◎決定機
ちなみにブロックの1位は同率でセルティックスとサンダーです。この両チームに共通するのは「誰もがブロック力のある選手」ということです。ホワイト然り、SGA然り。ポルジンギスとホルムグレンがいるので特定のブロッカーもいるのですが、チームレベルで見ると大事なのは誰もがブロックすること。
そして偶然の要素もありますが、前ページの内容に反して「ブロック力の高いチームがディフェンス力も高い」になっています。いや、どっちなんじゃい。
前述のBリーグの例じゃないですが、ウイングやガードのブロック力が高いことは「強力なブロッカーを避ける」対策では意味をなさないので、ディフェンス力全体をあげることに繋がりそうです。ウェンビーの異次元さも含めて、それは言い換えれば
オフェンス側が予期せぬブロックを出来る事は価値が高い
なんてこともいえます。特に前回のホワイトのブロック集で言えば
ダンクなどの決定機を止めるブロック
これは当然ですが価値が高いし、同時に実はブロックが成立するときって「オフェンスがブロックを警戒していない時」が多いので、必然的にダンクなどの決定機を止めるケースが目立ってきます。もちろん、そればかりじゃないけど、リムプロテクターがいたらフックやフローター、ダブルクラッチするもんね。
そう考えるとブロックが多いってことは、決定機を止める回数が多いという見方も出来てきます。じゃあブロック数には意味があるじゃん。1試合で2回だけにみえて、そもそも決定機が1試合に10回くらいしかないから2割止めれば上等だよね。
そんなわけでブロック数の価値って難しい。多分、単純に数字で比較するもんじゃないだろうね。ただ、やっぱりブロックが多いってのは価値がある。そして高速ヘルプからのブロックを得意技にするガードやウイングの存在は、相手の決定機を大きく減らしてくれるから、ディフェンス力を底上げしてくれる。
でも、ブロック力がなくてもコースに入る能力が高いディフェンダーも価値がある。往年のラウリーの意味の分からん高速ヘルプからのチャージドローなんか、ブロックと同等の意味があったもんね。
結局のところ、ディフェンススタッツってオフェンス以上にいろんな要素が絡み合うから難しいよね。
これってブロックのとこスティールにすげ替えても成立しますかね
するんですけど、スティールにはカウンターで得点に繋がるメリットもあるんですよね