17-18シーズンプレビュー ホーネッツ編

イーストの注目チームのひとつホーネッツ。何故、注目しているのか。
ハワードが入ったから? ケンバがいるから? ジョーダンがオーナーだから?
答えはマリク・モンクが加入したからです。とても楽しみだったのですが、捻挫したのがドラフトワークアウト中なのにキャンプでも完治してない様なのは、かなりマズイです。

そんなわけで1番の注目ポイントを失いました。

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17-18シーズンプレビュー ウィザーズ編

前回はバックスでしたので、そのライバルになるウィザーズです。ライバルと書きましたがウィザーズは2010年にウォールを獲得してから堅実にステップアップしてきたので、バックスよりもかなり先を行っていました。でも堅実過ぎて追いつかれそうです。セルティックスには一瞬で抜かれました。

レビューしますが、毎回同じような内容になってしまうので、今回はテーマをつけます。

「目指せ!リーグ最強のオフェンスチーム」

それがウィザーズのテーマです。現在の最強はロケッツとキャブスです。ウォーリアーズはディフェンスのチームにデュラントがいるだけなので。まぁデュラントいれば大抵のチームはオフェンスチームになれるのですが。

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17-18シーズンプレビュー ヒート編

特にニュースもないし何書こうか考えていたところ、ヒートのプレビューの話をいただきました。プレビューってまだ早いかな、と思っていましたが、よく考えたら30チームあるので2日に1チーム書いても2ヶ月かかります。まぁ全チーム書くことはないでしょうが。
そんかわけで第1弾はヒートです。アーヴィングとのトレード成立しない前提です。

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17-18シーズンプレビュー ペイサーズ編

ポール・ジョージを放出したペイサーズ。裏切りとも捉えられるけど、グレンジャーを放出した話やキャブスへのトレード話、そして補強に舵を切らなかったのだから仕方ない。カーメロまで獲得したサンダーと比較したらもう。
ついでにティーグも失います。まぁ残ってても未来はありません。
後付けですがCJマイルズはトレードで、モンタ・エリスもバイアウトしたので、完全に前を向く事にしました。
出場時間トップ6のうち4人がいなくなりました。



ポール・ジョージありきだったけど
昨シーズンからペイサーズは変化を始めていました。それはビッグマンをやめてルーキーシーズンに活躍したマイルズ・ターナーをセンターに据えた機動力重視のラインナップです。
ポール・ジョージの獅子奮迅の活躍でプレーオフに進むと、キャブスを苦しめました。4連敗したけど逆転ブザービーターがリングに嫌われたり、大量リードをベンチに逆転されたりと惜しかったのも事実です。
そこで活躍したのはまさかのランス・スティーブンソン。各チームで失敗したのにペイサーズでは活躍する謎です。
結局のところ、機動力重視にした時に中外問わず動くウイングを多くしないと意味がなかったといえます。ポール・ジョージはヘイワードを希望しましたが、そんなチーム構成を早くからとっていれば残っていたかもしれません。
ペイサーズの失敗はロスター構成の失敗でもありました。



ターナーを活かさなければならない
そんなシーズンを終え、エースを失い、よりターナーを活かす必要があります。でもスターを獲得するのはムリです。
そこでペイサーズは標準以上の選手を多く集める方針にシフトしました。
PG コリソン、ジョセフ
SG オラディポ、ロビンソン三世
SF スティーブンソン、ボグダノビッチ
PF ヤング、サボニス、(TJリーフ)
C ターナー、ジェファーソン
サボニスはTJリーフに目処が立つならばセンター起用、というかPFダブル起用にしそうです。
他にも若手を集めていますが、それなりに経験も積んでNBAでの立ち位置も定まってきて計算出来る選手達です。
スターにはなれないけど、長くリーグに残れるレベルにはある選手ばかり。



多少の例外はあるものの、
・個人のディフェンス力がある
・25分10点にアシスト+リバウンドで8が期待できる
・中外両方の得点パターンがある
・アンセルフィッシュだけどシュートは積極的に狙う
こんなプレーヤーばかりを集めました。つまり役割が固定化されていた昨シーズンと違い、柔軟性がありつつ、誰もが主役としてプレーすべきチーム構成を目指しました。リクルートが弱いカレッジみたいなバスケです。



