◎ランドルとコンリー
同じカンファレンスファイナル進出なのだから「タウンズよりランドル」とはいえないけれど、その一方で今シーズンのウルブズにタウンズがいたら同じ結果になったかは・・・相手を考えると同じ結果にはなったんだけどね・・・わかりません。
その最大の理由はランドルとタウンズではなくコンリー先生のこと。いろいろと苦しくなってきているので、コンリーにかわってプレーメイクしてくれる選手が必要でした。ハンドリングスキルなんかを含めてタウンズよりもランドルの方が適していた・・・いた・・・。
〇コンリー
昨シーズン⇒今シーズン
得点 11.6 ⇒ 6.8
3P 39.5%⇒ 35.9%
アシスト 5.7 ⇒ 3.8
スティール 1.4 ⇒ 0.6
3P成功率はいいとしても、得点とアシストが大きく落ちており、それをカバーしているのがランドルとディヴィチェンゾになっています。要するにコンリーとアントマンでプレーメイクしていたウルブズにおいて、
コンリーの衰えもあってタウンズよりもランドルの方が適している
こんな状況が生まれています。ちなみにコンリーのアシストが落ちているので、ゴベアの得点も12.1⇒8.9と落ちています。チームスタイルとしてアントマンとランドルに仕掛けさせる形になったのが今シーズンのプレーオフでは効いています。
なお、そこには相手がレイカーズとウォリアーズというスモールの2チームだったことも大きく関係しています。もしも相手にゴベアがいたらランドルは今のプレーをしていたとは思えん。
その逆でクミンガに凹られたようにランドルのディフェンスはちゃんと問題を起こしています。ウォリアーズは突如としてクミンガを起用してきましたが、その理由は相手がツービッグなのでクミンガとマッチアップするのがリードやランドルになっていたこと。なおゴベア相手でもドライブ決めまくっていた。クミンガが3P決めてんのは意味わかんなかったけどさ。
ランドルが一番効率よく得点を奪うのは二桁リードの時です。ちなみに一番効率が悪いのは20点以上のリードの時です。10~19点が最適な緊張感と余裕があるランドル。ウルブズが追い込まれる機会が少ないことや、相手がスモールばかりでインサイドで苦労しなかったなど、ランドルにとって追い風が吹いているプレーオフだったのは間違いありません。
ただ、これがタウンズだとコンリーの分までハンドルするのは難しくなり、もっと苦戦したでしょう。ただ、その一方でウルブズにはシューターがリードしかおらず、3P成功率というよりは『ディフェンスを広げる』ほどのシューティングが足りていないのでオフェンスが重くなりがちです。その分はタウンズの方が良かった。
インサイドのハードワークを求められるタウンズ
プレーメイクを求められるランドル
ディヴィチェンゾがバックアップガードとして層の厚みを出していることも含めて、良い方向に回っているプレーオフです。果たしてファイナルでの再開はあるのだろうか。