前半戦を振り返る③は『キーマンで振り返るウエスト』編です。激戦のウエストでここまでのキーマンやこれからのキーマンが誰になりそうかを考えていきます。
ちなみに他の振り返り方の案を頂きましたが、既に途中まで書いていたこともあり、他の形で書くことになると思います。
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◯ロケッツ 44勝13敗
これまでクリス・ポール
これからジェラルド・グリーン
文句のつけようがないロケッツ。その要因はダブルPGによる試合を通して落ちないクオリティにありました。この辺は今更触れる必要もない話です。クリス・ポール×ダントーニはやっぱり最高でした。
そんなチームがケガ人でウイング不足に陥った際に加わったのは、所属先のなかったジェラルド・グリーン。決まるわ、決まるわ、驚異の3Pでハーデン不在のチームを救いました。
これからのキーマンとした理由は2つ。1つはこの確率をキープ出来るのかという疑問。もう1つは確率が落ちた時にチームが救えるのかという疑問です。
ジェラルド・グリーンが予想以上にフィットした理由はチームにいなかったクイックシューターだった事です。単にベンチシューターを増やした様でいて、他の選手とはタイミングが違うので、守る方からすると役割は同じなのに守り難い。
勝負所でオフェンス志向にするためにアリーザ、バーアムーテ、タッカーという素晴らしいウイングディフェンダーを差し置いてまで使う価値があるのか。時には不調のゴードンより優先するのか。
それがジェラルド・グリーンのポイントです。
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◯ウォーリアーズ 44勝14敗
これまでケビン・デュラント
これからスティーブ・カー
いろいろあったウォーリアーズですが、苦しかった時期にチームを助けたのはデュラント。それもディフェンス面での万能性です。手の長さを考えるとセンターよりも高さのあるデュラントが様々な役割をこなす事でディフェンス力を保ってきました。
そんなデュラントが最も力を発揮したのはカリーが離脱していた時期。スティーブ・カーがディフェンスを取り戻す様に指示した頃でした。
後半戦のキーマンはそのスティーブ・カー。素晴らしいバランスタイプのHCですが、とにかく規律を失っているのが今季のウォーリアーズ。ドレモンド・グリーンはインサイド仕事を忘れムダにトップに立っていたり、マギーは意味のない3Pを打つし。
最近は選手にHC役を任せました。その取組は素晴らしいです。
でも、そこにある理由の1つはおそらくそんな事をしないと規律を取り戻せないから。求心力を失い始めているスティーブ・カー。でも、選手は誰もそう感じていないだろうからなお厄介。
「求心力を失っている」というのは単に管理人の捉え方ですが、捉え方は違ってもチームの変化に気がついているのがスティーブ・カーの素晴らしい部分なので、どうやって取り戻すのかに注目です。
選手でいえばイグダラがポイント
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◯スパーズ 35勝24敗
これまでカイル・アンダーソン
これからクワイ・レナード
誰にも文句を言われないであろうここまでのキーマンはカイル・アンダーソン。必要な時に必要な事を何でもする選手は、ケガ人だらけであまりにも苦しいチームにおいて地味なプレーで救い続け、オルドリッジも離脱するとエースの役割も担いました。
勝ちすぎのスパーズですが、レナードが戻ってきた時期のスパーズは本当に強かった。不在だったのはルディ・ゲイくらいで、全くスキのないチームになります。長引いてはいるもののルディ・ゲイは戻ってくるでしょう。
しかし、レナードはわからない。
代理人が移籍を仄めかしましたが、この時期にいう話ではなく、スパーズの医療スタッフへの不信感があると言われています。確かに今季のスパーズは幾ら何でも酷すぎます。復帰と離脱の繰り返し。診察が悪いのか、治療が悪いのか、リハビリが悪いのか。
ジノビリは元気にやっているように、コンディションの面では機能しているので元気ならば問題ない雰囲気。
スパーズもまた違う意味でオフコートこそが改善すべきポイントになっていそうです。
クワイ・レナードが戻って来るのかどうか?スパーズファンでなくても気になる部分です。
