今季のキャブスを振り返る

キャブスの今季を振り返ります。ウォーリアーズ同様にキャブスも優勝だけが唯一の成功というチームです。しかし万全で臨んだはずのファイナルではウォーリアーズに圧倒されてしまいました。という事は失敗なシーズンでした。
そんなわけで基本的に貶します。



スーパーチーム
ファイナル後になってレブロンの発言が物議を呼びます。ウォーリアーズがスーパーチームで自分はそんなチームでプレーした事ないとか何とか。
ヒート時代もそうではありますが、そもそもキャブスもスーパーチームです。デュラントの移籍はサラリーキャップのルール内で行われた正当なものですが、感情的な面でサンダーを筆頭に他の28チームにはブーブー言う権利はあると思いますが、キャブスだけはありません。
シーズン中にコーバーを獲得しました。かなり不公平なトレードですが、これはトレードですから理解出来ます。しかし、マブスの不可解なウェイブによりデロン・ウイリアムスとボーガットを短い契約期間、不当に安い金額で獲得した事はルールの抜け穴感があります。
キャブスはチャンスを利用しただけなので批判される事はありませんが、それをしておいてデュラントの事はどうこう言えないな、と思っています。



ビック3はアメリカ代表クラスのスター揃いでトンプソンは史上最高レベルのオフェンスリバウンドをとる選手です。
スーパー度では引けをとりません。しかしファイナルではウォーリアーズの方が遥かにスーパーでした。それはキャブスの抱える今季の問題点でもありました。



ディフェンディングチャンピオン
チームを去ったのはデラベドバとモズコフ、モー・ウイリアムスと戦力的には痛くもかゆくもありません。ただ昨季から舵を切ったようにモズコフがいなくなった事は、インサイドゲームを放棄する事を意味します。それはハッキリとした意思表示でした。
プレイメイカー不足が問題にはなりましたが、デリック・ウイリアムス、デロン・ウイリアムスを獲得した事で解消すると共に、コーバーの加入で3P攻勢に磨きをかけました。ボーガットのケガがなければ信頼できるビッグマンも得られたため、残念な面もありますが元々オマケみたいな契約でした。
ディフェンディングチャンピオンとしてスーパーなスターター陣で順調に8割近い勝ち星をあげていったキャブスでしたが、1月から不安定な状態に陥ります。その結果としてベンチ陣を強化して更にスーパーになりました。



オフコートレーティング
レブロンがコートにいないと負けてしまうキャブスですが、絶対的エースがいるチームならそんなものです。しかしキャブスの2年前からの数値の変動は問題があります。この3年間のビック3それぞれがベンチにいる時間帯のレーティング推移は次の通り。
レブロン △6.9 → △5.4 → △8.5
アーヴィング △2.8 → 5.9 → △1.1
ラブ △1.5 → 1.9 → △1.0
つまり昨季は2年目と言う事で個人への依存度が下がり改善されていたが、今季になり悪化している。ベンチメンバーが充実し、成熟度が高まったはずなのに、である。
昨季はアーヴィングとラブが不在でもチーム力を落とさずに戦えていたのがPG不足というチーム事情はあるにせよ、3人のうち1人でも欠ければ弱体化するという機能不全に陥りました。3年目を迎えて成熟するどころかチームとして退化しています。
これはプレイオフでの快進撃を考えればシーズン中に適切な補強が出来たと言えます。一方でシーズン前のプランニングが酷かった事も事実。弱かったベンチメンバーをシーズン通して成熟させ、ファイナルでも活躍したウォーリアーズとの差はプランニングにあったといえます。



ケビン・ラブの復調
26.1得点 (4位)
FG45.7%
11.2リバウンド(3位)
4.4アシスト
キャブスにくる前年、25歳のケビン・ラブの成績はリーグ最高のPFになるだろうと思われた。ESPNではリーグ7位の選手としてランキングされていた。デュラント(ケガ)の8位より上にいたのである。
それがキャブスでは良さを潰されてしまっており、今シーズン前のESPNパワーランキングでは28位まで落ちています。これでも高く評価してくれている方です。
若くしてリーグ屈指のスタープレーヤーは、レブロンとプレーする事で2年の間に16点、9リバウンドのロールプレーヤーになりました。
そのラブが今季はフィットしていきます。12月までは平均22点11リバウンドを稼ぎました。大きかったのは3Pが40%を超える確率で決まった事でした。元々シュート力に定評のある選手でしたが、よりシューター的なポジションになりました。
しかし1月に入り失速します。シュートの不調も大きかったですが、前提として打つ本数が減りました。そしてケガで欠場していきました。
同時にチームも極端に崩れていきました。ラブが躍動する時がチームが強い時、というのが如実に現れますが、それはラブ本人の問題というよりもチーム設計としてボールがくるかどうかです。
ラブがパスをもらう相手はレブロン・アーヴィング・その他でほぼ三等分されます。
パスからラブがシュートを打った本数と確率
レブロン 5.1本 45.9%
アーヴィング 4.0本 38.8%
その他 3.8本 44.7%
アーヴィングからのパスで大きく確率を落としている事がわかります。しかも12月までと1月以降では10%近く差があります。ラブの不安定さはアーヴィングが引き起こした現象でもありました。






