ホーバス・ジャパンを振り返ろう

ホーバスの3年間なんて「ホーキンソンが登場した」がほぼ全て。ホーバスが求めるタイプのビッグマンが登場しただけでなく、それが世界最高峰だったのだからね。得点もリバウンドもオリンピックでトップクラスかつTSはダントツのトップだったらしい。

18.3点(7位)
9.7リバウンド(2位)

そんなホーキンソンよりも点を取ったのが河村でした。平均20.3点はなんと3位。TSが悪いので乱れ打ちなのは否めないし、ゲームメイク能力の低さは頭が痛かったけど、そんな欠点を補って余りある得点力を発揮しました。プルアップ3Pを打たない部類の選手だった河村が、この2年間で自分を大きく変えて新たなプレースタイルを身に着けたことは大いに称えるべきでしょう。

思い起こせばアジアカップの時の河村は「富永とのコンビが楽しい」とホーバスが言っていたような気がしますが、パリでは「河村が3P打つんだから、富永は要らない」に代わっていました。プレースタイルの変化がコンビとしての機能性を失わせたし、富永いなくても河村がプルアップ3Pで決めるから足りている状態になりました。

さて、問題は富永ではなく富樫です。河村と富樫はポジションを争う関係性でしたが、最後の最後になって河村はエース格として起用され、富樫はプレータイムを大きく減らしました。富樫のプレースタイルは強気なプルアップとインサイドへの合わせのパスなので、パリで河村が見せたプレースタイルと同じです。

ディフェンス面の差があるので、河村メインになったことには違和感はありませんが、河村と富樫の序列がハッキリしたというか、大きな差が生まれていたことは大きな出来事でした。富樫は代表引退をほのめかしているしね。

そしてテーブスは酷いプレーをしていましたが、この「酷い」ってのが1on1アタックして止められるっていう形だったので、これまたテーブスらしくないプレースタイルに切り替わっていました。それまではギブ&ゴーやハンドオフを使いながら崩すのがテーブスの仕事だったのに、明らかにエースムーブを求められていた感じです。

ホーバスになってからガードはいろんな選手が呼ばれましたが、求められていたのは「自分で切り崩すスピード」でした。それが最後の最後になって「自分で点を取ること」へとシフトしていった印象です。その心変わりは何なのか。あるいはホーバスではなく河村個人の変化でしかないのか。

同時に2枚はロスターに入れていたシューターも富永のみとし、それも本当に困ったときにしか使わないスタンスでした。渡邊と八村が加わることで2枚は要らなかった、というのは理解できますが、ホーバスが作ってきた基本戦術となる

というのがパリでの謎というか、どういう心変わりだったでしょうかね。でも、多分、ホーバス本人に聞いてもわからない気がするんだよな。なんか気が付いたら、そうなっていたような空気感だったな。

ところでね。ホーバスってPGをいろいろと呼んだよね。それはいいんだけど、1回外したら「もういいです」みたいなのが気になるんだよね。自分が1回イマイチだと思ったら、かわりに新しい選手を呼んでしまう感じ。Bリーグみていないのでわからんのだけど、イマイチと判断されたらセカンドチャンスがないくらいのプレーしかしていないのかね?
サポートメンバーに佐々木がはいったわけだけど、それまで呼んでいた選手よりも、殆どテストもしなかった佐々木の方が良かったというのはどういう点なんだろね。

ホーバス・ジャパンを振り返ろう” への3件のフィードバック

  1. 八村渡邉ホーキンソンが揃った今がモヤモヤで終わりそうな現状に涙を禁じ得ない、次こんな豪華なメンツが湧き出るのはいつになるのやら

  2. 川島はシアトル大に決まりましたね。
    NCAA全然知らないんでレベルはわかりませんけども。(120位くらい?らしいです)

    日本のバスケのレベルが上がるということは、当然海外留学が増えるので連携不足はこれからも、というかより加速しますね。
    これを解消するには日本でのバスケの育成レベルとリーグの価値を引き上げなければなりませんが、まー数年でできることでは無いので、そのころには八村もホーキンソンももういないでしょう笑
    まぁそういう意味では個人技でどうにかしろ、は正しいのかもしれませんけど、通用するのは東アジアまでですね。
    個人的にはアレハンドロやロイブルのスタイルのが好きですけど、どのスタイルが最適かは答えが出ませんねー。

    1. ランキングと勝敗みると、割と良い学校ですよね。
      シアトルなら過ごしやすそうだし。

      なかなかクラブ式の育成にはならなそうなので、個人技強化スタイルを続けて行くしかないんでしょうね。まぁ仕方ないのかな

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