さようならレイカーズ’24

◎レイカーズは強いのか?

「継続性」という言葉は疑わしくても、シーズン後半にレイカーズが勝率を大きく向上させたことは間違いなく、そしてプリンスをスターターに加えたらオフェンスもディフェンスもレーティングが下がっていることも間違いありません。レイカーズが「強い」という印象はないけれど「勝っている」のは間違いない。

ウエストの上位チームとの対戦成績ではサンダーに勝ち越し、キングスとウォリアーズに負け越したことを除けば、ほぼ強いチームに負け、弱いチームに勝ちました。とはいえ「弱い」と定義するのは間違っているレベルなので、正しくは

ウエスト5位くらいの強さ

という位置づけです。おじさんチーム同士の戦いには強いので、今シーズンのプレーオフの結果を如実に表しているような構図だし、レブロンを除けばベテランチームってわけではないレイカーズなので、ちょうど間に位置しているとも言えます。切ないほどに「なんともいえない」って感じです。

また、5人揃ったら強いといっても、本当に5人で戦えばという変な条件付きとなっており、個人別を見ればただ単に「レブロン&ADがいれば強い」という結果にすぎません。ディアンジェロもそこそこの差を生み出していますが、リーブスはいない方がスタッツは良いし、八村の差は「スターターの時に稼げるから」くらいの差でもあります。

レブロン&ADの数字が優れていることを否定する必要はないのですが、リーブスと八村以外だったらこの数字が残せなかったかといえば、そんな気はしないということ。マックス・クリスティがスターターでも同じ結果だったんじゃないか。

『継続』とは『成長』とも読み替えられ、このユニット構成を続けることでチームが強くなるのであれば何も問題はありません。しかし、成長しなければロケッツやスパーズが後ろから迫ってくるし、ケガ人に苦しんだキングスが盛り返し、クミンガやポムジェムスキーが伸びたウォリアーズに逆転される可能性もあります。

前者は補強に動くということ、後者は成長を信じるということ。
出来過ぎなくらい頑張っているリーブスと、どこが成長したポイントなのかわからない八村で、レイカーズはチーム力を向上させ5位からトップに上がれるのか。それとも追い抜かれて10位に落ちてしまうのか。っていうかディアンジェロは残る選択をするのかどうか。

「継続」が大事であるならば、今のチームを継続するのも大事ならば、早めに見切って立て直してからの「継続」も大事です。レブロン&ADの正解はどっちなのか。新HCの方向性はどうなるのかな。

さようならレイカーズ’24” への5件のフィードバック

  1. 優勝した後ヴォーゲル好みのチーム構成から年々遠ざかっていったのを振り返るとフロントが一番問題だと思います。
    記事中で仰っているようにレブロン&ADで優勝する為の最適解はわかっているはずなのに年々チーム内での二人の負担が大きくなっていってるのをどう見ているのか。

    1. ADが相当頑張った珍しいシーズンだっただけに、逆に周囲がサボったようにもみえるんですよね。
      強いのかっていえばレブロン&ADは強いんだけど・・・みたいな

  2. LALの脇役陣に対して、
    レブロンから何か仕事を減らすくらいはして欲しいと思いました。
    全盛期ボッシュやウェイドすら一歩引いた仕事を懸命にやっていました。
    せめてリバウンドなり、ディナイやディフレクションなりもう少し気を効かせて常に全力でやって欲しいと。
    チャルマーズみたく時にはレブロンに食ってかかるくらいメンタルが欲しいと、今年のLALのロールプレイヤー達を見てて思いました。
    MINやDEN、DALの試合を見ると尚更です。

    1. コーナーでパス待っているだけってのがね。それ以外に仕事を定義できていないHCの問題でもありますが、定義したらできたのかっていうと・・・

      レブロン帝国すぎますね。

  3. そりゃあレブロンとADがいればある程度は強いですよね、、、
    それでも、西の3強と比べたら劣るわけで(サンダーは相性云々ありますが)、順当な敗退だとは思いますが、それにしてもナゲッツに粉砕された去年があるのに、ナゲッツに勝つためにどうしたらいいかを考えてないようなシーズンでした。チャレンジャーの精神が不足している風にも見えた中で、クリスティなんかは明らかに能力は不足してる中で自分が何ができるかを必死に体現していて見てて面白かったのに試合に出てもこなくなって、、、

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