ビック3が1人でも欠ければ機能しない上に、ビック3の間でも連携が取れていないキャブス。それはチーム戦術不足である事をハッキリと表しています。
全くの新しいチームとなった1年目はある程度仕方なかったと思います。しかし2年目に改善された内容を3年目で崩壊させてしまっているのが今季のキャブスでした。
その間にあったことといえばHCの交代劇です。思えばデビット・ブラッドはレブロンとの関係性で解任されたわけで後任にルーが就任しています。
HC交代で良くなったしブラッドよりもルーの方が優勝に近いHCである事は疑いようはありません。しかし、戦術的な側面ではどうだったのか、という話は別です。レブロンの意向を組みすぎのルーではオフェンスパターンが単純化、というかレブロン化し過ぎておりチームで見た時の機能性を失った可能性があります。
思えばファイナル中にスティーブ・カーがウォーリアーズのディフェンスの良さを質問された際、自分ではなく前HCマーク・ジャクソンの成果と答えていました。成果を引き継いで機能性を保持した事が伺えるコメントです。
昨季のキャブスは実はブラッドの遺産がチームを助けていた可能性もあります。



アイソレーション
キャブスが昨季から大きく変わった点にアイソレーションを多用する事が挙げられます。元々多かった印象ですが3年目にして更に増えました。チーム戦術不足とアイソレーションの多用には関係性がないとは誰もいえないでしょう。
アイソレーション
昨季 8.9% リーグ5位
今季 11.9% リーグ1位
今プレイオフ 15.7%
キャブスよりも遥かにワンマンチームと考えられるロケッツは9.4%で5位、サンダーは7.7%で12位。ウエストブルックがボールを長く持つサンダーだけど実はチーム設計の中でプレーさせています。
デュラントを擁したウォーリアーズは5.7%で27位。しかもウォーリアーズはデュラントが加入して、むしろアイソレーションが減りました。
ちなみに昨季から減ったのはポストアップ、スポットアップなのでHC交代の影響がハッキリと出ています。
個人のプレーに占めるアイソレーションの割合では、アーヴィングが6位、レブロンが7位で共に20%以上になっています。特にアーヴィングは昨季の倍近くアイソレーションをしています。
その結果として個人への依存度が高くなりチーム戦術を失い、さらにはラブの確率を落としています。
但し、アーヴィングは得点率も大幅に伸ばしており、アイソレーションから得点する確率はデュラントの上を行きます。効率性の面では良いオフェンスになっている事は間違いありません。



オフェンス重視
平均得点 104.3 → 110.3
平均失点 98.3 → 107.1
そんな批判したくなるスタッツのキャブスですが、オフェンスに舵を切った成果はしっかり出ました。伸ばした得点以上に失点が伸びただけです。
この評価は難しいです。ウォーリアーズとの試合でみれば明らかにディフェンス力不足でした。しかしオフェンスで上回りウォーリアーズに唯一の黒星をつけたのも事実です。
問題だったのはアイソレーションオフェンスでレブロンへの負荷が大きいのに、代役となるディフェンス要員をとれなかった事です。しかもデュラントの存在はシーズン前からわかっていた問題でした。
デリック・ウイリアムスはディフェンスの良い選手ではありませんが、マッチアップするだけのサイズと運動能力は持ち合わせていましたが使われませんでした。
ランス・スティーブンソンは契約のためのワークアウトまでしましたが見送られました。まぁ活躍するなんてラリー・バード以外見抜けなかったでしょうが。
昨季のウォーリアーズ同様にSFからPFのベンチ不足で、レブロンへの負荷が大き過ぎ、同時にラブのオフェンスパターンを制限する形になりました。
オフェンス重視は評価できる面もありますが、いくらなんでもディフェンスを疎かにし過ぎました。



キャブスとクリッパーズ
勝率、FG、リバウンド、アシスト、ターンオーバー、オフェンスレーティング、試合のペース
キャブスとクリッパーズは多くの数値で似たような成績を残しています。違うのはクリッパーズの方がディフェンスが良い事、キャブスの方が3P中心に攻めている事です。
アイソレーション率も1位と2位です。
両チームに共通しているのはスターターは強力だけどベンチの結果が悪い事。そして戦術に乏しい事です。クリッパーズはベンチ良い選手を連れてきては失敗を繰り返しています。
多分、同じくらいの強さだと思います。ただ、ファイナルで当たったら経験値とレブロンの差でキャブスが勝ちますが。
HCのタイプも似ていて戦術はないけど、人望はありチームをまとめるのは得意なタイプ。



誰もレブロンを止められない。HCですらも。
ファイナル中の公式サイトに気になるコラムが掲載されました。それは「レブロンは本当はウォーリアーズのようなチームバスケを望んでおり、チーム状態を考えて今のようなプレーになっている」といった内容でした。
おそらくそれは事実だと思います。しかし、3年目を迎えたキャブスは全く逆の方向にベクトルを向けました。しかもそれはレブロンが望んだHC交代であるし、レブロンがアーヴィングにやらせた結果でもあります。
よく「レブロンはチームを強くするために敢えて周囲に任せている」と褒められる事があります。事実ではありますが「任せる」といってもチームプレーのなかで託す事と、自分がプレーに関与しない事は違います。レブロンは後者を選ぶ事が多くあります。
ジョーダンはトライアングルに参加せず、逆サイドで待ちトライアングルが成功しなかったパターン時にフィニッシュします。
コービーは試合の序盤は強引なシュートは控えて、自分にマークを引きつけて味方にシュートを打たせます。
どちらもチームプレーには関与しています。
普段からパスを回すレブロンは良い意味で味方に任せています。しかし時に放置するようなプレーをするならベンチに座って味方に任せるべきです。要はチーム戦術として任せているのではなく、丸投げ状態です。
この辺りはレブロン批判ではありますが、本質的にはHCが采配として調整すべき事項です。
ウエストブルックはレブロンに近い選手で、自分で得点もするし、アシストもレブロンより多く出します。ただミスが多いだけです(そしてそれは重大な欠点でもある)
自分がコートにいる間はプレーに関与し続けます。でもウエストブルックは34分しか出場していません。14分は味方に全てを託しています。それはHCの采配です。
同じようにチームメイトの成長を促すならウエストブルックパターンの方が遥かに仲間を信頼している事になります。