ターナーを活かすと言いつつも、個人で打開するようなタイプではありません。全員が動く事で全体の機動力の優位性を活かしたいわけです。
ボグダノビッチだけはシューター寄りですが、他の選手は外から打てばドライブも多用します。打開力には欠けるけどフィニッシュ力はあり、パスはするけどシュートを譲るわけでもありません。
スターがいないため、スターを活かすような特定のスペシャリストではなく、オールラウンダーを複数用意する戦略を選んだといえます。スティーブンソンはPG的に振る舞うなど、ポジションレスを推し進めるメンバー構成でもあります。
対戦相手、マッチアップによってメンバーを変えられる事になります。その一方で自チームの組み合わせにはあまり悩まないで良いため、非常に柔軟性が高いといえます。
今日はここのマッチアップで勝てるぜ! という作戦を取りやすいわけです。



昨季と比較する
◯FG% 46.5%(10位)
◯3P% 37.6%(4位)
◯EFG 51.6%(13位)
目指そうとしているのはこのラインで、3Pは増やしてEFGを上げようとしています。
ルーキーイヤーだったサボニスだけは怪しいですが、全員がクリア出来そうなラインだという事もポイントです。
ポール・ジョージがいなくなったのに、チームのEFG%が上がる事を夢見ていると予想しています。



サンダーやウルブズが大型補強したものの、少なくともシーズンではウォーリアーズやスパーズが上に行くと予想されています。
ウォーリアーズ、スパーズ、セルティックスはスターがいながらも、チームで戦う事を重視しています。ベンチメンバーでも質を落としません。ロケッツも突破の部分はハーデンだけど、全員が連動しています。
また3Pをどうやって活用するかは大きなテーマであり、選手全員のシュート力の有無で戦術が大きく変わってくるようになりました。
ペイサーズのとった戦略は、1.5軍レベルでシュート力がありチーム戦術を徹底出来る選手を集めました。上位チームからスターを除いたメンバーともいえます。



まとめ
目標 プレーオフ出れたら超ラッキー
◆ストロングポイント◆
オールラウンダーを揃えた選手層
柔軟なマッチアップが可能
◆ポジティブポイント◆
シュート力のあるチームオフェンス
手を抜かないディフェンス
低い期待値と高そうなモチベーション
◆ネガティヴポイント◆
スター不在
インディアナだからこの先もスターは定着しないよ。そう割り切ったようなチーム作りにもみえます。
ラグジュアリータックスをバンバン払うならともかく、優勝はおろか勝ち越しすら難しい状況において、どうやったら良いチームが作れるかを思考した結論なのでしょう。
こんなチーム作りは流れに乗って成功すれば継続性もあります。サラリーの高騰が続く反面、二極化もしてきたので、5ミリオンから10ミリオンくらいの価値があるプレーヤーは適正サラリーを受け取り難くなってきました。
そしてペイサーズにくれば主力として期待されるイメージがつけば中堅どころを捕まえやすくなります。
ある意味シーズン通した実験が行われようとしています。



表記として分かりやすくオールラウンダーと書きましたが、一般的に使うオールラウンダーとは少し違います。苦手なものが少ない、という程度の捉え方が正しいかもしれません。
ポール・ジョージはオールラウンダーです。レブロンを抑えるディフェンス力、ドライブしての力強いフィニッシュもあれば、外から射抜くシュート力、フリーの味方へのパスも秀逸です。ある意味、全局面で相手を上回る能力があります。
今期のペイサーズメンバーは、全局面で上回れない代わりに、上回れる局面を選択できます。相手のディフェンスを物ともせずシュートを決める事は出来ないけど、シュートが打てないならドライブ出来るし、それもダメならパスも出来ます。そうやって5人で少しずつ崩すわけです。
最終的に誰が打つかわからないので、誰もがシュート力があるのも大切です。



メインはツープラトンで戦うのか、相手によってスターターを変えるくらいに柔軟に戦うのかは始まってみないとわかりません。HCも両面で考えているかもしれません。
元々、ディフェンス力を売りにし、確実性の高いシュートを選択する戦術を志向してきたので、戦術面は問題ありません。
試合の状況に合わせた選手起用があたればプレーオフだってあり得ると思っています。ただ最近のペイサーズは起用は外している事が多いイメージです。
プレーオフでればコーチオブザイヤーは目の前です。



