でハーデン対策には取り組んでいたので、スナイダーHCはやるべき事は把握していたけど、どうしようもなかった形です。
最後は3Pを狙おうとするけど、ジャズに読まれ過ぎて60点には届かずお休みになりました。



ジャズを振り返る。
110点をとれたジャズなので、点差を気にするほどの内容ではありません。問題だったのはディフェンスだけで、それも半分はハーデンが当たり過ぎていただけ。
もう半分は何かというとゴベール。カペラがガードへのディフェンスもある程度こなせるのに対して厳しいゴベールと控えのウドー。
昨季はスモールラインナップで優位性を生み出していたジャズなので、ロケッツに合わせる事も出来たはずですが、あまりやりませんでした。
ディフェンスのチームなのに、スピードのミスマッチだけで振り切られてしまうのは厳しいです。
一方で期待値が高いベンチメンバー。特にミッチェルはアリーザを振り切ってのレイアップは素晴らしかったし、アウトサイドも決まりました。ムリなシュートも打たないので、ジャズという良いチームで成長する雰囲気が漂っています。
ルビオが得点を増やした感じはよくわかったけど、アシスト出来なくなったのは何故だろうか?
ルビオ自身は向上しているのに、ルビオである必要性が感じ難くなっているのはネガティヴだと感じた試合でした。



大差がついた試合
ハーデン無双状態でしたが、4Qを除けば何回ピック&ロールしたかな?
やっぱり少し修行中というか修行の成果を出そうとしていた雰囲気。点差が離れ過ぎたのとハーデンが良過ぎたから、少しボヤけてしまいました。
選んだ試合が大差になるケースが多い気がします。後半の感想が短い。



ウィザーズvsラプターズ
ウォール欠場でもちゃんと出来るウィザーズは予想された通り。ボールを長く持ちFG%が低いウォールがいない事で、起点が早く移り変わるので守り難そうになっていました。
ウォールの存在がパターンを固定化させている感じなので、むしろウォールに学ばせたい試合。
勝敗自体はラプターズがよくわからなかっただけ。コールにイラつき過ぎたラウリーがやらかしたのか、若いレフリーが冷静ではなかったのか?
何れにしても簡単にアシスト数を減らしてしまっているので、真剣度が高まるにつれ、新スタイルを忘れ始めているよ。それではプレーオフは勝てない。

20171106 クリッパーズ vs ヒート

4Qだけ観ようとしていたところ、リクエストいただいたのでフルゲーム観た試合です。両チームともに直近の試合を観ています。同じチームを連続してみると前の試合の反省が出てきたりします。その反省内容が判りやすいとチームがやりたい事も判りやすかったりします。
簡単に抜かれるベバリー
マーク相手はドラギッチ。働き口を与えられたようなベバリー。ヒートは全員でアタックするとはいえ、視野の広さが断トツで違うドラギッチを止めればコートをワイドに使わなくなるのでチームも機能性が落ちます。
しかし、全員でアタックするヒートなので、ドラギッチがプレーに絡まない事もチラホラ。そうやって接戦になりかけたブルズ戦は4Qになって積極的に絡み始めてアシストを量産していました。
反省かどうかは判りませんが、開始からほぼ全てのオフェンスに絡むドラギッチ。ドライブからのキックアウトだけでなく、ドラギッチが持つと周囲のオフボールムーブに対し、しっかりとパスが出てきます。動き出すドライビングオフェンス。
そんなドラギッチのドライブにあっさりと抜かれたベバリー。「あれっ?ベバリー?」と思ったらスイッチしてマークを受け渡しました。
オフボールでもオンボールでもスクリーンを多用しながらドライブでボールを動かしていくヒートに対して、どうも徹底してスイッチする作戦なのか?
グリズリーズ戦でもスイッチしてはいましたが、ベバリーならば問題なくついていけそうなシーンで粘らず、マークを入れ替えていたので、日常ではなく作戦と思われます。



とにかく酷かったクリッパーズのスイッチディフェンス。ドラギッチが下がり、ジェームス・ジョンソンが出てくると更に明確になります。マーカーはグリフィン。
まずスクリーンの逆サイドをぶち抜かれてダンクされます。味方がスイッチしない事をクレームしていましたが、そこ守らないで何を守ろうというのか?あとでジョーダンに怒られてた。
次にスクリーンからあっさりスイッチします。オフボールになったのでローテーションで戻れば良いのですが、そのまま。スイッチしたのはルー・ウイリアムス。ジェームス・ジョンソンとの体格差ではインサイドを抑えられるわけもなくあっさりと得点を許します。
そんなわけでスイッチで何を守りたかったのか不明なクリッパーズ。1Qで26本のシュートを打ったヒートですが、個人は多くても4本だけ。簡単にスイッチする上にミスコミュニケーションだらけなので、フリーを見つけて3P。5/10。
ヒートの全員アタックをいとも簡単に許してくれたクリッパーズでした。



簡単に抜いていくベバリー
しかし、ディフェンスが緩かったよりもオフェンスに意識を向けていただけの気もするクリッパーズ。色んな変化を見せてきました。
・マイボールになってからのブレイクパスが早い。
・ベバリーがPGとしてプレーコールしている。
・全員が動いてボールを回して攻めようとしている。
・ガリナリやジョーダンを活かすためにコースを空ける。
つまり戦術グリフィンをやりません。こちらは22本のシュートを打ちましたが、同じく多くて4本だけ。グリフィンは2本のみ。それもショットクロックなくなってのジャンプシュートとゴール下。
大いなる反省をしてきたクリッパーズ。



同じ全員アタックですが、それを極めてきたヒートと、この試合でやり始めたクリッパーズでは熟成度が違いすぎます。全く決まらないクリッパーズのシュート。
14点差は単に熟成度の差です。
頻繁に空けられてしまうベバリーは迷いながらシュートを打ち、
レーンを空けられたガリナリはドライブするけど、本当はキャッチ&シュートしたいし、
グリフィンはオフボールで何したら良いかわからないし、
ジョーダンはどこにスクリーン行けば良いか知らないし、
リバースは何してたかわからないし。
ただ、ジョーダンのハイピックからタイミングが合えばアリウープに繋がったりと悪い修行ではありませんでした。