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◯ウルブズ 36勝25敗
これまでジミー・バトラー
これからカール・アンソニー・タウンズ
大型補強したウルブズですが、割とバトラー頼みにして勝つ試合がありました。それは昨季までと違い取りこぼさない強さを得たという気もしています。
昨季の時点でもかなりの戦力を誇っていましたが、1つひとつの勝利を積み上げる方法論に欠けていたのを、バトラーがクローザーとして示してくれました。一方で相手が強くなるとそのパターンでは通じなくなるので、他の選手も目立つようになりました。
「強くなった」のではなく「勝てるようになった」のがウルブズの最大の変化です。
それを繰り返すことで最近ではチームとしての強さを増してきたと感じています。クローザーに頼らなくても勝利への方法論が理解できてきた雰囲気
しかし、そこにあるのは相変わらずのメインキャストの酷使。スキルフルなウィギンズはともかくビッグマンのタウンズが元気なのは驚異的なタフさです。
戦術として全てにおいて重要なタウンズがこのまま健康をキープ出来るのか、それがウルブズの最大のポイントになります。ある意味でタウンズの個人技。
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◯サンダー 33勝26敗
これまでアダムス&ロバーソン
これからカーメロ・アンソニー
ビッグ3を手に入れ色々やってきたサンダーですが、なんか昨季と大して変わらない成績。そんな色々をひたすらに支えてきたのがアダムス&ロバーソン。
リバウンドを拾い、ルーズボールを制し、ヘルプで助け、スクリーンでアシストする。上手くいかない事があれば、それらを地味な役割で救っていく2人の存在は偉大でした。
勢いを取り戻すもロバーソンの離脱で再び不安定になったサンダー。
しかし、ウォーリアーズには勝利するように相手が強いと強くなるのも特徴です。そのキーマンとなるのはカーメロ。理由は2つ。
1つは完全に個人の問題。集中力的な。集中していると偉大な能力を発揮するケースも多いです。そして相手が強い方が油断しないだけでなく、警戒心が強くなりトランジションも早くなります。走るよカーメロ。
もう1つはチームとしてもボールムーブしてカーメロに渡るケースが多くなるから。ディフェンスが強くなればウエストブルックは引きつけてパスが増えます。パスが増えればカーメロも調子が出やすくなります。ちなみにシーズン当初はディフェンス関係なくパスしていたウエストブルック。そしたら読まれて機能しなくなるので辞めましたとさ。
後半戦のポイントはそんなカーメロが常にトップコンディションでいられるかどうか。キャブス戦も守れれば勝っていたでしょうから、ロバーソン不在なのでディフェンスもステップアップしなければいけません。みんなディフェンスが良いチームなのでカーメロのお仕事なのさ。
最低50勝しないと笑われるよ。
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◯ブレイザーズ 32勝26敗
これまでシャバズ・ネイピアー
これからモーリス・ハークレス
ここまで順調にやってきたブレイザーズ。12月に苦しむも1月に盛り返しました。その要因はネイピアーの存在。リラード、マカラムコンビのバックアップとして十分すぎる大活躍をした事でチームに安定をもたらしました。
同時にそれまでバックアップ担当だったエバン・ターナーをSFに回すようなラインナップの柔軟性ももたらしてくれました。
チームの課題はアミヌ以外のフォワードですが、そこにターナーを回せるようになりました。でも3Pは上手くない。そこに2月4日のセルティックス戦で5/5決めたのがハークレス。らしくない爆発にバーンレイの放出もあって、それからプレータイムを増やしています。
そもそもSF登録のアミヌとハークレス。でもインサイドの強さの方が特徴的。2人が3Pを決めてくれるならば心強いユニットになります。何よりも速さにも強さにも対応するのでディフェンスが楽になります。
ハークレスが3Pを安定して決められるのか。それがポイントです。
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◯ナゲッツ 32勝26敗
これまでマレー&ハリス&ヨキッチ