同じスーパーチームでありながら、ウォーリアーズはチーム戦術を遂行し、キャブスは個人で対抗し負けました。しかし、それはHCのタイプとしてもチームのプランニングとしても当然の結果ではあります。
キャブスの目標はウォーリアーズに勝つ事なのだからシーズンを通してチーム戦術を導入してこなかった事には弁解の余地はありません。ファイナルだけをみればウォーリアーズが強かった、で良いですがシーズン全体でみればその成長には大きな差がありました。キャブスが伸びなかった以上、レブロンがチームを成長させようとしたという意見は間違っています。



来季へ向けて
そんな酷いキャブスですが、裏を返せばこれだけ反省点があってもプレイオフであの強さなわけです。反省点を受け入れる度量があれば更に強くなれる余地があります。カーメロとかポール・ジョージとかはその後の話です。
◯HCの交代
まずは戦術面に強いHCに変えるべきです。レブロンとの関係性で無理ならば、アシスタントコーチを迎え入れるべきです。
フィル・ジャクソンやラリー・バードもこの手法をとっていました。自身はメンタル面やプレー選択を担当し、チームの戦術はアシスタント任せにする手法です。
◯レブロンがやりにくいシステムの導入
レブロンがトップでオープンな形から展開するオフェンスは効果的な反面、相手には対策する余地を与え、自分達にはレブロン頼みのシステムになってしまっています。
チームとして戦うためにはレブロンの能力だからこそ出来るシステムは避けるべきです。同じ事をデュラントは我慢してシーズンを過ごしました。
2点とも今になればヒートのスポルストラが有能だった事がわかります。レブロンどころかパット・ライリーの助言も撥ね付けました。
◯アーヴィングとラブのコンビプレー
アーヴィングがまともなパスを供給してあげる事が大切です。ウルブズではルビオのパスからシュートを量産していました。同じようにテンポよく2人でパス交換する必要があります。
ただし、ラブの成功率が不満なら即トレードすべきです。42〜47%くらいがラブの個人能力です。今更これ以上上がる事を期待するならトレードした方が早い。バトラー?ポール・ジョージ?カーメロ? ボールハンドラーばかりだ。ラブよりガマンしてくれるのか?
◯チーム戦術に適したプランニング
アウトサイドから得点出来る選手を揃えたのは、レブロン頼みシステムとしては悪くないプランニングでしたが、結果的にレブロンは不満を漏らしました。
何がしたいのかとどんな選手を集めるのかはセットです。ロケッツを見習う必要があります。
この点でGMは契約延長されませんでした。ビック3だけでなくサポートメンバーも豪華なスーパーチームを作った実績は見事だと思いますが、機能はしていません。仕方ないのかなと思います。
またビラップスが後任の1人として上がっています。ピストンズはスター不在のビック5でしたから、より良い構成に舵を切るかもしれません。
◯スーパーチームの維持
新しくスターを連れてくるよりも今のチームを維持する事が大切です。特にコーバーとデロン・ウイリアムスはベンチとしては有能でした。デロンは意外な程にガマンしてプレーしてましたが、これまでにない充実感を得られたのだと思います。マブスの解雇なので不当に安い26万ドルしか払っていませんが、本来は900万ドルです。安く契約してくれるでしょうが、2人で1300万ドルくらいは必要でしょう。
問題はサラリーキャップの空きがない事です。JRスミス、シャンパート、フライで3000万ドルは使い過ぎです。デロンとコーバー残せるなら高いJRスミスを放出したいところ。(引き取り手いなそう)
デリック・ウイリアムスも残した上で、PFとCの控えをとりたいところです。PJタッカー、イリャソバでSF兼任にするか、タージ・ギブソン、スペイツ、デドモンあたりでインサイド専任にするか、この辺が現実的かな。ケガのルディ・ゲイに賭けて、ベンチの攻守両面をレベルアップさせる手段もあります。



いずれにしても3年間で常にレブロンの意向を忖度しなければならないチームになってしまいました。これが最大の問題点です。更にスターを連れてくるとしてレブロンに意見できる選手が必要です。
既にアイソレーション大好きな2人を抱えているので、変にスターを連れてくるよりも必要なタスクを実行する選手を揃える方が好ましいです。
幸い改革をするだけの理由がファイナルにはありました。メンバーよりも戦術・意識改革をしたいところです。