ベバリーがファールトラブルでベンチに下がるとリバースがPG役になります。全員でボールを回してアタックする機会を探し始めると、今シーズンは封印されていた悪いクセが再発します。
パスが回った後にトップでボールをもらうと、そこから1on1を始めるリバース。周囲をみてないからパスする気ないし、流れを1回止めてからの勝負だからボールムーブ関係ないし。
そんなわけで戦術グリフィンからの脱却を図ろうとしたであろうクリッパーズですが、それはポジティブな反面、外でボールが回り、リバースが流れを止めるという戦術クロフォードが顔を出しました。
回しているだけで何も動きがないので、結局はガードが個人技するヤツです。ポジティブに捉えればテオドシッチ待ち。



怒るグリフィン
2Qでも何も変わりません。チームオフェンスしているようで戦術がないクリッパーズ。
よく見られるのはセットされた形で、スクリーンを使い、はじめの一歩を踏み出しますが、そこからフィニッシュにどう行くか迷うシーン。
例えばジョーダン。部分的に2対1になった瞬間に動きを止めてしまいます。外から観てると「ダンク以外何が出来るんだ?」なのでリングにダイブし、空いたスペースを誰かが使えば良いだけなのですが、多分スクリーンまでしか決まっていません。
早い展開をしようと走った場面。
コーナーまで広がりフリーが出来ますが、センターライン付近でボールを持ったリバースが1つドリブルしてコーナーにパスします。このドリブル分だけディフェンスが間に合います。
それでもコーナーに引きつけたのでリターンを貰えば良いのですが、貰った場所が3Pラインの2m後ろなので、やっぱりディフェンスが追いつきます。
ロケッツやウォーリアーズならばあり得ないシーンでした。
順調に19点差まで広げられます。



そんな停滞するオフェンスに怒ったグリフィン。ボールを寄越せ!オーラを強烈に放ちます。チームとしてはボールを回そうとしますが、グリフィンに吸収されていきます。
でも、これは良い方向に。要は回すだけに陥り始めている中で、強烈にアタックしてくるグリフィンは効いています。あとは空いたスペースに他の選手が飛び込めば良いだけです。
ちなみにそれをやりそうなのは、ウィスリー・ジョンソンとリードの2人くらい。やっぱり選手構成を間違えているリバースHC。
ヒートは多少の中弛みはありましたが、これは仕方がないレベル。でも、そのせいで前半残り2秒にグリフィンのダンク、エンドからのパスをリードが猛ダッシュでパスカットして、そのまま倒れこみながら3Pを決めて5点縮められ、13点差で前半が終わります。



ヒートはやりたい事をやれた前半でしたが、そういえば初めてほぼメインキャストが揃ったような試合でした。
ドラギッチとジェームス・ジョンソンが軸になると安定するのかなと感じました。流行りのPFがPGパターンはディフェンスが楽させてくれます。まぁこの試合のクリッパーズならどこでも楽ですが。
ホワイトサイドはあんなにシュート上手い選手でしたかね。安定感ありました。ここもノープレッシャー。



グリフィンとジェームス・ジョンソン
後半に入ってクリッパーズはガリナリ→ウィスリー・ジョンソン。動くのでカットプレーでチームが活性化する事を期待。
再びチームオフェンス優先に戻るクリッパーズ、というかグリフィン。ボールを持ってゴリゴリの場面でも明らかにパスを意識したスピードでコーナーに散らします。良い感じ。
「チームでやろうぜ」という意図はみえますが、そんなグリフィンのローポストにジョーダンがスクリーン。つまりホワイトサイドを連れてきてくれたので、グリフィンは難しいシュートになるなど、やっぱりチグハグ。
グリフィンのローポストで真ん中空けておくとウィスリー・ジョンソンのカットなんてプレーが前半にあったけど、そんなスペースも潰すジョーダン。



この日のジョーダンは大差でもチームを鼓舞し、かなり話をしていたし、スクリーンも多かったのでチームオフェンスする気は誰よりもあったのだと思います。
しかし、正解がわからないのでスペースを潰すケースが多い。だからジョーダンが悪いけど、その原因はチームにあるよ。
クリス・ポールの時はもっとリングにダイブしていたイメージなので、正解を教えてくれる人がいなくなったのかなぁ、と思ってしまいます。
本来は「グリフィンを活かすためのチームオフェンス」からスタートするはずが、フォーメーションからスタートしているので、上手くいかないと想像しています。
なお、全く機能していないような書き方ですが、グリフィン起点でボールを回したり、単純なピックからチャンスを作ったりしていました。
3QはFG4/20ですが、さすがにそこまで悪くなかったです。ベバリーやリバースがイージーシュートを落とし過ぎました。決まっていれば全体も上手く回ったはずです。



ホワイトサイドはあまり動いていないけど、正解を理解してプレーするので効率的です。選手としてはジョーダンの方が上だと思うけど、育ってきた環境の差がハッキリと出ています。
高さで劣るのにオフェンスリバウンドを取れてしまうのは、その前にジョーダンを引き出しているから。
途中から出てきたジェームス・ジョンソンが再び目立ちます。じぁあそれが高度なフォーメーションを利用しているかというと、そんな事はありません。
高さも運動能力もありながら、ハンドリングやパススキルのあるジェームス・ジョンソンですが、グリフィンをふた回りくらい小物にした選手です。
しかし、相手がビッグマンならアウトサイドからドライブしたり、自分に引きつけてパスを大きく振ったり。ガードがマークにつけばポストアップからのドライブを決めます。
大切なのはどちらもチームとしてスペースを与えている事。ミスマッチでローポストに立てばすぐにボールがはいり、アイソレーションされます。
結局はフォーメーションがどうこうではなく、どこの強みを活かしいくかなんだ!を対比されたようなグリフィンとジェームス・ジョンソンでした。



問題の4Qへ
元々、4Qだけ観ようと思っていたのは、ここからクリッパーズが驚異的なカムバックをしたからです。それを知っていてみる4Qです。
先にヒートについて触れておきますと、クリッパーズのディフェンスはさておき、単にシュートを外し過ぎです。ドライブから崩してコーナー3Pなど、しっかりとプレーメイク出来たのにフリーのシュートを落とし過ぎました。今季困っている3P問題が4Qになって現れた形です。
そして勢いつかせた事で楽勝だった展開から異様な雰囲気になり、パニックに陥って凡ミスも発生しました。要はこんな時に安パイなプレーをするタレント不足でした。
そんなヒートの事情が大前提にあってのクリッパーズを観ていきます。



