さようならサンズ’24

◎ビッグ3の経緯

そもそもサンズにはいろんな事情があってビッグ3へと辿り着きました。前オーナーが起こした差別問題からチームは売却されることになったものの、その手続きが決まるまでの間はトレードに動きにくく、新オーナーになって積極的にトレードに動きました。

クラウダーがチームへの不満を訴えてトレード希望を出していましたが実行できなかったと思ったら、ミカルやキャム・ジョンソンまで動かしてデュラントを手に入れたのが昨シーズンのデッドライン。ここで1巡目指名権を使い果たしました。

続いてプレーオフでのクリス・ポールのディフェンスの衰えと、シューティンの悪さからトレードに動くことになったわけですが、明確に衰えが見える中で大きな契約を持っており、サラリー調整も含めると引き取り手を探しつつ、補強をするのは非現実的にみえていました。そういう意味ではクリス・ポールとの再契約そのものが迷いの始まり。

そんなときのビール獲得は、なんと指名権抜きでのトレードでした。ってことで「現実的にクリス・ポールを動かして補強するにはビールしかなかった」という可能性もあります。少なくとも選択可能な中でベストだったとは思われます。おそらくクリス・ポールを処理するという消極的な理由でもビールを獲得したはずです。

クリス・ポールの衰えには「献身性を失ったエイトン」という厄介な問題もありました。誰よりも献身的に動き、囮として機能することでクリス・ポールを楽にしていたエイトンは、同時にハードワーカーとしてチームの根底を支えていましたが、よくわからないけどモンティとの不仲が表立っていました。エイトンいなくなったらナゲッツに手も足も出なかったしな。

クラウダーとエイトンがヤル気を失っていた
クリス・ポールの高額契約がネックだった

そんなネガティブな状況が、ビッグ3の構築に繋がるという摩訶不思議なトレードマジックが起こったのは事実です。最後のエイトンのトレードが必要だったのかは不明ですが、エイトンが働かなければクリス・ポールは機能しないし、クリス・ポールがいなくなった時点でエイトンの存在価値も3割減でした。

◎ハードワーカー達

FA解禁するとサンズはローコストのロールプレイヤーを次々と連れてきました。なお、エイトンのトレード前の話なので、この時点では「PG不在」は問題でしたが、その後のリラード問題に絡めてヌルキッチとグレイソン・アレンに交換されたので、後付けですが解決したことになります。

全員が信頼に足る存在ではないものの、全員が面白い存在でした。2人がスターターレベルに育ち、2人がオプション起用できればよかったです。その中でも一番の優先はリトルを育てることがミッションでしたが、そこはよくわからずに終わりました。ウェインライトの呼び戻しなどもあり、働きそうな選手を集めたのはグッジョブ

インサイドは怪しい選手ばかりでしたが、カバー要員としては多様に揃っています。あとは料理人の腕に期待、、、だったけど、上手く調理しなかったヴォーゲルでした。柔軟に起用法を変えるヴォーゲルらしからぬ部分でもあったので、サンズはチーム内部での問題を抱えていたのでしょう。

サンズはこんな状況で開幕を迎えました。シュートを打つ選手は1人しかいないし、スコアリング仕事が中心であるブッカー、デュラントに、スコアリング以外の部分で役に立ちそうにないビールを加えるのはいかにも機能しないビッグ3ですが、経緯を考えるとこれしかなかったのかもしれないし、足りない部分を補うためのロールプレイヤーを増やしたのは良かったです。

ヴォーゲルへの信頼もあって、ビッグ3は機能しないだろうけど、そこそこ勝てるチームになると思ったのですが、いろいろと裏切られることになりました。

さようならサンズ’24” への4件のフィードバック

  1. グリズリーズなんて、ガードが誰も安定して運べないから、JJJがフロントコートに運んでたのに。ロディは、全部を解決するようなすごい選手じゃないけど、少なくともディフェンスでは便利な使い方できるのに、試してもくれないのか。と思いながら観てました。
    来シーズンはまずHCどうなるのかなー。最善がなにかもわからない!!

    1. 各選手の良さを使い切るのがヴォーゲルだという認識だったのに、使わない選手が増えたのも奇妙でした。
      グリズリーズもノーPGな側面もあるので、真似すればいいのになーって思いますね

    1. 来年もこんな感じだったらワガママ族が発動しますよ。

      上手くいくなら2年といわず5年っていいだすけど

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