バックスの今季を振り返る

バックスの今季を振り返る。シーズン前のレビューは公式サイトから。
http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-bucks/6w6xf7m35rlo1jt1vhmzb8koh
昨季33勝→今季42勝
今季の躍進が期待されたチームはそれなりに満足のいく結果を手に入れた。それなり、というのは単に昨季が悪すぎただけで、勝率5割というのは現実的なラインではあったから。
アンデトクンポの躍進
今季のMIP候補アンデトクンポは得点、アシスト、リバウンド、スティール、ブロックの5部門でトップ20位に入った初めての選手となった。20位となると珍しいのはスティールとブロックだから、むしろ今までいなかったのが驚き。
既に昨季の時点でスーパーだったので、そこまで躍進した感はなかったのだけど、全部門で数字をあげたことは素晴らしい。
そしてアンデトクンポからこのチームの変化を推し量る事が出来る。縮図のような選手。そしてキッドHCのイメージとは随分違うチーム。



オフェンス効率を高める。
キッドといえばネッツに移籍した年に前年26勝だったチームを52勝まで引き上げ、イースト優勝しファイナルまで駆け上がった。
それはキッドによるファストブレイクがイーストを席巻した年でもあった。今でいえばウォーリアーズに近いよね。
そんなイメージのキッドだけど、バックスは逆で非常にペースの遅いチームである。リーグで5番目にペースの遅いチームであり、それ故に失点もリーグで9番目に少ない。なお、にも関わらずプレイオフではラプターズに遅いペースに持ち込まれて負けてしまったのは若さ故か。
ちなみに調べてみると当時のネッツはリーグで7番目に早いチームだけど、リーグ全体が遅かったので今のバックスより遅い。
速攻での得点 13位
ペイント内得点 3位
2ndチャンス 26位
リバウンド 29位
3P成功数 22位
遅いペースの割には速攻での得点が多く、ペイント内の得点が多い割にはリバウンドが少なくインサイドが強い訳ではない。また3Pは少ない。アンデトクンポの得点の仕方そのものな気もする。
あのサイズでドライブされたらダンクされてしまう。ただ1on1として抜く能力が高いわけではなく、3Pが得意でもない。
なお、3Pはアテンプトが少ないだけで成功率は高いのでアンデトクンポとチームでは違う。



アシスト 5位
FG成功率 4位
ペースは遅いが速攻やペイントで得点していき、ボールをシェアして得点の確実性を高めるオフェンスを展開した。このオフェンスが安定した事で得点を4.6点伸ばし、勝利数を増やした。
しかし、その割にオフェンスレーティングでは13位とイマイチ振るわないので来年への課題となる。



PG問題
シーズン前からPGに不安を抱えていた。確かにアンデトクンポがリバウンドからそのまま運んでいく形は悪くないが、ハーフコートでの展開力には欠けるし、何より3Pの確率が悪過ぎる。それはマイケルカーターウイリアムスも同様だ。さらにジャバリパーカーやミドルトンがケガをする事でアンデトクンポがウィングの役割をこなす方が大切になってきた。
それが意外にも良い方向に転ぶ。初の2巡目指名での新人王候補となっているブログトンが頭角を現した事だ。流石にここまでフィットするとはフロントも考えていなかったはずた。
PGが確定した事でアンデトクンポはウィングに専念させていける。3Pが突然上手くなることはないので、その方がチームとしても結果を残せるはず。
その点でもブログトンが台頭した事はチームバランスが良くなり、未来への希望が大きく膨らんだ。



チームバスケの徹底
バックスはチームバスケが徹底されており、チームで戦える選手ほど重用されているのは非常に良い流れだ。アンデトクンポは確かに凄いけど、1つひとつの部門では突出した数字ではない。それもチームを表している。
一方で上手くいっていない時間の解決策に乏しい一面もある。それは多彩なアンデトクンポだが1on1では高さに頼る以外にパターンが乏しい面とも一致する。キッドも同じ問題を抱えていたが全ての局面で力を入れる事で対応していた。トリプルダブルしちゃうような活躍。キッドって明らかにチームを勝たせたけど、個人スタッツ低すぎてMVP逃したんだよね。
ケガ人問題をクリア出来れば未来は明るいと誰もが考えているだろうけど、リーダーシップを誰が取るのかもチームの課題だ。ブログトンあたりの方が向いてそうだよね。



来季に向けて
パーカーが健康で戻れるかが最重要課題。あとは個人のレベルアップ前提で考えれば、特に補強ポイントもないチーム。FAでモンローが出ていく可能性は高い。こんなに高いサラリー払う価値のある選手とは思えないが、フィジカル系のFAが少なそうなので。
というわけでFAの狙いはリーダーシップとれるリバウンダー。
ボーガット リーダーキャラではないがリバウンドとってアシストするのでチームコンセプトに合う。プレイオフ経験もあるしモンローと同水準サラリーなら。
デドモン スパーズの控えでディフェンス&リバウンド。リーダーシップはない。
ガソル兄 勝負をかける年にするなら、高いサラリー払ってでも獲得する価値がある。リバウンド、リーダーシップ、アウトサイドショットと欲しい要素だらけ。
ルイス・スコラ ベテランミニマムで契約できそう。ベンチ要員だけど、エネルギッシュなプレーは苦しい時間に合う。
大穴でトレード利用して、シクサーズからオカフォーを取る。誰を出すかは問題だけど、アンデトクンポ、ミドルトン、ブログトン以外なら指名権含めて誰でも出せる交換相手。
一気に期待度高まるけど、トラブルメーカーになる可能性もある博打。
来季の目標を50勝にするにはガソルくらい取らないと厳しい。地道にプレイオフ経験を積んでいくしかないよね。