リードとサム・デッカー
全員をベンチメンバーにしたクリッパーズ。
1つ目のプレーはリードがトップでスクリーンをかけに行き、ディフェンスの動きをみてすぐにゴール下へ。ヘルプが来ないのでルー・ウイリアムスがフローターを決めます。
つまり試合を通してジョーダンが出来なかった動き。
次のディフェンスはオリニクがピックへ行くとマークのリードはブリッツ気味にドラギッチを抑える。当然オリニクはリングにダイブするけど、逆サイドのコーナーを守っていたデッカーがすぐに捕まえてパスが出ず、ドラギッチのトラベリング。
ジョーダンとグリフィンが出来なかったディフェンス。
少し後のディフェンス。トランジションの受け渡しで早いローテーションからタイラー・ジョンソンのパスをデッカーが止める。
リバウンドをとったデッカーがボールをプッシュすると既に3人がワイドに開いて走る。ルー・ウイリアムスにボールを預けると、トランジションディフェンスでマークにつききれていないスキを見つけてデッカーがリングに飛び込みイージーレイアップ。
多分、スターターならグリフィンのリバウンド後に歩いている。
タイムアウト明けのディフェンス。スイッチでドラギッチについたリードが最後までプレッシャーをかけミドルを外させる。



この後も目立つのはリードとデッカーがディフェンスでは素早いローテーションで押さえ込む場面とマイボールになるとガードを追い越して先頭を走るシーン。
14点差になってデッカー → グリフィン
えっ?なんで?と思いましたが、エースのグリフィンは走るしディフェンスも動くのでまぁ理解出来なくもない。
リード、ルー・ウイリアムス、グリフィンが絡んで、グリフィンvsタイラー・ジョンソンのミスマッチからグリフィンがイージーに決める。これ、試合当初からやりたかったシーンでは?
ヒートのミスが続いた後、ルー・ウイリアムスからディフェンスのブラインドから出てきたリードのアリウープで7点差。
もう会場は異様な雰囲気になり飲み込まれたヒートという構図でした。



残り5分半でリード→ジョーダン。
そんなジョーダンとの1on1を選択するドラギッチ。シュートは外れたけど、確実なチャンスを作ります。
ルー・ウイリアムスのフローターが決まったりディフェンスが激しくなったりで会場の雰囲気に後押しされ、クリッパーズは最大22点差を逆転します。
しかし、最後はドラギッチ&ジェームス・ジョンソン推しできたヒートが確率は悪いながらも何とか逃げ切りました。
間は割愛。



クリッパーズを振り返る
レポートを依頼された理由もよく分かったこの試合でのクリッパーズ。前回の反省と、この試合で試されていた事も含めて振り返ります。
◯早い展開をしようとしてもグリフィンしか走らない。戦術不足。
→ ベンチメンバーは走るよ。特にデッカー&リード。そして決めたアーリーオフェンスはロケッツコンビの連携。
◯チームオフェンスしたがるけど、フィニッシュの形が決まっていない。
→ヒートみたいにグリフィンのミスマッチを作れば良いのでは? リードはブラインドサイドに隠れて飛び込むよ。
◯守れない。特にインサイドの機動力不足
→デッカー&リードはガードまで守れるよ。ヘルプも早くて、ローテーションできる。
そんなわけで前の試合ではジョーダンを代えた方が良いとしましたが、それが明確に出たような4Qでした。
本当はデッカーを出したいけれど、グリフィンを下げる必要はありません。ただし、ガード不足。ルー・ウイリアムスに長時間は危険です。



何もわかってなさそうなリバースHC
4Qの流れを生み出したのはデッカー&リードですが、そんな2人を簡単に交代させるリバースHC。おそらくその目にはルー・ウイリアムスが得点した事しか映らなかった模様。
数試合みただけでリードの方が良いと思う人は多くいたはずですが、プレータイムの短さはリバースHCが気がついていない事を示しています。デッカーはプレータイムすら貰えない。
「チームオフェンスしよう」がテーマだったと思いますが、3Qまでの感想は急に新しい事を詰め込みすぎ。というか、それをやりたければトレーニングキャンプからやらないと。
クリッパーズに否定的な事ばかり書いた感じですが、否定的なのではなく、突然いろんな要素が盛り込まれて処理してたらこうなりました。
新しい取り組みをして、自分達を進化させることは良い事なのですが、いくらなんでも完成度が低すぎます。一方でメンバー変えれば成功しそうです。
やりたい事をやるためには痛みを伴う事も必要。痛みはジョーダンとリバースです。あと新しい事を試すのに15ターンオーバーも少な過ぎる気が。
そんなわけで4Qの驚異的なカムバックは、それはそれでクリッパーズの謎を深めてくれました。



ちなみにシーズン前の管理人の予想はガリナリのアウトサイドを利用して、インサイド無双を狙う事でした。
ベンチメンバー+グリフィンは相性良さそうなので、ローテーションの組み方でそんな時間を長くして、スターター+デッカーでインサイドをジョーダン1人にすればどうかな?と考えました。
今のままではジョーダンは全く良い所なしです。ジョーダンにスペースあげれば、かなり怖いと思うのですが。
ジョーダンはグリフィンのスペースを潰していますが、グリフィンのためにジョーダンが困っているのも事実です。

20171105 クリッパーズ vs グリズリーズ

好調な両チームの試合です。しかし、内容は全く違います。
クリッパーズはレイカーズやサンズを倒して星を稼ぎ、ピストンズやウォーリアーズに負けました。
グリズリーズはウォーリアーズやロケッツを下し、マブスに負けました。コンリー不在でマジックにも負けています。



クリッパーズは結局は戦術グリフィンで簡単に通じる相手には勝てるけど、ってやつです。ただし、グリフィンにも波があるけど割と堅実に弱い相手に勝てるのは凄い事です。
グリズリーズはディフェンスを武器にチームオフェンスで強い相手にも勝てますが、システムが機能しないと自ら失速する事もあります。
・タレントを起点に組み立てるクリッパーズ
・システムの中でタレントが違いを生むグリズリーズ
前回観た時にクリッパーズはフロアバランスが改善され、ガード陣が効果的な働きをするようになっていました。代わりにグリフィンに負荷が集中しバテました。
グリズリーズは楽勝ムードから個人の積極性が失われたものの、なんとか勝ち逃げました。
つまり両チームともに、エースだけではなく全員が働く時間を長くしたいわけです。そんな視点から観戦します。