これからマレー&ハリス&ヨキッチ
紆余曲折あったナゲッツですが、結局はどんな時もこの3人に話が戻ってきます。3人が成長したから今の成績があって、3人が成長すれば次の勝利があります。
最後のバックス戦で書いたように圧倒的な強さがあるけど、リードしていても時間消費オフェンスは出来ないし、ミスするしで逆襲を許しますが、それをまたも強力オフェンスで打ち返すという試合巧者とは程遠いのがナゲッツ
若さゆえの伸び代で強みを鍛えていくのか、若さゆえの甘い部分を鍛えていくのか。
プレーオフで求められるのは個人で打開する能力です。でもそんなのは所詮は一般論だと割り切ってしまうのか、一般論に従ってエース勝負をしていくのか。
プレーオフを視野にいれながらも、プレーオフに出るためには目の前の試合を勝っていかなければならない状況は若きトリオに様々な経験を植え付けるはずです。
そこから何を学んで、何が伸びるのか。ミルサップが復帰するよりも、3人が成長する方が重要なナゲッツです。
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◯ペリカンズ 31勝26敗
これまでデマーカス・カズンズ
これからアンソニー・デイビス
普通にエース2人を並べたペリカンズ。1月になり遂にシステムが完成したと思いきやカズンズが離脱。しかしチームは強烈な下からの追い上げに負けることなく勝率をキープしています。それは予想外の出来です。
今の時代にツインタワーは適していないものの、それを時代に負けない形にしたら、それはもう最先端です。そんなペリカンズ。
時代に負けない形に出来たのはカズンズという特殊性。ツインタワーではなくなったとはいえ、そもそもアンソニー・デイビス自身が個人として時代の最先端のセンターです。
ウエストの場合は各チームがビッグマン対策をしています。しかし、相手がアンソニー・デイビスとなると話は違います。高確率でミドルレンジを決められると手がつけられない。
プレーメイカーであるカズンズがいなくなり、フィニッシャーとしてどこまで安定して結果を残せるのか?
シーズン前に得点王候補にしていましたが、果たしてどうなるのでしょうか。
頼むから酷使してのケガルートだけはやめてくれ!
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◯クリッパーズ 30勝26敗
これまでルー・ウイリアムス
これからエイブリー・ブラッドリー
毎年恒例のケガのオンパレードとなったクリッパーズ。「個人技が全て」みたいな戦術は変わらないもののロールプレイヤーを揃えたフロントと「やりすぎるけど持ちすぎない」ルー・ウイリアムスにより劇的な改善を遂げました。
それはいなくなった選手達が持ちすぎるタイプばかりだった事の印象を強めてくれます。戦術グリフィンと批判していましたが、今ではそれがピストンズの問題点になろうとしています。
見事なルー・ウイリアムスの活躍により5割を超えてきた中で、トレードで獲得したのはエース候補のトバイアス・ハリスとエイブリー・ブラッドリー。でも何故キーマンがブラッドリーなのか?
それはブラッドリーが行うバックドアカット。なんとリバースまでやり始めるように。個人技が全てのチームはブラッドリー加入により合わせのプレーが増えてきそうです。
ペリメーターディフェンダーを加え、合わせのプレーを行い、ガードとPFにエースがいる。そこにガリナリ、ジョーダン、テオドシッチとロールプレイヤー達。
最適ユニットを見つけられるのか、使うのかには疑問がありますが、スターが抜けてチーム感が増してきたクリッパーズ。個人技チームにブラッドリーによるケミストリーの変化が加わると一体どうなるのか?
ブラッドリーが契約最終年という点もどう働くのか?
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◯ジャズ 30勝28敗
これまでドノバン・ミッチェル
これからリッキー・ルビオ
「ドノバン・ミッチェルが恐ろしい」それはある意味チームは捨てて個人にフューチャーしたという事。しかし今となれば「ユタ・ジャズが恐ろしい」に変わりました。
なんと驚異の11連勝でプレーオフレースに参戦してきました。ウエストの各チームは頭が痛くなったはず。2月は残り3試合。その3試合目はロケッツとの頂上決戦になる可能性があります。
2月無敗をかけた試合を観てみたい!