グリズリーズの今季を振り返る

グリズリーズの今季を振り返る。
シーズン前のレビューは公式サイトから。
http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-grizzlies/cr3u1t94456w1h3vuyc3w5fy0
昨季42勝→今季43勝
新人HCが最大のヒット
公式サイトと同じ見解だったグリズリーズ。チームを長く支えているコンリーへの大型契約過ぎる契約はともかく、チャンドラー・パーソンズなんてケガするのが仕事の選手に大金を費やすのは中期的にチームのクオリティを下げる事と等しい。そして今季も34試合にしか出場せず平均6点だ。試合に出る日数よりモデルやってる日数の方が多そうだ。
そんな大金を投じたパーソンズが働かないとすると、このチームには69試合出場のコンリーと74試合出場のガソルしか選手がいないとすら思えるメンバー構成。
しかし、チームはシーズン通して安定してプレイオフ圏内で戦い抜き、スパーズから2つの勝利を手に入れた。
こんなケガ人とお年寄り、無名の若者だけのチームを安定して勝たせたフィッツデイルHCの手腕は賞賛に値する。コンリーいない試合でも5割の成績なんて普通は残せない。



年寄りと若手の融合
プレイオフから触れるとビンス・カーターやザック・ランドルフをスターターにするオールド&ビックラインナップで戦った。
中心のコンリーとガソルは30歳前後と脂が乗っている時期だが、まるで時が止まったようなラインナップだった。それでもスパーズ相手にチームを機能させて戦えたのだから素晴らしい。
しかし、シーズン中は意外にも若手を積極的に使ってきた。グリーン、エニスIII、セルデン、ハリソン、ダニエルズが17分以上のプレータイムを得た。3年目までの選手達が多くの時間出場時間している。ここまで若手にチャンスを与えたチームも珍しい。
表に出てくる名前は10年前からリーグにいたような選手ばかりだが、実は若手の、それも決してスター候補ではない選手に投資したシーズンでもあった。そしてしっかりと勝ち星も稼いでいる。目立った個人成績は残せなくても、勝利に貢献できるプレーをしていく事が重要なのはスパーズが証明している。



ディフェンス、ディフェンス、ディフェンス
チームに好成績をもたらせたのは、チームに根付くディフェンス。
得点 29位 100.5点
失点 3位 100.0点
オフェンスレーティング 19位 104.7点
ディフェンスレーティング 7位 104.5点
相手のFG%を落とす事に長けているグリズリーズ。お年寄りが多い事もあり、ペースもゆっくりでしっかり組み立てるチームになっている。
オフェンス力がないというより、コンリーも含めアーリーオフェンスを得意としていない。若手の台頭次第では来年は変わってくるかも。
ドライブは少なくボールを回すが、アシストは多くない。伝統のインサイドゴリゴリはあるがじっくりと組み立ててのジャンプシュートが多くなる。
実に52%がドリブルしないでのシュートだがキャッチ&シュートは32%なのでポストを利用したオフェンスが多い。
つまりチームの形をしっかり持っている事になる。その点ではガソル&ランドルフに頼る部分は多く、チームとしてはディフェンスの方が大切になりそうだ。



来季に向けて
年寄りへの不安はあるかもしれないが、若手も経験を積めており、誰かが不調でもカバー出来る体制になっている。
しかし、継続路線ならポスト要員を補充したい。1番はサンダーで微妙な立場になったキャンターだろう。珍しくなったローポストアタックの出来る選手だし、ガソルが3P打つなら併用も可能だ。ガソルとキャンターのツインタワーは相手への脅威になりそうだ。
しかし、それ以外ではやはりパターンを増やす補強になる。問題はチャンドラー・パーソンズ。キャンターとトレード出来れば最高だが、高級ガラスすぎて貰ってくれるチームがあるとは思えない。
ではそのポジションを補強するのか、高い金を払っただけにパーソンズに活躍して欲しいので、補強するのも勇気がいる。若手はドラフトで指名すれば良いかな程度に考えてそう。
というわけで、パーソンズ継続でFA市場を考えればシューターとゴリゴリ系のビックマンをベンチに確保したい。でも高いサラリーは払えない。あっでもシューターとるとビンスカーターとの再契約いらなくなるな。再契約しそうなので、ビックマンだけにしよう。
・・・いないな。高ければいるけど。チーム出そうな選手がいない。フィジカル系以外でも妥協しよう。
イリャソバ
勝てないチームの代表格のような選手だがガラスのパーソンズよりは良い。グリズリーズにはハマりそう。
スペイツ
クリッパーズは若手に切り替えそう。
ギブソン
サンダーはグリフィン狙いに行くので、先に手を出せば取れるかも。ランドルフより良い。
デビット・リー
今のサラリーが安いので。タイプは違うけどポストアタックするので。
基本は若手の成長に期待しているはずなので、名前で選手はとらないし、来てもらうのも難しいチームだ。
それでも来年以降も同じ様な成績を残してくれそう。