クリッパーズのグリフィン
感覚7割〜8割がグリフィンスタート。
ただし肉弾戦は少なめで早めにパスを振ります。失速したピストンズ戦の反省がありそう。
しかしパスを受けるのはベバリー。ディフェンスの人。何故、ベバリーが多いかというとオフボールムーブするから。他が動かない。
クリッパーズはこんな場面でガリナリを絡めたスクリーンを増やすと面白そうなのですが、グリフィンの仕掛けにルールがないからタイミング取り難そう。
たまにリバース&ジョーダンのピック&ロールスタートで仕掛けようとしたらオフェンスファールとられましたとさ。



グリズリーズのコンリー
グリズリーズはボールを動かす所からスタート。コンリーはむしろ絡まない。オフボールでディフェンスを剥がせる所を探すグリズリーズ。
フィニッシュはコンリー&ガソルだらけ。あれっ?そんなんだっけ?
コンリーって正統派PGっぽいけど、今は実際にはスコアラーやっています。ポジションやイメージで語ると現実と違うチームオフェンス。



コンリーとガソルのオフボールスクリーンでガソル対ベバリー、コンリー対ジョーダンの場面が出来た時、ボールを持っていたエニス。2人へのパスを狙うと当然ヘルプを狙ったディフェンスを見て、躊躇なく3Pを打ちました。クリッパーズがやったら「何してんだ?」と書きますが、グリズリーズがやると「その積極性が大切」と書いてしまいます。
この辺が両チームのイメージの差です。
◯ジェームス・エニス
2013年の2巡目。あまり芽が出なかったけど、昨季よりグリズリーズでチャンスを掴みリバウンドなどで貢献。3Dを期待されていると思う。



近づく両者
面白いのはセカンドユニットになると両者が近づきます。理由はやっぱりお互いのタレント力にあります。
グリズリーズはエバンス、チャルマーズ、パーソンズが中心。やる事はそんなに変わらないけど、ハンドラーになるエバンスやチャルマーズが自分で仕掛けるシーンが増えます。
それは何かというと、まずそもそも普通はそういう仕掛けをするものだから、そしてオフボールでディフェンスを引き離し、タイミングよくボールが渡るって簡単ではないから。
つまりコンリーがやっている事はやっぱりコンリーだから出来ること。そしてガソルがいないとスイッチさせる優位性もあまり出てこない。グリズリーズもやっぱりタレント力は使っています。
クリッパーズはもう少し簡単。1人で突破するのは無理だから、仕掛けてパス回して、を繰り返します。興味深いのはセンターのリードが割と活躍すること。ジョーダンよりも活躍します。
◯リード
ドラフト外から這い上がってきた選手で昨季はヒートで平均15分の出場ながら5.3点、4.7リバウンド。特にオフェンスリバウンド強いタイプ。
多分、仕掛けとフィニッシュが別になるし、それなりにボールが動いてマークマンがヘルプに行くから、最後にパスが回ってきたりリバウンドが取りやすかったり。この辺の設計がスターターよりも格段に効率的。
両チームからみえるのは、やっぱり難しいものだな。という普通の感想です。



そんなエバンスの6点3アシストの活躍でグリズリーズがリードします。
◯タイリーク・エバンス
2009年のドラフト4位で新人王
しかしルーキー時代がピークのスコアラー
毎年15点以上の得点を誇りますが、昨季はついに10点くらいに。3Pが成長しなかったのが大きいです。
クリッパーズはグリフィンの動きがグリズリーズに読まれ過ぎていて止められます。そこで働き出したのはまたもベバリー。
もうディフェンスの人とは言えないベバリー。優勝したいチームはベバリーPGありですよ。ウェイドやミルズよりも攻守で働きます。自分がムリをして得点出来るとは思っていないので、周囲をみながら空いたら打つし、寄ってきたらパスを出すベバリー。
ルー・ウイリアムスとのコンビになるとそれまで消えていたジョーダンにも得点が生まれ、グリフィンも復活します。
60ー54とグリズリーズ4点リードで終わります。意外と得点を取り合った前半でした。



失速したのはガソル
よくわからないけど、ガソルがスタミナ切れたようなプレーを繰り返します。クリッパーズがボールを奪った時、3人の味方が戻っているのに自分が動けないからファールで止めたり、完全にスイッチの場面でスイッチしないでグリフィンにダンクを許したり。
それでも入りすぎの3Pでグリズリーズはリードを保ちます。正直、3Qスターターの時間でグリズリーズはかなり怪しかったです。ガソルが動かなくて、ボールは回らなくて、バランスアタックは鳴りを潜めました。
簡単なスクリーンプレーでの3Pが入ったから助かっただけです。
クリッパーズはジョーダンのプットバックなどで何度か勢いに乗れそうなのですが、伝統のラッシュをかけられない弱みは変わらず。
クリス・ポールがいなくなって走れるようになるかと思いきや、先頭走るのもグリフィンだからなぁ。やっぱりベバリーで優勝は難しいか。
ダラダラ過ぎていく3Qですが、グリズリーズをセカンドユニットが救います。復活するチームプレーとインサイドへのアタック。
ガソルがいなくなり全体が走るようになりました。ハリーバックするのでディフェンスがかなり楽になります。
そこから生まれたスティールでリードを保ちます。ちなみに前の試合で試合終盤に自分がミスを重ねて負けたチャルマーズ。その時に速攻の判断ミスもあったのですが、トラウマになったか速攻の場面だけは躊躇しレイアップに行かず、最後は中途半端なミドルを打って外しました。
クリッパーズもこの時間に少し面白そうだったのですが、それは後述します。



不思議な試合
リードトラッカーをみると1回だけ12点差までいき、1回だけ同点になりましたが、全Qでグリズリーズが2、3点上回り、常に4〜10点差を推移しました。
クリッパーズには豪快なダンクが出てくるし、グリズリーズは3Pが連続で決まるのに結局は変わらない点差。両チームともに良くも悪くも安定していました。
4Q後半はいつものように足が止まるクリッパーズ。結局シュートを打つのがベバリーというのはかなり間違っています。そしてここはディフェンスのチームらしく、収縮が速くリバウンドとルーズボールへの反応でグリズリーズが大きく上回りました。
しかし、実際にはリバウンドもルーズボールもクリッパーズが上回っていました。
◯リバウンド
クリッパーズ 43
グリズリーズ 39
◯ルーズボール
クリッパーズ 8
グリズリーズ 1
ちなみにクリッパーズのルーズボールは5つがルー・ウイリアムスとベバリーです。文化の違い。



