「守れない」ってのも様々だ

次々に個人技アタックを決めていくマブス。でも、ちょっと考えてみましょう。今シーズンのマブスの感想は「ショートドライブからのパスアウト徹底」だったはず。特にカイリーに徹底させることで、カイリーは調子悪いがチームは調子が良いという開幕序盤でした。今は流れをつかんできたのか、あるいは「マブス対策」が出てきたのか、両方でしょうが

〇カイリー・アービング
勝ちゲーム 6試合
23.3点 FG45%
7.0アシスト 5.0リバウンド

負けゲーム 5試合
24.6点 FG51%
5.0アシスト 2.6リバウンド

こんな感じになっています。ラメロのような状況ではありませんが、こちらも「カイリーが活躍すると負ける」ような雰囲気に。その理由は本日のキングスディフェンスが示してくれている気もします。

アタックからのシンプルな展開が増えたはずのマブスなのに、エース以外の個人技アタックすら目立つ本日の試合。それはキングスが1on1でやられてもオーバーヘルプを避けたがっているってことです。マブスがよくなった部分を出させたくない事情がみてとれる。

〇マブスの3Pアテンプト
シーズン平均 43.1本
本日 34本

シーズン平均から9本も下げたのだからキングスのゲームプランだったことがわかります。なおキングスの被3Pアテンプトは32.4本(5位)なので、対策というだけでなく、もともとのディフェンススタイルでもあります。ある意味で得意技を封じられたマブスですが、そこはドンチッチ&カイリーの強みでカバーしていったわけです。

で、4Qになって突如としてダビオン・ミッチェルが登場します。キーオン・エリスにローテの座を奪われていたダビオンが急に起用された理由はいうまでもなく「個人でカイリーを止めろ」です。なぜかドンチッチまでもがバーンズにスティールされているけどさ。

ゲームプランは成立しているが、やっぱり個人のディフェンス力が欲しくなった。そうだダビオンだ。非常にわかりやすいぜ。試合は4Q開始6分半で終わりました。理由は3分くらいマブスのオフェンスを止めたダビオンだ。オフェンスの戦いを終わらせたディフェンダー。なお、ダビオンはFG0/3で0点2ターンオーバーで終わりました。問題もしっかりと見せている。

まぁダビオンがどうのこうの、というよりもマブスの個人技オフェンスがスタミナ切れを起こしたとも言えます。でも、それはマブスが悪いのか、キングスのディフェンスが成功したのかっていえば後者でしょうね。

ずっとチームオフェンスで崩していたキングス。パッシングにタジタジだったマブスのディフェンス。初めの質問をしたくなる理由がよくわかる展開でした。でも、キングスみたいな守り方をしてもボッコボコにされることに違いはないからね。最後はエースの火力で勝負するのがマブスの勝ちパターンなので、そこが消耗しないことも大事。

今季はライブリーが割と賢く動けていて、ウィングも層が厚くなったと思うので、もう少し複雑で攻略の難しいDFシステムを採用するのもアリかな

ライブリーの良いところが見えない試合でした。サボニスが何をするかに思考が追いついてなかった。自分たちが難しいことを始める前にライブリーに経験を積ませてあげないといけません。スコッティ・バーンズ問題みたいな。難しいことに難しいことを被せると混乱するだけかも。

そしてグラント・ウィリアムスが全く守れていなかった。デリック・ジョーンズは便利なディフェンダーだけど個人の判断力が高いわけじゃないのでエースキラー以外の使い方も限定されるしね。

ジョシュ・グリーンだけが目立ったディフェンス面ですが、それはキングスがパスで振り回してきたのに対処できたのがグリーンだけってことです。オフェンスで成功している中で、ディフェンスに手を付けても厳しそうだなーっていうキングス戦でした。

「守れない」ってのも様々だ” への3件のフィードバック

  1. 今回のブログも大変興味深かったです。
    実況が「24秒ギリギリでのSACのオフェンス成功はこれで何度目だ!?」と叫んでいたのが印象的でした。これも結局パスで振られれば振られる程に穴だらけになるDALディフェンスっていうことなんですよね。
    一昨年ディフェンスで成功したときの特徴は、24秒ギリギリまで粘り強く守ることでしたが、今のディフェンスは、ボールマン一点集中であることから、スティールやブロックを狙ういわば「一八ディフェンス」だと思います。ブランソン・ブロック・フィニ―スミスから、カイリー・デリックジョーンズ・グラントに変わり、その特徴の変化に戦術を合わせているということなんでしょうね。

  2. ライブリーくんが大活躍したのはこれまで、ホーネッツ(マークウィリアムス)、ウィザーズ(ギャフォード)、マジック(ゴガ)など、純粋な身体能力勝負だと勝ち切ってくれます。一方でサボニスやヨキッチに困りまくっていたこととブルックになすすべなくポストで点取られてたことから、駆け引きしてくるセンターにはタジタジなのはわかりやすすぎです。
    ルーキーが一流選手の駆け引きにボコられるシーンはマブスファンとしてはいつも加害者側として何度も見てるので、ここら辺は経験積ませるしかないですよね。
    次はレイカーズ戦、AD相手にどれだけできるか楽しみです。サボニス相手よりは戦えるとは思うのですが、、、

    1. ナイス補足ありがとうございます。
      いろいろできそうなライブリーですけど、アジャストしていくには時間がかかるでしょうね。
      始めから上手く守れるなんてことはなく、チームメイトもサボり気味なので、経験積んで覚えていければね。

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