そんなわけでペイサーズに注目しているわけは、
スターがいなくてもチームバスケをすれば世界最高峰の舞台で勝てるのか?
という実験が行われるからです。
スターがいないとはいえ、スタータークラスの選手が多く在籍しており、効率性に優れていそうな選手集めているので、日本代表の参考になるかといえば微妙ですが。
カギを握るのはディフェンス力だと思います。

カーメロはサンダーへ

夏休みで旅行に行き、戻ってきてからはドラクエ6やっていました。ブレイザーズのプレビューがまとまらなかったこともあり更新していませんでした。
そんな折、まさかのビックディールが発生しました。
サンダーin
カーメロ・アンソニー
ニックスin
エネス・カンター
ダグ・マグダーモッド
ドラフト2巡目指名権



カーメロがトレード先にサンダーとキャブスを加えたことで成立したそうですが、まさかサンダーに行くとは!
ニックスからすると許されるならキャブスからアイザイア・トーマスとクラウダーもらうのがベストだったと思いますが、タイミングの問題でもあるので難しいですね。



サンダーのメリット
サンダーファンとしてはカーメロって別にいらないと思っていましたが、カンター&マグダーモッドで獲得できるならば別かもしれません。両者の役割はベンチからのスコアラーであり、ポストでの得点&アウトサイドショット。
どちらもカーメロ1人で担える役割です。ダボつきそうだった選手を1人減らしたこと。加えて純粋PF不足の構成なのでカーメロ+ポール・ジョージ+グラント+パターソンのスモールラインナップ気味でプレーする事が明確になるのはポジティブだと思います。
平均出場時間
カンター 21.5
マグダーモッド 19.3
2人合わせても41分(マグダーモッドはDNPの試合もある)で、今季は更に減りそうだったのでロスターが整理されました。



カンターは時間換算した得点はリーグ18位と高く、能力はあるのですがサラリーも高く、ディフェンス面の不安もありアダムスの控えになるため貢献度としては微妙でした。この辺もカーメロと被ります。
そしてカンターもマグダーモッドも来夏にFA移籍する可能性があったので、やり手GMのブレイディとしてはトレードを視野に入れていたはずです。
カーメロでタックスは大幅に上がりましたが、中堅どころ2人をスターに変換したのだから優勝が現実味を帯びてきます。
ウエストブルックとポール・ジョージを契約延長させるために本気度を示した。それを実現しながらもチーム構成としても計算が成り立つようにまとめるのだから、サンダーにはかなりメリットのあるトレードでした。



ポール・ジョージの獲得は一年限定になるリスクがある訳ですが、オラディポのサラリーを整理出来たので、仮に移籍してもFA市場に資金を回せるメリットがありました。
カーメロが加入した事でFA市場を考えるのは簡単ではなくなりました。そんなデメリットもありますが、まぁオクラホマにFA加入する選手がいない事を考えると、優勝を狙えそうなチームであることの方が重要かもしれませんが。
◆サンダーのメリット◆
◯優勝を本気で狙える布陣の構築
◯PFポジションのグレードアップ
◯スモールラインナップへの移行徹底
◯ロスターの整理
◯来夏FA選手に向けた対策
ボール持ちたがり増やしてケミストリーうまくいくわけないだろ、という指摘は間違いないと思いますが、そもそもウエストブルック持ちすぎ問題だから、どっちにしてもケミストリー問題あると思えば一緒かもしれません。
ウエストブルックがベンチの時間にカーメロに任せるローテーションになりそうです。



ニックスのメリット
結局のところ、ロケッツ相手ではろくな交換相手が見込めないのが問題だったという事です。それが全てな気もしますが、サンダーの逆で1人の選手と交換で計算できそうな選手2人を加えた事は、選手層が薄いニックスにはメリットがありそうです。
カーメロの出場時間 34.3
カンター&マグダーモッドで60分くらいプレータイムがあればチームは試合を通して持続性を得られそうです。



オフェンス面でカーメロは万能な分、あらゆるポジションに顔を出します。それはポルジンギスの動きを制限することにも繋がります。
高さがあり、アウトサイドも上手いポルジンギスは相手の状況をみて楽なポジションを取りたい選手です。使えるスペースが増える事は再建中のエースにはポジティブなはずです。