◯ベンチポイント
グリズリーズ 55 ー 22 クリッパーズ
チームオフェンスをするためベンチでも質が落ちないグリズリーズが、個人技依存でスターター以外に術がないクリッパーズを上回ったようなスタッツですが、実際にみた印象は違って後半のグリズリーズはそんなにチームオフェンス感はなかったです。
違ったのはベンチに主力を振り分けて、常に誰かしらは個人で打開してしまうゲームを通したバランスでした。
要は個人で打開してくるプレーヤーとパターンが頻繁に入れ替わるので、対応し難かったクリッパーズという構図です。
◯3P
クリッパーズ 4/26
グリズリーズ 13/31
スタッツ的には3Pで打ち勝っただけです。美しいボールムーブから決めたわけでもなく、個人の打開で生まれたシュートです。
活躍したのはエバンス、パーソンズ、デロン・ライト、パルマーズとランドルフ達を放出して獲得したちょっとだけ若返らせたベテラン達です。グリズリーズが主力放出して弱体化したというのは、そもそもデマです。
単純にネームバリューが弱いだけで、ちゃんと補強しています。そして1.5軍の人数でクリッパーズを押し切ったような試合でした。
互いにオフェンス効率が高かったわりには、そんな印象もなく盛り上がりに欠けましたとさ。



クリッパーズに思う事
前回に引き続き感想は同じです。
・戦術グリフィンだけど昨季よりバランスは良くなった。
・オフボールで仕事しないし、個人頼みで脚が止まる。
・セカンドユニットの方がエネルギーがある。
・ガリナリを活かす連携は出来ていない。
この試合で最も感じたのは「ジョーダンってそんなに必要か?」という事。クリス・ポールやグリフィンからのアリウープは確かに有効でしたが、いない方がグリフィンがインサイドを自由に攻められます。
ちなみに3Q終盤に少しだけそんな時間がありました。ジョーダン→ウィスリー・ジョンソン。外からのドライブが2つ決まり、トランジションも上がりました。グリフィンは外しましたが、ゴール下へのカットプレーも出てきました。
速攻で先頭を走るのもグリフィン、起点もグリフィン、インサイドもグリフィンなクリッパーズ。
ジョーダンを使わなければインサイドが空き、グリフィンも活きれば、周囲のカットプレーも増えます。そうしてオフボールムーブが増えるとガリナリは強力な武器です。
何よりディフェンス。どうしてもジョーダンの所でフリーが生まれます。各チームのビッグマンはここを守れるようにトレーニングを積んできてますが、クリッパーズはジョーダンに引き渡さないために努力しています。
SF増やして速さに対抗するディフェンスと、速攻の先頭を走らせれば大きく変わると思うのですが。
◯デアンドレ・ジョーダン
34.5分 12点 10リバウンド
◯ウィリー・リード
6分 4点 3リバウンド
実は大して変わらないスタッツ。ジョーダンのプレータイムを大幅に減らして走れる選手を使うべきかと思います。



全く動けないと感じたガソルが後半15点とったり、クリッパーズの方がルーズボール拾っていたり、かなり印象とスタッツに違いがあった試合でした。
管理人も修行不足です。
今回は地味だけど気になった選手の経歴を少し入れてみました。

20171104 ウィザーズ vs キャブス

イーストトップ争いのはずが勝率5割になっている両チーム。ディフェンスが崩壊しているとされていますが、本当にそうなのかな?
◯被FG%
ウィザー 46.6%(23位)
キャブス 47.0%(27位)
キャブスは昨季45.8%から悪化しましたが、ウィザーズは変わらない。そう捉えるとマズイのはキャブスですが、そもそも今季はディフェンスにエネルギーを注ぎ始めたウィザーズなので、その割にはよろしくありません。
◯被3P
ウィザー 33.3%(6位)
キャブス 41.8%(30位)
しかし、一応成果は出ていてアウトサイドは守れるけどインサイドが守れていないリムプロテクター不足が鮮明に出ています。
そして酷すぎるキャブス。こちらはアウトサイドを守れていない事になります。ちなみにシャンパート出場中(平均18分)は31%です。こういう部分を評価されてないのは不幸です。



外から決めたいウィザーズ
ではキャブスの弱いアウトサイドですが、そもそも速攻とシューターのチームであるウィザーズにとっては強みの部分です。
◯3P(アテンプト順)
チーム 36.7%(12位)
ビール 33.3%
ポーター 51.7%
ウォール 32.3%
ウーブレイ 45.2%
今季も驚異的に決めているポーター、さらに昨季28.7%から急成長するウーブレイが高確率であるものの、エースシューターのビールが不調の上にアテンプトも2本少なくなっています。
そして今季も足を引っ張るのはウォール。正直打たなければ良いのに、と思う場面でも打ってしまいます。
ウィザーズとしては最高のオフェンスチームになりたい所ですが、レーティング107.3と苦戦中。ウォールとビールの確率が問題のため、ディフェンスの弱いキャブス相手にはビールがアテンプトを増やして確率を上げ、ウォールが打たない方が無難です。



中を攻めたいキャブス
◯FG 46.6%(7位)
◯3P 33.1%(23位)
ウィザーズが弱いのはインサイド。キャブスが攻めたいのもインサイド。
◯ペイント内得点
レブロン 14.5
ローズ 9.5
ラブ 5.8
グリーン 5.8
レブロンだけでなくローズも鋭いドライブで昨季のアーヴィングよりも決めていきます。グリーンは19分の出場なのでかなり稼いでいます。
昨季のキャブスが勝っていた理由はレブロンシステムでドライブしたレブロンのパスをアウトサイドから射抜くシューター達の存在でした。収縮させれば決めるの楽勝なはずが決まらないのが今季です。
決めているのはコーバー、ラブ、シャンパート、そして出番のないカルデロンとフライ。ここでも評価されないシャンパート。
それ以外は30%を切っていてJRスミスに至っては20%にも届きません。
例によって呪いにかかったのか活躍もしなければケガをしたトリスタン・トンプソンは不在です。インサイドにフライとラブ、アウトサイドにコーバーとシャンパートを使っていけば、レブロンとローズのドライブが強力に機能しそうです。カルデロンも忘れずに。
そんなわけで管理人的にはシャンパートがキーポイントです。アウトサイド守れて3Pも程々に入るけど全く信用されないシャンパート。今のキャブスの問題解決してくれそうなのですが。



らしくないキャブス
予定通りインサイドを攻め込むレブロンとローズ。為す術がないウィザーズ。
対策してないのか?と言われそうだけど、いろいろと計算外が起きていると想像してます。
まずローズ。ドライブはともかくミドルと3Pを決めます。いや、そんなの聞いてないよ。
さらにキックアウトをラブとJRスミスが決めます。聞いてないよ。3P決められたらキャブスのオフェンスは止められません。
決定的なのはレブロンに好き勝手やられるポーター。基本的にオフェンスチームなので、そこそこやられる事は想定済。でも、それは個人のディフェンスである程度抑えられるからです。こんなにやられるなんて、何やってんだポーター!