ペイサーズの今季を振り返る

負けたチームの今季を振り返ってみよう。
まずはキャブスにスイープされたペイサーズ
シーズン前のレビューは公式サイトの意見を信じる。
http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-pacers/nxnem8aznn861f4azty5dxvza
結果 45勝 → 42勝
期待外れのシーズンだった。
またも補強の的確さで評価の高かったラリー・バードだが、ネイト・マクミランは失敗だった。ボーゲルを継続していれば、少なくともシーズン終盤に苦労する事なくプレイオフに行けたはず。
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ポール・ジョージの停滞
大ケガから戻ってきた昨季、驚くようなカムバックを見せたため、今季は更に成長する事が期待された。それはリーグMVPクラスの活躍だ。
それがオールNBAチームに入る事すら怪しい。シーズン終盤のあの活躍が出来るなら、早くからチームを引っ張って欲しかった。
プレイオフでは28点、8.8リバウンド、7.3アシストを記録しながらレブロンを守っていた。誰も文句のつけられない数字だ。
シーズンではFG%が4%改善し46%を超えた。これは素晴らしいのに平均得点は下がった。理由はフリースローが減ったから。そしてアシストも減っている。本当にセレクションが良くなったのか、チームのためになったのか、考え直す必要がある。
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ジェフ・ティーグ、マイルズ・ターナーによるオフェンスの改善
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半端なプレーヤーに映るヒルに代えてティーグを獲得したことはポジティブに捉えられていたし、実際にアトランタ時代と変わらぬ成績を残した。
インサイドはターナーの成長にかけたわけだが、+4点、+2リバウンドと最低限の結果は残した。プレータイムを考慮すれば、もう少し上積みが欲しかったが。
いずれにしても最後にランス・スティーブンソンを加えた事により、キャブスとオフェンス合戦を繰り広げられるまでになった。
シーズンの平均得点は2点上がり、105点台で昨季ならリーグ6位に相当する。しかしリーグ全体が上がったので今季は15位だった。(昨季は17位)
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ディフェンス
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とにかく今季はヒルブラザーズが抜けたディフェンスが問題だった。平均で5点も多く取られている。
1番の問題はティーグとモンタ・エリスのコンビだろう。不安要素の大きいエリスを使うならオフェンス面での不満はあってもヒルの方が好ましかった。
いや、正しくはティーグの相方になれる3Dタイプのガードを獲得すべきだった。
結果としてオフェンスの改善を帳消しにするディフェンスの悪化で、プレイオフをみてもディフェンスが出来なければ勝てない事は明らかだった。
ポール・ジョージがレブロンを抑えてるのに、マークが入れ替わって簡単に得点されるのだからチームディフェンスに問題があった。
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期待株
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そんな中でグレン・ロビンソン3世がスターターになるとチームが安定し始めた。アウトサイドでやられている傾向のあるチームなので運動能力に高さを活かしてチェイス出来ればチームディフェンスの向上に繋がるだろう。
元ドラ1の息子ではなくダンクチャンピオンになった今、スターターとして相応しい活躍を期待したい。
またランス・スティーブンソンがあのレベルの活躍を今後もしてくれるなら安い契約だった。とても所属チームがなかった選手とは思えないし、プレイオフ後ならもっと高くついただろう。
次年度へ向けて
☆ポール・ジョージとの再契約
これが出来なきゃ話にならない。トレード期限までに答えを出したい。
幸いにして補強出来れば残ってくれそうな発言もあった。本人がキャブスと戦えた、と捉えたか、キャブスに惨敗した、と捉えたか?
☆補強と放出
とりあえずサラリー制限するならモンタ・エリスは放出したい。貰い手がいるとは思えないが。
アル・ジェファーソンも高いけどインサイドだから必要。
若手ばかりなのでサラリーも高くないし、割と期待出来る。なので、キャップスペースもあるし、大物を取りたい所。
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クリス・ポール
本人がインディアナ志向はないだろうが、クリッパーズよりは使ってみたいプレーヤーは多いのでは。
ボールハンドラーとして、ディフェンダーとして、何よりチームリーダーとしてチームが必要とする要素と合致する。
シュートの上手いポール・ジョージとの相性も抜群だと思うし、ターナーの成長を助けてくれる。
イーストなら即優勝争いに入れるのも魅力なので、ポールにとっても悪くない話だと思う。
その場合、FAのティーグはいらないし、エリスも出番はない。
ポールがきたらカーメロも取れるよ。最強の両ウィングを操るポール。
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ゴードン・ヘイワード
ポール・ジョージの希望するヘイワード。
確かにお互いを尊重でき、シュートの上手いチームプレーヤー同士なので衝突しない。
SGで出ても良いし、スモールラインナップにも出来る。
これほどマッチする選手もいないだろう。
問題はどんな見返りがあってもジャズは出さないし、セミファイナルまで進んだら本人もFAにならないだろう。
さらにティーグとの再契約も必要なのでポールよりお金がかかる。
ヘイワードとクリス・ポールの負けた方を狙おう!!
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その他のFA
あまりマッチしそうな選手がいない。グリフィンも違う。ミルサップならアリという程度。
コールドウェルポーフやウェイターズは良いが若手の成長の方がバード好みだ。
現実的なラインだとオリニクやミロティッチなら効果的かもしれないが、ディフェンスどうするか。

ブレイザーズの今季を振り返る

ブレイザーズの今季を振り返ってみよう。
シーズン前のレビューは公式サイトより。
http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-blazers/1j73th4mdjlkp1pk3q2l4z64u2