36分換算の得点
カーメロ 23.5(24位)
カンター 24.3(18位)
実は得点力ではほぼ変わらない2人。それでいてカンターはアウトサイドがないので、インサイドでの得点力はリーグ屈指です。
ポルジンギスとの相性も良さそうならば、不調のノアよりも貢献しそうです。
3PFG
ニックス 34.8%(21位)
マグダーモッド 36.2%
マグダーモッドはここでもベンチスタートでしょうが、ニックスの欠点である3Pの向上が期待出来ます。
皮肉にもこの2人はトライアングルオフェンス向きの選手です。特にポストアップする選手は今では珍しくなってきました。1年前にこの2人が加入していれば、トライアングルはあそこまで拒否されなかったかもしれません。



ニックスにもそこまで悪いトレードとは思いませんが、カーメロのトレード相手として自由に選べたならば、と考えたら不満は残るでしょう。
ドラフト指名権×2くらいは欲しかったし、ブレイザーズへのトレードOKならば、もっと良い対価を得られたはずですが、このままトレーニングキャンプを迎えるよりは良かった気がします。



ロケッツよりは遥かにマシだったトレード要員でカンターが問題を起こさなければプレーオフラインも見えてきます。
イーストは37勝45敗くらいでもプレーオフの可能性がありそうなので、ローズが残っていれば十分に狙えたと思います。PG補強するにも既に多すぎて。
SFポルジンギス
PFカンター
C エルナンゴメス
なんてビックラインナップ組んだら、かなり脅威だと思います。



これでカーメロ案件も片付いたので、頑張ってプレビュー書いていきたいと思います。
それにしてもこれでウエストはメンバーだけなら60勝出来そうなチームが5チームに。星の奪い合いになって結局はウォーリアーズだけになるかもしれません。

17-18シーズンプレビュー キャブス編

アーヴィング騒動が決着した事でまさかの補強に成功したキャブス。トレード拒否条項を持ちながら残留宣言をしていないキングと共にラストダンスに臨む陣容は整いました。
最後のシーズンになるかどうかは知りませんが、それも考慮すべき一因です。
キャブスについては振り返りをしています。
キャブスを振り返る
今読むと少し印象も違うのですが、基本的にはこんな感じです。
◯全てをレブロン仕様にしたため、レブロンがいないと機能しない。いても調子悪いと機能しない。
◯戦術はない。言うなれば戦術レブロンを日常的にしている。ティロン・ルーはデビット・ブラッドの遺産を食い潰した。
◯シーズンを通したプランニング不足。
一番大切なのはプランニングの部分です。



主な新加入選手
放出
カイリー・アーヴィング
デロン・ウイリアムス
デリック・ウイリアムス
加入
ホセ・カルデロン
デリック・ローズ
アイザイア・トーマス
ジョー・クラウダー
ジェフ・グリーン
2018ネッツ指名権
まず最も大きいのはクラウダーの獲得です。
・レブロンの代役
・ディフェンダー
・スモールラインナップの大型化
・SGの強化
デリック・ウイリアムスでも良かったと思いますが、実績のない選手は信用されないチームです。チームプレイヤーのクラウダーは様々なオプションを可能にします。
特にJRスミスを見限れる体制は重要です。3P以外に仕事がなくなり気味になっていました。
レブロン、クラウダー、ラブを軸にしたスモールラインナップも組みやすくなります。
コーバーはSFとしての起用が多くなりましたが、SGにするとディフェンスの負担が減ります。もっともPG陣のディフェンスが不安なのでその点では微妙ですが。
本当はジェフ・グリーンで十分だったのですが、アーヴィング余波を受けた可哀想なグリーン。アメリカ代表クラスだったのにな。ジェフ・グリーンってミニマム契約の選手ではないです。
グリーン2016



ラインナップの多様性
クラウダーとグリーンでスモールにもビックラインナップにも対応し易くなりました。これが何故重要かというと、レブロンの特殊なポジションにあります。
省エネも含めてディフェンスではSFかPFを担当し、オフェンスではガードになります。
逆に言えば、ディフェンスではガードかSFを担当し、オフェンスではSFかPFを担当できる選手がいれば楽になるわけです。
クラウダーとグリーンはまさにそれが出来る選手になります。
またトリスタン・トンプソンの代役不足も課題になっていました。オフェンスリバウンドマスターはサイズの問題もありディフェンス面で不安があります。だから代えたい時があるのですが、ラブにお願いするしかありません。この時、インサイドはラブとレブロンになるだけでなく、他はガード3人になる事があります。
これもクラウダーかグリーンがSFに入る事でインサイドディフェンスを強化出来ます。
同じ選手で多様性を持たせられるため、安心してラインナップ変更が可能になります。