インサイドを攻めるのが有効な相手に対し、しっかりとアタックしたキャブス。いつも通りのようだけど、レブロンのボールの貰い方は明らかに自分がフィニッシュするためのものでした。
そこから出てくるパスも決めていけば、強かった頃(プレーオフ)のキャブスそのもの。圧倒する攻撃力で粉砕します。
しかし、同時に思い出されるのはファイナルのキャブス。このペースはレブロンがバテるやつです。リードを奪って休ませないと4Qに失速するよ。



アウトサイドからウィザーズ
早くもモリスが戻ってきたウィザーズ。足りなかったスクリナーです。シューターがスクリーンを使って狙いますが、警戒されて出来たのはモリスのミスマッチ。でも試合勘もあるのか決められないモリス。
仕方ないので動き出すウォール。3Pを打つにしても基本はキャッチ&シュートなので、インサイドを攻められないならば打てません。少し出遅れたウィザーズですが、こちらはキックアウトを予定通り決めていきます。
傾向通り決めるのはポーターとウーブレイ。キャブスのハイスコアについていくウィザーズだけど、キャブスが諦めているポイントでしか得点出来ていない感じです。ウォールとビールを優先して守るキャブス。
エース2人を止めるべきか、高確率の2人を止めるべきかは難しい。多分、キャブスからするともうそれは仕方ないという雰囲気。



キャブスが早々にジジッチを出してきた事で様相は変わります。ゴータットのポジショニングとウォールのパスに全く対応出来ないジジッチ。
そんなわけでハイスコアの互角の展開。どちらも自分達の強い部分を、それは相手の弱い部分をつく戦いでした。
イージーに決めているのはキャブス有利
走ってのハイスコアはウィザーズ有利
そんな1Q



セカンドユニット
セカンドユニットはどちらも課題だったけど、今季は大分改善しています。でも、言うまでもなくキャブスは豪華。タレント力で押し切ります。
ウェイドって自分が決められそうなプレーを状況関係なくやるから、完全に浮いています。でも、多分それを許していると思われるルーHCなんだよね。
セカンドユニットも強いのですが、戦術皆無なチームである事を思い出しました。
ウィザーズはチームでやろうとするけど、どうも決まらないのがパターン化しています。フレイジャーは凄く良いのだけど、アンソニー・デイビスがいないから何も打開出来ません、という感じ。
ここで追いつけないウィザーズなのでレブロンは休めましたとさ。



スターターが戻るとデジャブのように繰り返される1Qの攻防。こんなに調子良いのは今シーズン初めてなのでは、と思うほどシュートが決まっていくキャブス。結局はドライブ次第なのかな。これまではレブロンシステムの根底が上手くいっていなかったのか?
ウィザーズも同じ展開なのだけど、ウーブレイのポジションにいるのはモリス。全く決められない。それはもう酷いくらいに。次の試合からで良かったんじゃないの?
代わりにやっと働き出したビール。でも3Pは入らない。ウォールが1つ速攻を決めましたが、キャブスがあまりにも決めるから出せない速攻。トランジションディフェンスが課題と紹介されていたキャブスだけど、そもそもトランジションにならない。
これも後半への課題です。シュートが落ちれば走られてしまいますよ。



◯前半の3P
キャブス 7/11
ウィザー 4/13
完全に強い時のキャブスパターンです。どうしようもないので、インサイドだけでも止めるのが定石ですが、苦手なんだよウィザーズ。インサイドも決めたのでFG66%と笑っちゃう確率。
しかし得点は74ー66。
アウトサイドから攻めたかったはずのウィザーズがそれを決められていないのに8点差は悪くない前半です。なお、ウォール&ビールは0/4。
もうアウトサイドを全部ドフリーで打たせた方がマシなのではと言うようなウィザーズのディフェンスでした。



なんかよくわからないけどレフリーが流れを止めてキャブスに傾く
後半も酷いよモリス。ハイレベルマッチを台無しにしています。JRスミスはエアボール。お前は復帰したばかりじゃないだろう。
ローズもエアボール。これはよくある。
ミスが続くと荒れ始めてレフリーが試合を動かしたりします。腕を叩かれてノーファールだったウォール。普通のファールでフレグラントとられたモリス。解説もおかしいと言っています。
何しているのかよくわからない時間が続きます。長く挟まれるレフリータイムに選手達も唖然としています。動かないのは得点。
ハイペースゲームだったはずが、レフリーがペース落とすなんて。それはキャブスに有利に働きますよ。



レブロンが活躍したのだけど、多分ハイペースが続いていて、レフリーによる休憩タイムがなければ顔を出さなかったと思われるシーンもありました。1プレーの戦いになる4Q終盤ではよくある光景だけど、流れの中でやられるとかなり厳しい。
ジジッチが出てきて入るか怪しいウォールのミドルにファールしたので、すぐにフライに代えるとフライは簡単に3Pを決めます。采配が当たったのか、そもそも迷走しているのか。
さらにコーバーも3Pで続きます。
そうすると止まらないレブロン。休憩を挟んだ事で機能するレブロンシステムでペースが落ちないキャブス。



ビールは頑張るし、ベンチからスコットも加勢しますが、どうしてもウォールが全く決まらないウィザーズ。フリースローも決まらない。
レブロンが決めまくっても大差にならないのでチーム力は変わらないと思いますが、完全にエースの差で追いつけない状態に。
そしてフライにハードファールされて肩を痛めたウォールでした。



休まないレブロン
4Qになっても出てくるレブロン。ウィザーズはセカンドユニットですが、点差は変わりません。休んだウォールが反撃できないとこのまま終わります。
キャブスのユニットは構成がかなり怪しかったりしますが、グリーンとクラウダーを出し続けてレブロン勝負にしました。中外どちらでも良くて、リバウンドに飛び込む2人がいるのは今シーズンの強みです。
でもPGウェイドとローズは弱い。ローズにドライブさせるならありだけど、レブロン押しならカルデロンやコーバーの方が良い気がします。
しかし、止まらないレブロン。パスを出す必要がないので、周囲は関係ありません。
ボールが回ってローズがコーナー3P外してやっぱりな!と思ったらレブロンがオフェンスリバウンドとってしまいます。その後3P。
ウィザーズはやっぱりビール。マークはJRスミス。クラウダーで良いのに。
途中でグリーンに交代したらステップバックミドルを打たれた瞬間に横にいたJRスミスがファールしてアンドワンとか。何してんだ?
完全にレブロン無双状態なのですが、それでも食らいつくビールという構図。ウォールはレブロンのマークにつくのですが止められません。バテないレブロンも最近では珍しい。



