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プレーオフの熱い戦いの合間に大学バスケでも見てみましょう。目当てはもちろん小澤君。U18で印象的な選手でしたが、当時はインテリジェンス系で「気が利くぜ」という役割でした。そんな日本人ウイングなんて見たことないじゃん。
あれから3年。大学3年生になった小澤君は代表活動に忙しく、そして日体大では無双状態らしい。日本のドンチッチだとか。ハンドラー性を強め、スコアリングでも威力を発揮しているんだとさ。なかなかの成長曲線。
変わらぬプレーチョイスの上手さにいろんなスキルが加わってきたようです。そんな小澤君ですが、U18の同期はジェイコブスや湧川なので日本の大学に進んでいないメンバーが多くいて、その他のメンバーもあんまり選ばれていません。
で、そんな小澤君がスターターじゃないんですけど。どういうことだってばよ。
◎1Q
開始早々に相手の足を踏んだ武藤俊太朗が足首を捻ります。そして韓国のフルコートマンツーにボール運びを失敗。スピンからのフェイダウェイも決められちゃうぜ。
さて、国際試合あるあるに触れておきましょう。日本国内のバスケをいると小さいガードが活躍しています。スピードを使ったプレーが効いて、シューティングの面でも上回る選手が目立つよね。いいかえればスキル面のアドバンテージが大事。
それに比べるとフィジカルで困るのが国際試合です。サイズというよりはスピードで振り切れずにフィジられる感じ。もちろん、最後に高さ問題は出てくるけど、それはそれで違う問題さ。「日本は走るべきだ」という前提があるのでフルコートバスケのような国内に比べて、ハーフコートのやりあいで負けるのが国際試合。
で、開始からフィジカルで負けるわけじゃないんだけど、オフェンス面ではハンドラーが思うように突破できず、そしてインサイドもパスを受けた後のプレーにミスが続きます。その前のコンタクトで狂わされているわけだ。必然的に3P中心になるのだけど、狙った3Pというよりは他のプレーで負けた3Pなので、決まりにくいわな。
逆に韓国がインサイドプレーで点を取った後でフリーになったアウトサイドから3Pです。始まったばかりなのでフィジられてるわけじゃないけど、完全にフィジカルで負けているような感じ。負けているというか「勝てるポイントが足りていない」状況です。
タイムアウトあけの日本は小澤がオフボールでのシュータームーブから3Pをヒットします。こちらは狙っての3Pだから決まった。わかりやすい。続いてまたも小澤がオフボールで動いてからのドライブアタックをねじ込むと、ポストアップからファールドロー。1人だけフィジカルに対応できているのでした。
日本のディフェンスは韓国の2mウイング2人に苦労します。インサイドに飛び込まれまくり。そこのカバーに行って3P打たれたりさ。韓国のセンターはさほど大きくないので苦戦はしていませんが、ウイングの動きに引きつられまくり。
それでいて日本のガードは2m相手の1on1で抜けないのでオフェンスも組み立てられん。小澤にボールが集まってくるようになりましたが、そこにスクリナーとか来ないので進まないし。基本はガードではない小澤ってこととビッグマンがどうも役割に慣れていない(大学では留学生にまかせてそう)なので、やっぱりハーフコートで沈黙して1Qが終わるのでした。
25-16。内容よりは競っている印象ですが、渡邉伶音のプレータイムが短かったこともあるので実力差ってわけでもありません。マジで小澤君が頑張るか次第にみえた。