エースとなったドノバン・ミッチェルを引き立てるのがイングルスとルビオ。この2人の3Pが驚異的に決まっているのが連勝中です。そうなるとポイントになるのはやはりルビオの確率です。イングルスにはどんなチームも警戒してきますが、「困ったらルビオは放置」が鉄板作戦。それを放置出来なくなるならばジャズの安定感は増していきます。
恐ろしいよドノバン・ミッチェル!
怖いよユタ・ジャズ!
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◯レイカーズ 23勝34敗
これまでロンゾ&クズマ
これからアイザイア・トーマス
クズマ、ロンゾ、ハートとルーキーを当てたレイカーズ。その中でもクズマの存在は大きく、単に活躍したというだけでなく、イングラムを中心にしたチームにウイングの中核選手が増えました。ロンゾが自分で得点するタイプではないだけに、PGとウイングという役割分担が分かりやすくなりました。
オールドスクールな構成のチームですが、中身は新しい。それを支えるというには豪華な脇役陣。レイカーズの今季はこれまでよりも未来を感じることが出来るものでした。昨季までと違い、単に有望な若手がいるのではなく、チームとして形が分かりやすくなりました。
形が分かりやす・・・あれ?
そんな印象のレイカーズは次第にクラークソンやランドルが目立ち始めました。チームとしてもディフェンスをしっかりと構成するようになっていき良い傾向もあれば、主役を若手から中堅に移すという理解し難い傾向も出てきました。
そしてやってきたのはアイザイア・トーマス。かなり特殊なタイプのトーマスを加えて、一体どんな形を作りたいのか。目の前を勝つのか、未来を取るのか、何を追い求めるのか。
そこには良い悪いではなく、方向性という問題点があります。
ルーク・ウォルトンに与えられたミッションが何かは不明ですが、場合によっては投げ出したくなるようなミッションかもしれません。
レイカーズには期待したくなる若手がいます。どんな方向性でチームを作っていくのかがポイントです。
んっ?それって昨季と同じじゃないのか?
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◯グリズリーズ 18勝38敗
これまでマイク・コンリー
これから???
スタートダッシュしたグリズリーズ。しかしあっという間に失速したまま低空飛行を続けます。そこには今季もやはりケガ人のオンパレードというチームの大きな問題点が。
40%に満たないFG%にも関わらず7勝5敗とチームを勝たせていたエースのコンリーが離脱すると11勝33敗のチームになりました。
残されたチームにはコンリーを大きく上回る個人成績を残すタイリーク・エバンスがいるにも関わらず、勝てるかというと全く別の話になってしまうグリズリーズらしい戦術的な理由があります。
その後も順調に離脱者を重ね、健康なのはルーキーのブルックスのみというグリズリーズ。トレードも成立させず、もはや何を目指しているのか。エバンスを売り払って負けるという選択肢もあったのですが。
負ける代わりに得られるドラフトの上位指名権ですが、ロッタリーを引き寄せられなければ微妙な順位です。しかもガソルをチームに残して補強型ドラフトにするのか、将来性を優先するのかも難しい選択肢に。
何を目指して残りのシーズンに臨むのか?謎のグリズリーズです。
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◯キングス 18勝39敗
これまでジョージ・ヒル
これからザック・ランドルフ
トレードデッドラインについて感じたのが一般的にキングスは「良いルーキーを手に入れ、将来性に溢れたシーズンを過ごしている」と認識されている事。でもそれはどうだろうか。試合の印象は全く違います。
フォックスを中心に期待の若手を揃えながらも、オフェンスの中心はランドルフ。しかし走れないランドルフは時代遅れなので度々カウンターをされてしまいます。若いチームなのに走り負けるのがキングス。
そんなチームを影で支えていたのがジョージ・ヒル。ボールを散らし特定の選手に固執する事なくディフェンスに合わせて若手達をプレーさせていました。若手が走れば合わせて走りパスを出し、守ってもカウンターに対して個人で止めてしまい、自らのマークマンを止めるだけでなく、動けない選手のカバーまでしていました。まぁ相変わらず欠場するけど。