◯レブロン・ジェームス
57点
23/34 67.4%
11リバウンド 7アシスト
◯ジョン・ウォール
13点
4/13 30.8%
フリースロー 5/12
感覚的には60点ゲームと思ったら本当にそんな得点だったレブロン。失速しなかったのはコンディションが整ってきたのか?
それでも勝てる試合だったウィザーズ。敗因はウォールのシュート率。このフリースローでは勝てません。



強い時のキャブスだけど
少し昨季を思い出しましょう。順調に勝っていった後に崩れ始め、シーズン途中で獲得したのはコーバーとデロン・ウイリアムス。
この2人は高確率で3Pを決める事でチームを軌道に乗せました。
◯3P
レブロン 2/4
クラウダー 1/2
JRスミス 1/2
ローズ 2/4
ラブ 2/5
コーバー 2/5
グリーン 1/2
フライ 1/2
高確率だったこの試合ですが、それ以上に満遍なくボールが散っていることがわかります。コートをワイドに使えるからレブロンのインサイドが際立った面もあります。
プレーオフでもトリスタン・トンプソンを外してシューターシステムを採用したようにオフェンス面では有効なシステムです。
昨季と違うのはクラウダーやグリーンの存在です。レブロンへの負担を軽減してくれる2人。さらに勝負所でPGトーマスになればオフェンスは強力になりそうです。



ウォールとフレイジャー
チームを引っ張るウォールですが、レイアップさえさせなければ、という雰囲気が相手から感じられるようになっています。ゴータットがいなくなったらかなりヤバそう。
肩のケガで離脱する可能性があり、チームとしてはよりステップアップしなければいけません。代役はフレイジャー。こちらもシュート力がありません。
そんなわけでウォールとフレイジャーがハーフコートで行うプレーはもう少しバリエーションが必要そうです。2人ともチームを引っ張っているのに弱点になっています。

20171104 サンダー vs セルティックス

ディフェンスのセルティックス
単純にヘイワードの不在は大きいと思われていたものの、6連勝で首位に上がってきたセルティックス。前回(ヒート戦)でも触れた通りアーヴィングはあまり活躍していません。
それでも勝利を重ねてきたのはスティーブンスHCの手腕による部分が大きいです。
◯ディフェンスレーティング
昨季105.5 → 今季95.1
再びディフェンスに舵を切ってディフェンス力で相手を打ち負かします。ブラウン&テイタムという20歳前後の2人が長くプレーしているチームとしては驚異的です。
◯アシスト率 60.5%(6位)
オフェンスも少しずつ上げてきて、セルティックスには重要なアシスト率も60%を超えました。意外にも重要なのはスマート&ブラウン。ゲームを作るスマートとウイングでフィニッシュするブラウンがいるとアシスト率が上がります。



ディフェンスのサンダー
新ビック3の結成に色めき立つものの3敗しているサンダー。3人でオフェンス爆発だ!と言いたい所ですが、本当の武器は違います。
◯スティール 10.7(1位)
◯速攻 15.9(2位)
激しくなってスティールからの速攻が増えたサンダー。まぁ実は速攻は昨季の方が多かったのですが。
◯被FG 41.9%(2位)
◯被アシスト数 20.3(6位)
大胆なヘルプポジションをとるようになり大幅に改善した被FG%。ポール・ジョージには期待が大きかったですが、カーメロまで守っています。
スターが集まった試合ですが、意外にもディフェンス対決となる雰囲気です。



リバウンドを制する者は
◯オフェンスリバウンド
サンダー 11.0(9位)
セルティ 10.9(10位)
共に飛び込むオフェンスリバウンド。
◯被オフェンスリバウンド
サンダー 10.7(22位)
セルティ 8.4(4位)
しかし、相手には飛び込ませないセルティックスに対して、取られまくるサンダー。昨季はリバウンドがリーグ1位だったのに、相手のシュートが外れるのに、リバウンドが取れていないサンダー。



ブルーカラー対決
セルティックスからするとビック3は怖い。確かに怖いけど、それよりも厄介なのはアダムス。高さのないセルティックスだけにアダムス無双が最も怖い。
サンダーからするとエネルギーを費やすディフェンスでヘルプの穴を突かれるのが1番厄介。やられたのがウルブズ戦の元チームメイト。
セルティックスのチームオフェンスで合わせられるのが怖い。更にオフェンスリバウンド取られるのが怖い。
実はそんなブルーカラーな戦いを制する方が有利になります。タレントならサンダーだけど、ブルーカラーなら全員がハッスルするセルティックスです。



エースとディフェンダー
不調のアーヴィングだったけど、この2戦は3P40%を超えて復調してきました。迎え撃つのはロバーソン。3P23%、フリースロー50%のペリメーターディフェンダー。
何かおかしいウエストブルックはこの2戦は12点、11.5リバウンド、11.5アシストとトリプルダブルの絶不調。迎え撃つのはスマート。FG31%、3P29%の誰でも守るディフェンダー。
両者わかりやすい矛と盾にして、得意分野も抑えています。どちらがより強い武器なのか?
でもやはり注目はウエストブルック。ファンブルやコケる等信じられない凡ミスのオンパレードだったウルブズ戦を経て、出力を抑えたようなプレーぶり。トリプルダブルでも不調と言われるのはウエストブルックだけ。
でも出力を抑えた方がチームは楽だったりするので、セルティックス相手で本気を出すか、抑えるか?
本気で来ても当たり負けしないスマートなので激しい攻防になります。激しくならない方がオフェンス有利です。



1Qの攻防
前の試合がキャブスとウィザーズだったので、凄くディフェンスしている気分になる両者。セルティックスはテイタムが難しいシュートを決め、サンダーはジョージが中外決めていきます。厳しいディフェンスの中でも決めていく両チーム。
差がではじめたのはやっぱりインサイド。
セルティックスはオフェンスリバウンドに飛び込んでホーフォードやブラウンがセカンドチャンスを作りますが、立ちはだかったアダムス。オフェンスでもウエストブルックのミスを拾ってダンク。
ウエストブルックの傍目にはとんでもないパスを当たり前とばかりにアリウープしちゃうので、呼吸合いすぎです。
更に意外なマッチアップで差がつきます。モリスvsグラント。こっちのモリスもシュートが入らない。グラントは飛び込んでのダンクに3Pで加点したことでサンダーリードで1Qが終わります。



