物議を呼んだトレードから1年
カンファレンスファイナルまで進んだチームのセカンドエースを放出するという謎のトレードに動いた1年前のウルブズ。その後でファイナルまで進んだスーパーエースをトレードしたチームがあるから薄れたけど、サラリー削減とかなんとか含めた謎トレードでした。
それが1年経って、ウルブズは2年連続のカンファレンスファイナルを決め、ニックスも去年よりも上回っているので”少なくとも”両チームにとって悪いトレードではありませんでした。ここで今一度、このプレーオフの両者について考えてみましょう。
◎プレーオフに弱い
最大のネックは両者にあるプレーオフでの問題でした。特にランドルは過去2回のプレーオフの成績が酷い。
〇ランドル
20-21プレーオフ 18.0点 TS42.5%
22-23プレーオフ 16.6点 TS48.5%
FG成功率なんて30%を下回ってたこともあるしね。プレースタイル的にもハードワーク的にも大事なプレーオフで結果を残せる気がしなかったわけだ。ところが今シーズンはどうしたことか
〇ランドル
23.9点
5.9リバウンド
5.9アシスト
3.1ターンオーバー
TS62.0%
やっぱりTSが異様なんだよね。FGとしても50%を超えており、とてもとてもランドルとは思えない。なんせ「プレーオフに弱い」と思っていたのが、なんだったらシーズンより良いのだからさ。どういうことなんだよ。
ちなみにディフェンスはしっかりと苦戦しているし、ルーズな局面も多いのですが、そこはプレーオフ補正なのかいつもより頑張ってはいます。なお、ちゃんとドンチッチにはボコられているし、ウォリアーズが狙ってきたクミンガアタックにも負けています。
ランドルを獲得した時、最大のミスと思われた部分が全く発揮されないどころか、プレーオフに強いとまで言われそうな内容です。致命傷にならないどころか勝因になっているんだぜ。
タウンズについてはプレーオフに弱いというよりは「クラッチタイムに弱い」のが問題であり、そこんところが解決したとはいえないのですが、まぁランドルと比べるためにも今シーズンのプレーオフの成績を並べておきましょう。
〇タウンズ
19.6点
11.3リバウンド
1.1アシスト
1.9ターンオーバー
TS58.9%
得点の多寡はチームオフェンスの違いもあるので置いといて、タウンズがランドルにTSで負けるってのは意外だよね。ちなみにタウンズはフリースロー90%超えています。
その一方でリバウンドとターンオーバーでタウンズが優れており、アシストでランドルが上回っています。この差は両チームの戦い方の差にも出ているので、その点について触れてみましょう。