結果 44勝 → 41勝



今季の目標は何だったのか。
レビューの通り、昨季のブレイザーズは素晴らしかった。
それを受けての今季はターナーとエジーリを加えただけの布陣だった。そしてエジーリは試合に出ずにシーズン後に解雇された。
ターナーも高額契約したクラブもほぼ例年通りのスタッツを残した。

何れにしても具体的な変化のビジョンはなく、新しいリラードとCJマカラムを中心としたユニットでの成長がカギとなった。
その点では共に得点を伸ばし(特にマカラムのFG%は素晴らしい)結果を残したといえるが、アシストが減っている。

伝統的にオフェンスのブレイザーズは今季もオフェンスは良く得点は8位だった。しかし、アシスト数は23位でアシスト率は25位だった。個人での突破に頼りがちなオフェンスである事が数字に表れている。なお、共に最下位は同じツーガードエースのラプターズなので、何を目指すかは大切だ。

多くのスタッツがリーグで平均的なので、オフェンスで相手を上回りたいならアシストを増やすべきだし、2人の勝負強さで勝ちたいなら凡庸なディフェンスを強化すべき。
チームとしてはそこのラインがハッキリしていないので、割と良いチームに留まっている。
プレイオフに出れた事が成功なのか、勝ち星を減らした事が失敗なのかを判断できるほどの変化はなかった。


ヌルキッチの獲得
2人への比重が高まり過ぎて、ボール循環に課題があったチームはインサイドの中心プラムリーをトレードに出して、ナゲッツで出番を失っていたヌルキッチを獲得した。
15点10リバウンド3アシストに加えブロックも期待できる選手が入った事で3人の軸が明確になって、ロールプレーヤー達の役割がハッキリしてきた事で勝ち始めプレイオフに滑り込んだ。

トレードは大成功だったが、ヌルキッチのケガもあり、プレイオフは惨敗だった。それでもプレイオフまで行けた事が1つの証明なので、少なくとも悪いシーズンではなかった。

来季に向けて
軸の3人が明確で連携を深めるのが第1なので大きな変化は求めないだろう。何よりこのチームはサラリーが高すぎるのだ。やるならダボつく高額サラリー選手達をトレードする事になる。
もちろんグリフィンやヘイワード、ガリナリあたりが獲得出来るに越したことはないけど。
ペイント内の得点が少ないので、ディフェンスとリバウンドに優れたロールプレーヤーが必要。オフェンスリバウンドが異様に強いエド・デイビスはケガ?
将来の事を考えるとベンチを若返らせたい。2.3年後に主力となる選手を集めてエースの全盛期に備えたい。

サンダー(ウエストブルック)の今季を振り返るトリプルダブル編

サンダーの今季を振り返ってみる。なお、管理人はサンダーファンのためチーム構成のトリプルダブル編と反省展望編に分けた二部構成です。
シーズン前のレビューは公式サイトから。
http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-thunder/34xr15bmk0jq16uj7hvcg2lpc

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サンダーの今季を振り返る反省展望編

サンダーの今季を振り返る。前回はウエストブルックのトリプルダブルはチーム戦術だった所まで触れた。その戦術の代償となったものがある。
ウエストブルックの代償
・ターンオーバーが多い。
・FG%が低い。
チームの代償
・ボールが回らない。
・得点が低い。
ボール循環とFG%
サンダーは1試合に260回パスを出す。これはNBAで最も少なく、1位のシクサーズより100回近く少ない。なお、サンダーの上はウィザーズ、ロケッツ、ラプターズ、キャブスなので順位との相関性は低い。
次にキャッチ&シュートでの得点が23点で下から3番目で、FG%は最下位だ。これは順位との相関性は高く、例外でほとんど3Pのロケッツが25位にいるくらい。
オープンな状況で21.5本の3Pを打っているが、33%しか入らない。例えばスパーズは19.8本しか打っていないが、40%を決めている。



サンダーはボールが回らない事も問題だが、意外にもパスからフリーで打てる回数は十分にあり、単に成功率が悪いといえる。特にスターターのロバーソン24%とサボニス32%は問題だ。
またフリースロー成功率も26位。プレイオフのロバーソンの悲劇(14%)も記憶に新しいが、アダムスやグラントといったリングに飛び込む選手が60%台でガードのオラディポも75%と物足りない。全員が改善する必要がある。



データに見合わない勝率
サンダーはレーティングではオフェンス17位、ディフェンス10位だが、その差がマイナスになり、12も勝ち越しているチームとは思えない。ウエストブルック様様である。
メンバー構成
今季はオラディポをセカンドオプションとして加えたが平均16点と微妙だった。オールスター明けから一時調子をあげたが、結局数字を下げミスが増えた。
PGの控えにクリストン。コントロールは悪くないがシュート力不足。SGにアブリーナス。こちらはシューターだが運動能力に欠ける。
SFにはオフェンス面を差し引いてもロバーソンをスターターにしているのはディフェンス面を考えての事で、4.1%もマークマンのFG%を下げている。デュラントの逆サイドならば良いチョイスだがオラディポではパンチ力に欠ける。
控えにグラント。走力がありドライブも良いがシュートが。シーズン途中にマグダーモッドを獲得した。こちらはシュートは良いがディフェンスが。
PFのサボニスはサンダーらしい良いルーキーを連れてきた。3Pが安定して入ればギブソンにポジションを譲る事もなかっただろう。そのギブソンはFAでブルズに戻ると宣言したが、今ではサンダーに残りたい発言。ウエストブルックに合うのはデリック・ローズの系譜だからか。
センターはアダムス。体を張れるし、レンジは狭いがシュートもうまい。控えにキャンター。リーグでも20位に入る得点力。