トーマスの獲得
アーヴィングの代役にアイザイア・トーマスを獲得できました。ラストダンスに限っていえば戦力低下にはなりません。ケガは楽観視できないという意見もありますが、それは判らないのでムシします。
◯アイソレーションでの得点期待値
アーヴィング 1.12
トーマス 1.12
実は2回以上アイソレーションする選手の中でトップ2です。回数はアーヴィングが倍近くあります。それをトーマスに求めてはいけません。


◯3PFG
アーヴィング 40.1%
トーマス 37.9%
◯FGのうち3Pの割合
アーヴィング 31.1%
トーマス 43.9%
3Pについてはアーヴィングが上です。でもトーマスも十分なシュート能力があります。キャブスでは3Pはとても大切で、レブロンHCのご機嫌を損ねないためには彼からのパスで気持ちよく打つべきです。
ドライブしたいアーヴィングに対し、基本は打ちたいトーマスなのでレブロンに合うのはトーマスです。


◯得点
アーヴィング 25.2
トーマス 28.9
◯FG
アーヴィング 9.3/19.7
トーマス 9.0/19.4
得点はトーマスが上ですが、これはチーム事情なので関係ありません。問題はFG数が少なくて得点が多い事です。3Pとフリースローが多いためこうなります。
キャブスとしては同じ攻撃回数で得点アップを期待できるわけです。


こんな所です。何が凄いかというとPGなのにこれだけで片付けてしまう事です。アーヴィングがトレード希望だったのは、仕事が得点に偏りすぎているからです。
逆にトーマスは仕事を得点に偏らせすぎていました。スタッツの割に評価されないのは総合力がないからです。
レブロンが実質PGならばトーマスは実質SGです。この点も2人の関係性ではプラスです。丸投げされると困りますが、戦術レブロンの機能性は向上します。



レブロンがベンチの時間
実は最も期待できるのがここです。トーマス&クラウダーはセルティックスで最も貢献度の高いコンビでした。2人がセットでいるのは大きいです。
加えてラブとトーマスはAAUでチームメイトだったそうです。レブロンの元で単なるシューターにされてしまったラブですが、トーマスにより活かされるかもしれません。
ラブってクレイ・トンプソンとは野球でチームメイトじゃなかったっけ?
レブロンがベンチの時間と一言で言っても、そこにアーヴィング&ラブがいるかいないかでは意味が違いました。どちらもスターターなのでローテーションは上手く回りませんでした。
アーヴィングの代わりが2人、レブロンの代わりが2人取れたのでローテーションが楽になりました。トーマスをシックスマンにする勇気があれば更に機能性は増すはずです。
レブロンをベンチに置きやすくなり、それはシーズンを通して戦術レブロンからの脱却にも繋がります。プランニング問題が解決する要素です。



ガード問題
◯プレータイム不明
デリック・ローズ
ホセ・カルデロン
JRスミス
イアン・シャンパート
◯プレータイムあり
アイザイア・トーマス
カイル・コーバー
レブロン・ジェームズ
こちらは火種になりそうな構成。トーマスは別格なので問題ない。そして前述の通りコーバーとレブロンが絡んでくる。ようはプレータイムどうするの?って話。しかもウェイドも取るとかなんとか。
結論から言うとティロン・ルーは誰も切らないでしょう。
カルデロンは唯一ゲームメイクするPGでレブロンからのパスも受けれるので最も機能しそうですが、それを証明する時間をもらえるかは怪しいです。
役割の似たトーマスの加入により1番いらないのはJRスミスですが、ファイナルで活躍しました。ディフェンス出来ないメンバーばかりなのでシャンパートを使いたい試合はあるはずです。というかスタメンにしても良いくらいです。いなくても問題はないですが。



