マジックvsマブス

◎シックスマン

点を取りまくった前半のマジックですが、その結果とは裏腹に「何してんだ」という感想でした。相変わらず目的が分からんチームオフェンスをしており、そのアンバランスな形に混じる個のキラメキで点を取っていく。

ワールドカップに参加したバンケロは、何故かセンターをやらされて、あまりパスが来ないこともあったけど、スペースを謳歌してもいました。しかし、チームに戻るとエースなのに自分のためのスペーシングはされていないという不思議さ。開幕当初の不調の理由がわかるぜ。

しかもマブスがゾーンみたいなもんなので、その崩し方がわからないチームオフェンス。個々は戦術力ありそうなのに、チームとしては微妙すぎた。ドンチッチがハンドリングミスなどを繰り返したのでカウンターの速攻で点を取れていた程度の序盤。

それがベンチからコール・アンソニーの登場で流れが変わります。ボールを持つ選手がハッキリして、オフボールで動き回るイングルスなどとの役割分担ね。スピードを使って突破し、ゴール下へのパスも出していくアンソニーでした。

でも、それも微妙なところがあってサイドライン際でフリーになるチームメイトへのパスが出てこない。本人が突破を繰り返して「出す気がない」というわけではなく、シンプルに「気が付かない」のでなかなか厳しい。良いオフェンスを組み立てたい気持ちは昨シーズンもあったんだけど、視野が足りないんだろうね。むなしい。

でも、アンソニーのスピードがあれば全く違ったわけだ。なんとも切ない事情。ずっとシックスマンで使ってあげればアワードもみえてきそうだけど、スターターでエースたちと絡ませるにはちょっとね。

2Qになるとバンケロをハイポストで使い始め、中継役にしたことでゾーンを攻められるようになってきたマジック。マブスが明確にゾーンにしてきたことも関係しています。スペースとボールを得たバンケロ。ハイポストからのドライブが効けば、コーナーの選手も空くので裏のスペースをフランツがカットプレー決めたりさ。

前半は66-53と13点リードしたマジック。ただ、自慢のディフェンスはドンチッチの凡ミスに助けられただけでした。ディフェンスのチームがオフェンス力でリードしたような前半。

ちなみにアンソニー・ブラックはシレっとマブスディフェンスの死角に入ってフリーになっていくのですが、チームメイトの死角でもあったのでパスを貰えないことが何度もありました。ブラック君、ナゲッツにいかないか。大活躍するぞ。

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