セカンドユニットに触れとこう。
セカンドユニットになるとセルティックスはよりらしくなります。個人で突破しないので、チームで崩す。
サンダーは逆にカーメロ上手いぞ!時間に突入です。
なので、目立つのはサンダーなのだけど、決め返しているセルティックス。
スマートとアブリーネスという割と謎のマッチアップなのですが、お互いがオフェンスでやり合うので点数が止まりませんでした。



ビック3が戻ってきてもその傾向は変わりません。順調に得点していくサンダーですが、その流れほど点差が開かないのは、やっぱりアダムスの不在かな。
テイタムが大活躍するセルティックス。アダムスがリバウンドとっていれば、ブロックに飛んでいれば、という場面が結構ありました。
ただし、代役のパターソンも3Pを2本沈めて貢献します。
意外なマッチアップはもう1つ。アーヴィングvsウエストブルック。そのままマッチアップした両エースはウエストブルックが圧勝します。無得点が続いたアーヴィング。
スマートがサービスパスを出して、フリーで打てて初得点しました。



アダムスが戻ると早速オフェンスリバウンドからやり直したオフェンスでウエストブルックのパスをリングに届けます。
テイタムのレイアップ、アーヴィングのレイアップをブロックに飛んで乱れさせておとさせると、最後はスマートのシュートを叩き落しました。
結局、アダムス&ウエストブルックのコンビが最も重要なんだよね。
セルティックスの誤算はホーフォードのところで優位性を出せなかったところ。頻繁にスイッチするサンダーなのでホーフォードvsウエストブルックなんて場面も多かったけど、運動能力高い選手が多いサンダーなので、簡単にパスが入らないし、ヘルプが来ます。
逆にアダムスとガード陣のスピードのミスマッチを使いたいけど、それはそれでスティールを生み出してしまったアダムス。
前半最後はそんなアダムスをもかわしてレイアップにいったアーヴィングを遠くから走ってきたロバーソンがブロックしました。前半を象徴するようなシーンでした。



何かを変えたいセルティックス
3Qはホーフォードが積極的にいきます。ここをなんとかしないと始まらないからです。
ディフェンスはより収縮してリバウンドを気にしています。ここも何とかしたいからです。つまりは攻守でアダムスを何とかしたい。
スティーブンスHCの凄いのはタイムアウト明けの確率です。しかもモリスに打たせて入るという謎。さらにここから走ってきたホーフォードのレイアップと、モリスの&ワンと続きます。簡単に言えば走っただけなのですが、決まらなかったシュートが決まる仕組みは理解し難いマジックです。
そういえば開幕キャブス戦もこんな感じで何とか試合にしていました。



サンダーディフェンスはエンドライン側にヘルプがいるのでディレクションします。そこでトップ側でスクリーンを使って人数を費やし、ウイングからブラウンが仕掛ける形が機能します。機能するというかアダムス外しです。
ディフェンスではミドルレンジから打たせます。ウエストブルックにドライブされるとマークが外れてアダムスをブロックアウト出来ないからです。
フリーのアウトサイドを落としていくサンダー。ゲームとしては実はそれだけだったりします。サンダーがしっかり決めていれば何でもない展開を外し、外れるのでセルティックスは走りやすくなります。
それでもアダムスのスティールから速攻なんてプレーも出ますが、とにかくミドルが入らないサンダー。逆に決めるセルティックス。
スティーブンスの罠にハマりました。セルティックスがHCで勝っていると評価する理由でした。



迷うウエストブルック、迷わないアーヴィング
変わらずシュートの決まらないサンダーは、得点するのはグラントのドライブとカーメロのリバウンド。さて、本当にそれで大丈夫なのかセルティックス?という時間になってきます。
シュートが入らない時間が果たしてどこまで続くのか。それに任せて逆転出来るのか。
どう出てくるのかスティーブンス。
いつまでも外しそうなのはウエストブルックくらいだし。



何とも言えない展開で逆転するセルティックス。またも謎のファンブルをやらかすウエストブルック。いや、本当に何なのだろうか?
悩ましいのはここからウエストブルックがギアを上げるのかどうか?
ジョージもカーメロも決めていないので、それもありなのだけど。結局上げたのか、周囲に任せたのか中途半端な状態に。



アーヴィングが凄かったようで凄かったけど、それ以上にホーフォード。前半はアダムスに消されていたけど、完全にシューターに徹して4Qはパーフェクトシューターに。
アダムスを動かされるというか、そこまで守るとヘルプが追いつきません。
個人の対比ではウエストブルックがアーヴィングを上回りましたが、最後に得点したのは誰だったのか?という話。
昨季セルフィッシュと批判されながらもMVPになったのはそこの得点力だったはず。



勝負を分けたポイントは2つ。
1つは3Qのスティーブンスのワナに対して無策すぎたドノバンHC。フリーで打たされるならばアブリーネスとパターソン使ったり、グラントにドライブさせたりと手の打ちようはありました。過信しすぎたリード。
もう1つはサンダーのディフェンスを攻略しようとしたセルティックスに対して、自分たちのオフェンスで勝ちにいった事。
後半のセルティックスはコーナーを利用し、ホーフォードを利用し、ディフェンスのヘルプを遅らせました。アーヴィングのFG%がそれを物語っています。
ディフェンス対決と考えた時に、それを攻略した方が勝利したのは当然の帰結かもしれません。



強いよセルティックス。それもHCの強さと、異常な集中力を発揮したアーヴィング&ホーフォードの確率。
サンダーはそろそろ見直す時期に来たかもしれません。何を見直すかというとそれは難しい。
セカンドユニットのカーメロの時間は非常にわかりやすく攻めています。それに対して3人出ている時間の使い方。
ウエストブルック&アダムスは良いとして、アダムス以外はスクリナーやらないのかという疑問もあります。
しつこかったセルティックスのスクリーンが生み出したのは、関係ないブラウンのドライブだったりするので、学ぶべき内容が多かった気もします。



そんなわけでコーチオブザイヤー候補のスティーブンスHC。マジックが負けてくれないと今年も逃しちゃうかもね。
ここまでHCの力を感じるチームも珍しいです。