デリック・ローズはどう作用するか。
ローズはオールスターレベルではないものの、スターターとしては十分にやれる事を示しました。特に素晴らしいのはFG%です。
FG 47.1%
3P 21.7%
2P 48.7%
NBAプレーヤーとしては信じられないくらい下手な3Pなのにドライブさせたら未だに強力なスコアラーです。ニックスはトライアングルオフェンスなので、ドライブに対しヘルプが寄ってくる可能性が高いです。対してキャブスはシューターをワイドに置くので、ローズのドライブはイージーになるはずです。2P50%超もありえます。
ドライブだけならアーヴィングクラスかもしれません。



そんなレブロンの恩恵を受けれそうなローズですが、1番期待出来るのはレブロンを無視出来るメンタリティです。レブロンを忖度しなければ生きて行けないキャブスにおいて貴重な能力です。そもそもシュート力が無さすぎるのでレブロン好みではないのですが、元No.1ガードには敬意を払ってくれるでしょう。
ニックスの試合で印象的だったのは、ハーフコートゲームしたいはずなのにローズは独断で速攻に行きます。味方は誰もついてこないのに行きます。
◯速攻の得点
キャブス 12.9(15位)
レブロン 5.5(5位)
アーヴィング 2.5(42位)
トーマス 4.5(8位)
ローズ 3.1(25位)
レブロンがいなければ散々だったと思われるキャブスの速攻は2人によって強みになる可能性があります。特にラブがリバウンドからのタッチダウンパスが上手いので、劇的に増加するかもしれません。
ちなみに劇的ってどれくらいかというと+3点です。それだけでリーグ5位になり、イーストトップになります。こんなとこでも西高東低。
ラブ、ローズ、トーマスは28歳。紆余曲折を経て3人の評価は大逆転しました。レブロンがいなくなっても軸になれそうな選手達です。



◯ペイント内得点
キャブス 39.5(29位)
レブロン 13.9(2位)
アーヴィング 8.3(32位)
ローズ 10.1(15位)
トーマス 9.6(22位)
リーグ2位のレブロンがいながら29位というキャブスのペイント内得点。アーヴィングの超絶テクに騙されそうですが、ここでもローズとトーマスは上を行きます。
レブロンが得点しやすいようにインサイドは空けてあり、外してもトリスタン・トンプソンが助けてくれる設計です。アーヴィングはミドルシュートを選択しますが、ちゃんとキックアウト出来るなら効果的ではありません。トーマスもローズもゴール下まで行ってディフェンスを引きつけてからキックアウトする方が好みです。
つまりレブロンシステムの中で2人のドライブは効果的な、レブロン的な得点方法になります。



安定感とメンタリティ
◯勝ち試合と負け試合の個人得点
レブロン 27.2→24.7
トーマス 29.3→28.2
ローズ 17.0→18.7
セルティックスがキャブスを勝率で上回ったのは実はエースのメンタリティの差でした。それはチームに安定感をもたらします。ローズはエースではないし、そもそも負け試合が多いから何とも言えませんが。
選手層が厚くなった上に新たな得点のキープレイヤーは負け試合でも奮闘するタイプです。但しアーヴィングも同じではありました(25.3→25.1)
不安定なパフォーマンスで51勝しか出来なかったキャブスですが、安定感は増すと思われます。



「レブロン仕様すぎる構成」が問題のチームですが、PGとしての代役もSFとしての代役も獲得しました。レブロン仕様のシューターシステムはトーマス&ローズには相性が良いです。
加えてメンタリティの面でもレブロンを特別視しないであろう2人の加入はラブを助けてもくれそうです。
選手層が充実した分、プレータイム配分はゼロベースなのでケミストリー構築に時間はかかるかもしれませんが、安定感は増したため、早めに調整できれば60勝もみえてくると考えています。
1年限定でみれば戦力アップになったはずです。



