「守れない」ってのも様々だ

1Q終盤にハーダウェイともめるマギー。ゴール下で倒れた時にマギーのクビ根っこを掴み、そのまま何もせず歩いていったハーダウェイと追いかけて怒るマギー。結果はダブルテクニカル。

まぁそれはどうでもいいんだけど、マブスで起用されなかったマギーとアレックス・レンのケガで出番がきたマギー。どっちもローテに加わっていないじゃねーかって話ですが、キングスの方が恐れることなくマギーを使えています。シーズン序盤だからってだけですが。

キッドは細かいポジショニング、つまり相手のガード陣がボールを回している時でも、細かくポジショニング調整するようなディフェンスを重視していました。だからビッグマンほど使われにくくなる。今シーズンはペイントに侵入されないようなブロックこそ作るものの、相互カバーやポジショニングは徹底していないから、ペイント内失点はリーグ29位とペイサーズの次に悪いです。

ペイント内失点は去年より6点くらい増えているのですが、ディフェンダーを増やした結果がこれだぞ。かわりに被3Pは・・・4本くらい増えている。まぁそういうことだ。難しいとかどうかよりも、もう少し守れるようになりたいだろうね。ただ、そこにエネルギーを費やすにはオフェンスが好調すぎる。

逆にキングスはペイント内失点を3点くらい減らしました。こちらはただ単にフォックス不在時にペースが遅かっただけです。ライルズも不在でスモールにならないし。ただ、ペイント内失点をマギーで抑え込みたいという事情は昨シーズンのマブスと似ているね。先日のスパーズ戦ではコリンズにボコられましたが、かわりにマッチアップ相手に3Pを打たれるのは妥協しており、今日はドンチッチvsマギーでもやらせます。

スイッチでマークを受け渡すのはスムーズだし、カバーも用意されている。ただ、ドンチッチvsマギーになっても気にしないのがキングス。キッドは嫌いそうだな。

なお、そんなことを書いていたら、しっかりとした受け渡しからドンチッチに打たせてリバウンドを取ったマギー。自分でボールプッシュしてノールックパスを出して、ドンチッチに読まれてパスカットされカウンター速攻。「ヤバい」とばかりに追いかけたマギーがファールまでしちゃうっていうアレでした。

そんなわけで2Qになると構図がハッキリします。ドンチッチの個人技に抗わないキングスと、キングスのパスとオフボールに振り回されるマブス。キングスが諦めているのは個人のディフェンス力で、マブスが諦めているのはチームの連動って感じ。

ところでマブスでタチが悪いのは、グラント・ウィリアムスがバーンズに抜かれるわ、マレーに鮮やかにカットプレーを決められるわ、守れるはずのディフェンダーのところでもイージーにやられていること。5人のうち2人がやられるか、3人がやられるかでは大きな違いだけど、本日はボッコボコの凹です。サボニスは自由だし、マレーもバーンズも簡単にフリーになっている。

グリーンがコートを横断してローテに走っている場面も見られました

もう守れているのがグリーンくらいなんだよね。デリック・ジョーンズはフォックスに対処できないだけといえば「だけ」。チームディフェンスの例示として、ドゥアルテの3P2つをみてみましょう。

1本目が質問にあった「グリーンがコートを横断してローテに走っている」なのですが、ドゥアルテがオフボールで逆サイドに動くだけでフリーになっており、それをグリーンが追っています。真ん中のツーメンゲームに簡単に崩されたことで、ドゥアルテ担当のハーダウェイがカバーに行ってるのもわかります。注目は手前サイドでも2人が空いていることです。

そんなことを考えていたら2本目はマレーが逆サイドに動くと、きれいに空いた手前サイドのドゥアルテの3Pでした。コーナーのバーンズも空いているので「2人がワイドオープン」です。キングスの3人に対して5人で守っている計算になり、いろいろとマズいわけだ。わかいやすいな。

キングスはこのプレーを連打していました。かわりにディフェンスではカイリーにぶち抜かれるバーンズに続き、エクサムにぶち抜かれるドゥアルテでした。対照的な崩し方、崩され方をしていった両チーム。「どっちが先にシュートミスするか」みたいな時間帯。

なお、パウエルからスティールしたフォックスで先に成功したかと思ったら、その流れのカウンターでマレーからテイクチャージするドンチッチだった。両エースがディフェンスでもやりあった珍しいシーン。

前半は70-65。要するに両チームとも止められなかった。ある意味で個人技でブイブイいわせてくるマブスオフェンスはキングスにとっては天敵だったかもしれません。展開力の高いキングスオフェンスはマブスにとって天敵・・・なのかは、よくわからん。ただ、ドンチッチ贔屓が酷いレフリーだったのは確かだ。

「守れない」ってのも様々だ” への3件のフィードバック

  1. 今回のブログも大変興味深かったです。
    実況が「24秒ギリギリでのSACのオフェンス成功はこれで何度目だ!?」と叫んでいたのが印象的でした。これも結局パスで振られれば振られる程に穴だらけになるDALディフェンスっていうことなんですよね。
    一昨年ディフェンスで成功したときの特徴は、24秒ギリギリまで粘り強く守ることでしたが、今のディフェンスは、ボールマン一点集中であることから、スティールやブロックを狙ういわば「一八ディフェンス」だと思います。ブランソン・ブロック・フィニ―スミスから、カイリー・デリックジョーンズ・グラントに変わり、その特徴の変化に戦術を合わせているということなんでしょうね。

  2. ライブリーくんが大活躍したのはこれまで、ホーネッツ(マークウィリアムス)、ウィザーズ(ギャフォード)、マジック(ゴガ)など、純粋な身体能力勝負だと勝ち切ってくれます。一方でサボニスやヨキッチに困りまくっていたこととブルックになすすべなくポストで点取られてたことから、駆け引きしてくるセンターにはタジタジなのはわかりやすすぎです。
    ルーキーが一流選手の駆け引きにボコられるシーンはマブスファンとしてはいつも加害者側として何度も見てるので、ここら辺は経験積ませるしかないですよね。
    次はレイカーズ戦、AD相手にどれだけできるか楽しみです。サボニス相手よりは戦えるとは思うのですが、、、

    1. ナイス補足ありがとうございます。
      いろいろできそうなライブリーですけど、アジャストしていくには時間がかかるでしょうね。
      始めから上手く守れるなんてことはなく、チームメイトもサボり気味なので、経験積んで覚えていければね。

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