良い手本なのかどうかは別にして、実はヒルがいた方が若手達は自由にプレーしていました。いや、自由にしてミスが出てもカバーしてくれました。
そんなヒルを減らして若手にシフトするキングス。まぁそれは悪くありません。でもランドルフをどうするのか。というかこれからもランドルフ中心のオフェンスをするのか。
結局のところ、若手にプレータイムを、と言ったって中身が伴わなければ意味はありません。若手で時間当たりの得点力が高いヒールド、コーリーステイン、ラビシエリあたりが優遇されているとは言い難いキングス。
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◯マブス 18勝40敗
これまでデニス・スミスjr
これからデニス・スミスjr
一方で若手有望株がスミスしかいないマブス。でもちゃんとスミスを中心に据える段取りを組んであります。負けることを良しとしないチームだけれど、方向性を捻じ曲げることもしません。競争相手のヨギ・ファレルも残しています。
チームとしてはスピード不足なのですが、そこをスミス&ファレルで補おうとする面白さもあります。しかし、やはり迫力不足。一時期はシューティングで勝率を上げましたが、それはまたシューティングでしかオフェンスでの打開する武器がなかったり。
不思議に優秀なロールプレーヤーを抱えていたので、トレードで放出するかと思いきやそれもしませんでした。手に入れたのはマグダーモッドという実力はあるけど、将来の軸には苦しい選手。そしてまたもシューティングかよ。
でもマブスの目的はただ1つ。デニス・スミスjrを一人前のエースにする事。そこにドラフトでインサイドの要を取れれば、シューター達を作新しながら上を目指すのでしょう。わかりやすいよマブス。
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◯サンズ 18勝41敗
これまでデバン・ブッカー
これからジョシュ・ジャクソン
「NBAには3種類のチームがあって、優勝を目指すチーム、再建を目指すチーム、そしてサンズ」シーズン序盤にそんな感想をTwitterで読んで笑いましたが、それも今は昔。再建を目指すチームの仲間入りをしたのがサンズ。
トリアーノHCは優秀でした。ノールールだったサンズに戦術を導入しました。それは他の29チームが持っていてサンズにだけなかったものです。各ポジションで選手が何をすべきなのか、そしてそのために周囲が何をすべきなのかを定めました。
その内容は各選手の特徴を活かした役割定義です。最も分かりやすいのはドラガン・ベンター。ビッグシューターとしてユーロでは活躍するもNBAではサッパリでしたが、基本的なピック&ロールからのポップ、逆サイドでのポジショニング、スペーサーとしての役割などが整理された事でストレッチ4としてのプレーを確立しました。それまではボールが来るのを待つしかなかったし、ディフェンスを引き付けてくれる味方なんていませんでした。
しかし、問題があったのはPG。ユリスはパスは出来るけどサイズが小さくてピックを使ってのパスコースを作れない。そうなるとシューターのブッカーを活かしきれない。そこでブッカーにはシューターとしての役割とPGとしての役割が与えられました。一人二役のブッカー。
ある意味、全員が未熟なサンズはまずは各自がポジションプレーを身につける事を優先し、ブッカーにだけは大きな負荷を与えました。それぞれが持ち味を発揮するようになった中で、ブッカーは1人重荷を背負いながら成長していきました。
それぞれが自分のプレーをガンバレ!
ブッカーは全てをガンバレ!
そこで困ったのはジョシュ・ジャクソン。周囲が未熟なので、もっと未熟なルーキーは何をするべきなのか困ってしまいます。そこで与えられたのはベンチからブッカーの代役。
完全に出遅れていたジョシュ・ジャクソンですが、1月になりチームが形になり始めると、少しずつ活躍の機会を増やし始めます。周囲が形になったからやるべき事が出来るように。
さらにブッカーが休場すると負荷が強まり20点オーバーの試合も出て来ました。
ブッカーが形になって来たサンズ。次はジョシュ・ジャクソンに移行したわけです。順序立てて整理していくトリアーノHC。
しかしデッドラインにペイトンを獲得してしまったので、それは成長の視点でどうなのか?