計算し難い問題点
選手のポテンシャルを考えていくと、かなりポジティブに捉えているキャブスですが、アーヴィング問題に端を発し、様々な問題点がありそうなのが不安材料です。
まずレブロンがもたらすチームメイトへの影響問題です。レブロンと一緒にプレーする事で恩恵を受けれるという意見があります。
英語サイト
確かにシューター陣は大きな恩恵を受けるケースが多いです。レブロンがディフェンスを引きつけてくれるので、オフボールランニングをせずにフリーになれます。適切なポジショニングをすればレブロンからパスが出てきます。多くの選手がレブロンとプレーすれば2%くらい確率を上げられると思います。
でもそれはレブロンシステムでしかありません。レブロンが起点として動かしやすい設計で、周囲にはフィニッシュを求める形のため、多くの選手がシュート以外のプレーをし難くなります。
ケビン・ラブはどうなった? 多彩な能力は影を潜め単なるシューターに成り下がってないか?
デロン・ウイリアムスはどうなった? キャリアの下り坂にいるとはいえ、シュートが素晴らしい選手だったっけ?
モズコフはどうなった? そのポストプレーは自信を失いイップスになったゴルファーみたいじゃないか?
1番危ないのはジェフ・グリーン。レブロン関係なく自信を失いがちな選手です。メンタリティのない選手には厳しい環境です。優勝目指すのだから、それくらいは求められる資質です。



スティーブンスの存在とトーマス
アイザイア・トーマスはドラフト60位(1位はアーヴィング)でしたが、ルーキーイヤーからチャンスをものにし、結果を残す事で生き残っていました。それでも各チームで信頼を得られたわけではなく、4年で3チーム目のセルティックスに辿り着きました。
そしてスティーブンスの下で信頼を得てチームを得点面で引っ張りました。セルティックスは完全分業のチームオフェンスで、トーマスは無理を効かせてくれる最大の功労者だった事は間違いありません。
一方でスティーブンスのシステムの中でトーマスの能力は活かされていました。
◯パス本数
セルティックス 325(2位)
キャブス 280(26位)
トーマスは基本的にゲームコントロールはしません。オフボールカットをしてからトップ側に上がってきます。その間にガードからセンターへパスが渡りハンドオフでトーマスに繋いだり、ピック&ロールの形で崩しを入れます。そのためトーマスへのパスはビッグマンから渡される事が多いです。
ディフェンスのコミュケーションミスを誘導し、スピードのミスマッチを形成します。さらにセンター陣は外から打つのが上手いため、駆け引きを使ってドライブし易い状況を作ります。
キャブスはレブロン側からスタートするため、アーヴィングの初期位置はシューターです。そこから回されたパスはスペースが広い代わりに個人で抜くことを要求されます。
結局のところ、このパターンの個人勝負においてトーマスの真価は測りかねます。データ的には十分に活躍します。不安要素というレベルです。



ウワサ話
キャブスからは様々なウワサが流れます。真偽はわかりません。その中の1つに「プレイオフの2回戦時点で練習でもアーヴィングは誰とも口をきかなかった」というものがあります。ちなみに2回戦のアーヴィングはFG37.5%でした。
最近のリチャード・ジェファーソンの笑い話「デロン・ウイリアムスにベンチ出場の気分を聞くと、彼の目は輝かなかった。彼が出場するとウォーリアーズの目は輝いた。」
これもユーモアに分類されるのでしょうか。外部が言うならまだしもチームメイトがそんな事言うのでしょうか? 文化的な違いなのです判断し兼ねますが。
シャンパートはトレードをチームに希望していたと報じられました。シャンパート「そんな事一言も言っていない」シャンパートの希望は別にしてキャブスはトレードしたがっていました。
どれもESPNの記者が悪いのかもしれません。真偽もわからない。ただ、このチームのオフコートはちょっと異常な感じ。ドレモンド・グリーンが余計な事ばかり発言してもウォーリアーズからはこの手の話は出てきません。
見えない部分こそが最大の不安要素です。



プレイオフへのプランニング
◯アイソレーションの割合
シーズン 11.9(1位)
プレイオフ 15.7(1位)
◯アイソレーションの得点期待値
シーズン 0.99(1位)
プレイオフ 1.08(3位)
プレイオフになってアイソレーションが増える事はキャブスに限らずよくある事です。イーストプレイオフでは無類の強さを誇ったのは得意技のアイソレーションを強化したからでした。
ちなみにセルティックスは5%程度しかありません。
後はシーズン通してどうするかです。結局アイソレーションに頼るならばアーヴィングの不在は大きく響きます。逆に減ればチームは強くなります。戦術がないと否定していますが、1つひとつのセットを切り取ると非常に効率的なのがキャブスです。
シーズン通じてセットのバリエーションを増やしていけるかが重要になります。おそらくシーズンで手を抜かないでしょうから中身には注目です。