来季への展望
ロケッツとのプレイオフは期待を裏切るものだったが、実はこのチームは非常に若い。ギブソン(31)ウエストブルック(28)以外は25歳以下の選手達だ。アダムスなんかアレで23歳なのだから。
それが経験の差となって出たのも事実だが、未来があるのも事実。それをどうするかが来季へのプランとして重要だ。
まずは現状維持が大前提だが、FAでギブソンとロバーソンがいる。そしてこのポジションこそがサンダーの考え所になっている。
SFは得点力とシュート力不足。もちろん欲しいのはデュラントだが1年じゃねぇ。次のターゲットはヘイワード。まぁこないだろう。
可能性があるのはルディ・ゲイ。ディフェンダーとしての役割もセカンドオプションにもなれるので、ケガさえなければ積極的に狙いたかった。
ロバーソンと高額契約するくらいなら、グラントとマグダーモッドの成長にかけたほうが良い。来季はウエストブルックにディフェンス頑張らせれば問題ない。
次にギブソン。マッチしてるから残したいけど、グリフィンを取りたいのだ。グリフィンを取れれば、サラリーの関係からキャンターを出してしまおう。
それでも来季からはオラディポとアダムスのサラリーが大きな負担なのでギブソンを残せるか微妙。



なんだかよく分からなくなったが、若いチームなので来季への課題は個人のレベルアップに期待する部分が大きい。このままのチームで臨む可能性もあるくらいだ。
そして課題もシュート力に絞られててわかりやすい。あとはオラディポがスターになれるか、新たにセカンドオプションを獲得するかのどちらかだ。

ホークスの今季を振り返る

ホークスの今季を振り返る。シーズン前のレビューは公式サイトから。
http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-hawks/zi4xfn0su61i1rge8gy2us030
昨季48勝→今季43勝
ホークスが旋風を巻き起こしたのは僅か2年前の話。60勝を超えてイーストで圧倒的な1位だった。優勝に辿り着けるチーム出ないことは明白だったが、それでも素晴らしいチームバスケをしていた。
今季はシーズン中にコーバーが抜け、その時のスターターがミルサップ1人になった。信じられない変化である。それでもチームを勝たせたブーデンホルザーは今のNBAで最高のコーチだと思う。
ハワードを加え、シュルーダーに掛けたチームは簡単にいえば不安定だった。
平均得点は103点、失点は102点だが、勝った試合はFG48%で110点、負けた試合は42%で96点と落差が激しい。
開幕ダッシュしたら急に失速し、1月に11勝4敗した後は負け越した。



不安定な中心選手
シュルーダーはアテンプトは変わらないが勝ち試合と負け試合で7%もFG%が落ちる。ミルサップも6%落ちて3Pは3割を切ってしまう。ハワードも落ちるけど、元々アテンプトが少ないので許容範囲。
中心となるエースとガードの成績が分かりやすいのは課題だ。負け試合なのだから当たり前と思うかもしれないが、プレイオフで対戦したウォールは負け試合の方が得点が多い。それがエースの仕事ともいえる。
なお、平均得点は昨季とほぼ同じでイーストでは4位から5位になっただけだが、リーグ全体では12位から22位になった。ウエストの9チームに抜かれた計算。



若手の台頭
ハワードはロケッツ時代と同等の成績を残したが、それはつまり復活したとは言い切れない数字だ。ただ、FGが63%と高確率で決めており、インサイドフィニッシャーとしては機能している。
その分、ミルサップが数字を落としたので良かったとは言い難い。
シーズン後半になり伸びてきたベイズモアだが、ベンチからの出場になり、さらに効率性が改善された。変わってプリンスがスターターになったが、インサイド好きなSFでディフェンスに特徴がある。
コーバーを放出したのは驚いたが試合をみれば納得できた。まぁもっと良いトレード相手いたと思うけど。
ハーダウェイjrは消えていく選手だと思っていたが化けた。ホークスでは珍しく逆境に強い選手だ。負け試合の方がスタッツが良い。スターターになってからは平均17.5点。3Pに改善の余地はあるが二世選手から脱皮した気がする。
ベンチにはベテランが並び、カルデロン、イリャソバ、ダンビーリーとプレイオフに向けて強化出来た布陣だった。



問題なのは、このメンバーが何を目的としているかだ。2年前のホークスは素晴らしいチームだった。しかし優勝出来るとは誰も考えなかった。
そこからチームは変わった。変わったけど、優勝からは遠かったし、不安定なメンバーになった。シュルーダー、ベイズモア、ハーダウェイjrには成長要素はあるが、かなりの我慢が必要だ。
とはいえ、来季に向けてまた変化させてやり直すのもバカらしい。FAでスターを獲得して優勝を狙うと宣言する以外に道がなさそうなチームである。
では、どこのポジションが欲しいか、それもまた悩んでしまうし、シュルーダーとプレーしたい選手がリーグにどれだけいるのかも不安要素だ。
スターでなくとも多能なSFが欲しいところ。スモールラインナップに対応出来て、アウトサイドシュートの上手い選手。
ガリナリやイグダラ、タイプ違うけどジェームズジョンソンあたりを連れてこれれば地味に強化出来そう。そして地味なシーズンを送りそう。