まだまだ個人をどう伸ばすかの段階なのに気が早すぎるGM。またもリーグで唯一の存在に戻らない事を祈ります。
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◉予想と違うのは何か
ウエストもやはり予想と離れています。
1つはスパーズ、ウルブズ、サンダー、ナゲッツの予想セカンドグループの停滞。
そしてプレーオフ争いするブレイザーズ、ペリカンズの好調。
クリッパーズ、ジャズは中身は別にして当落線上なので大体の予想着地点です。
グリズリーズのみ脱落。
総じて言えるのは予想よりもレベルが上がってしまい星を奪い合う展開です。順位だけならばなんとなく予想に近くても、スパーズからジャズまでどんな入れ替えが行われても驚かないでしょう。
あぁ恐ろしきウエスト
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なかなかキーマンを絞るのは難しいですね。この内容にする事にしたのはブレイザーズvsウォーリアーズでハークレスが機能しているのを観ていて考えました。残りは僅か20試合少しです。激しいプレーオフレースを勝ち抜くためには、メインキャストは固まっていて当然なのでサブキャストの効果で差が出そうです。
クリッパーズはベンチのロールプレーヤーが働くし、ジャズにはオニールが台頭して来ました。そんな戦力というか伸び代がポイントになっていそうです。
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そうか、もう20試合少しなのか。企画案も形にしないとすぐにプレーオフだな!
分析していないチームも結構ありますが、シーズンを振り返り始めても良いのかもしれません。キングスとか今書いても、シーズン終了後に書いても同じになりそうだし。
管理人さんの開幕前の順位予想と見比べて見ましたが今のところ大体合ってますね。
グリズリーズはだいぶ予想より下がりましたがコンリーとガソルが怪我しない前提の順位って書いあるあたりさすがです。
オールスター後このままのかんじだとナゲッツ、ジャズが順位あげてきてスパーズがレナード戻らなかったら下げるとしてウォリアーズ、ロケッツ、サンダー、ウルブズ、ナゲッツ、ジャズ、スパーズ、ブレイザーズと予想しますが管理人さんはどのように思いますか?
どのチームもエースが離脱したら苦しいのは当然ですがグリズリーズは特にですね。ブッカーのいないサンズみたいになります。
プレーオフの予想はほぼ同じです。1番苦しそうなのはやっぱりペリカンズですからね。それでもよく頑張っています。オールスターブレークでジャズの勢いが止まる可能性も否定できないので、2月末の順位で、そのままプレーオフに行きそうな気もします。
僕もペリカンズはカズンズ怪我してから踏ん張っていると思うんですがいかんせんアンソニーデービスの負担が大きすぎて徐々に下がってくかと。
ちなみに今日オールスター前夜祭で管理人さんおすすめのブッカーとディンウィディーが3Pとスキルズチャレンジで優勝しましたね。
それにひきかえライジングスターは本戦に習えか分かりませんがディフェンスが緩々で残念でした。
ライジングスターの昨年バージョンが観れたのですが、もっと酷かったです。
全体が緩い中で、ピンポイントでシモンズvsブラウンのマッチアップだけ面白かったですよ。
いつも楽しみに拝見させていただいています。
1点気になるのはウルブズ。スタメン酷使ぎみのシボドー体制下で大黒柱の健康管理、換えのきかないタウンズのコンディションは重要なんですが、最近の試合を見ていると、故障者が出ていても他のメンバーがステップしているような気がします。
特に12月以降のタイアス、1月中旬からのウィギンスは素晴らしい内容のプレイをしていましたが、その辺どう思われますか?キーマンになれそうですか?
ウィギンズの時は驚愕でした。ウィギンズ中心になるとパスも回って良いチームになる雰囲気がありました。
そんな点も含めて、やっぱり問題はタウンズくらいかなとも感じています。ティーグ、バトラー、そしておそらくウィギンズも1人が休んでもいけそうですね。