◯トーマスのディフェンスレーティング
シーズン 108.6
プレイオフ 110.9
プレイオフでセルティックスのディフェンスはキャブス戦を除けば機能しました。しかしトーマス出場時はウィザーズにボコボコにされました。(ちなみにブラッドリーも)
イーストでもウィザーズ、ラプターズはガードコンビが攻めてくるので、弱点になります。
でもこれ自体は大きな問題ではありません。アーヴィングだってディフェンスは出来ないし、キャブスもディフェンスが悪いチームです。
セルティックスはやられた分をオフェンスで取り返せるような設計を考えました。何度もトーマスを速攻に走らせましたし、トーマス自身もモチベーションに変えていた傾向があります。
問題なのはキャブスは問題を切り取って考え過ぎる所にあります。ファイナルではトリスタン・トンプソンのディフェンスを気にしてベンチに置いた結果、オフェンスリバウンドが減り一方的な展開になりました。
リスクを恐れるのがルーです。トーマスはリスクの塊のような選手なので上手く扱えるかが懸念事項です。ここのプランニングも重要です。



ラストダンスはどうなるのか
リーグの多くの関係者がレブロンがキャブスで過ごすのは最後のシーズンと見ているそうです。レイカーズが挙がっていますが、メンバーを整理したブルズやホークスだってありえますし、ニューヨークかもしれません。
そんなレブロンの思惑とキャブスへの思いがどんな方向に働くのかもわかりません。
このチームには優勝したい選手が揃っています。でもレブロンに優勝させたい選手はそんなにいないと思います。
ラストショットでも味方に託すレブロンなので気持ちの強い選手が増えた事は朗報です。



まとめ
目標 優勝。
シーズン60勝してケミストリー構築
◆ストロングポイント◆
レブロン&レブロン&レブロン
ファイナルの経験値
◆ポジティブポイント◆
充実した選手層
システムに合う選手獲得
弱点を埋める的確な補強
多様化するローテーション
レブロンにも立ち向かえる選手の獲得
セルティックスコンビによるチームプレー
◆ネガティヴポイント◆
オフコートのゴタゴタ
試行錯誤が必要
オフの評価 +70点
アーヴィングこそ失いましたが、加入したメンバーは豪華絢爛。結果的にはポール・ジョージやカーメロを連れてくるよりも効率的でした。贅沢を言えばビッグマンを1人取りたかったくらいですが、イーストならラブで十分だし、ウォーリアーズならビッグマンより走れるラブの方が良いです。
その反面、オフコートで何か起こりそうな予感は誰もが感じていそう。それがコートの上にも影響して何かしら上手く行かなそうな雰囲気があります。より厳格なHCへの交代さえあれば満点に近かったかもしれません。
ウォーリアーズに対抗するくらいのメンバーはいますが、今のところ機能性はわかりません。



補強は本当に良かったと思います。レブロンが移籍してもレブロンの子分たちさえ切ればすぐに競争力を保てそうです。ローズ、トーマス、クラウダー、グリーン、ラブを軸にサポートメンバー集めればプレイオフくらいは行けそう。
そういえばトーマスの契約延長はどうするのだろうか?
アーヴィングについては3年間よく頑張ったと褒めて良いはずです。チームにトレードの自由があれば、選手にプレースタイルの自由も必要です。チームプレーのセルティックスに行って同じプレーしてたらブーイングしても良いとは思います。その確率は30%くらいはありそうですが。



キャブスには否定的ですが、ラブには復活の願望があります。トーマスの存在はピック&ポップだけでなく精神面での安定を生み出してくれそうです。様々な事を犠牲にしてきたラブが失った3年間を取り戻してほしいです。
トーマスの健康状態が不安視されています。それでキャブスはトレード相手の増加を求めています。なんか意味がわかりません。
ダメだから不成立、と言われる分にはわかるけど、ドラフト指名権増やしてよって優勝目指すチームの発言ではないかな。



「オフの勝者はキャブスだ」とあまり言われないのは、選手の質とチームのパフォーマンスが一致しないチームなので測りかねていると思います。
そんなわけで書いてはみたものの、あまり新鮮味のある内容になりませんでした。まぁプレイオフに出れない事はないし、レブロン中心のバスケも変わらないし、今の時点で論じても意味のないチームではあります。
レブロンよりもトーマスの得点が多い方が勝てると思っています。