◎アデバヨを信じろ
ゾーンプレスでハイスミス中心にフルコートプレッシャーのヒート。まぁそれはよい。そのままゾーンになると2-3で真ん中をアデバヨが守ります。ナゲッツはギャップを狙って選手が飛び込み、ペイント内でのシュートを放っていきますが、ちょっと決まりません。そういうこともある。
ただ、ヒート側がヨキッチやマレーがきても収縮しないでアデバヨを信じる形にしました。言い換えれば周囲を守ってヨキッチvsアデバヨでもOKってことです。そして、こんなことをわざわざ書きたくなるほど3Qまではヨキッチvsアデバヨというシーンがありませんでした。先にシューターを止めることにしたヒート。
これに面食らったナゲッツですが、3分もすると落ち着きました。ところが、MPJの3Pが決まらず、スペーシングに失敗したので、次第にヒートは収縮するようになり、なんだかゾーンが効いています。あと、例によってハイスミスが効きまくり。
またヒートは、ここまで取っておいたかのように足が動き始めます。まぁベンチメンバーなんだけどね。ちょっとスタミナ差があった試合なので、ヒートの方は休ませることでなんとかしたのかな。
一時は一桁点差まで追い上げましたが、ラウリーの3Pが良き決まったって感じと、ナゲッツの3Pが決まらなかったことが強く出ており、少しすると再びナゲッツが突き放し、そしてヒートが点差を詰めるという展開が続きました。ともにハーフコートで組み立ててたのでペースアップしたわけでもなく、そこそこ見れる点差で展開されたものの、ビックリさせるまではいかずに終わりました。
どうやらヨキッチよりも周囲を止める方が大事にみえるぞ!
そんな印象を抱いたヒートだったかもしれません。ちなみに「ヨキッチを止めろ」を優先したのはレイカーズだけでした。王道といえば王道の守り方の方が手ごたえがあったと思います。あとハイスミス。
〇ヨキッチ
27点
10リバウンド
14アシスト
3Qまで15点だったヨキッチは、4Qだけで12点でした。これは「さすがヨキッチ!勝負強いぜ」ではなく、そういう風に仕向けられたわけです。またナゲッツは3P0/8で全部外しました。これをゾーンが効いているからとみれば、ヒートの作成は成功です。そこはゲーム2以降もみないとね。MPJは勝手に外し、他はゾーンにハマった印象。
一応、ここがヒートの収穫だったゲーム1かな。ただ、この作戦って「アデバヨがヨキッチを止めるはず」という前提になってくるので、いうほど簡単じゃないし、1試合を通して実行するとアデバヨは退場してしまいます。
〇アデバヨ
26点
13リバウンド
5アシスト
オフェンスではアデバヨはしっかりと対抗しましたが、面白いことにこちらもアデバヨvsヨキッチみたいなプレーは少なかったです。それはナゲッツがショーディフェンスからのローテ&カバーを続けていく中、少し空いたアデバヨがパスを受けるとジャンプシュートにドライブと決めていったから。ある意味で正面からヨキッチ相手に仕掛けないからこそ、アデバヨのスピードは生きていました。
いずれにしてもゲーム2のヒートはここを試してくる気がします。試した結果、早々に辞めるかもしれませんが、オフボールカットに振り回された前半と、カットプレーを封じ込めることに意識を注いだ後半に見えるので、その対策がポイントです。
このシリーズのナゲッツのキーマンはMPJになりそうですねー。MPJが3P40%程度で決めてくるようだとオフェンスで押し切ってしまいそうなきがします。MPJの40%なんてそんな難しい話ではないのかもしれませんが…
ヒートの方はバトラーどうするんでしょうか?調子が上がらないのか個人での得点は期待しずらいようにみえるのですがどうなんでしょうか?
ヒートからしたら、もちろん勝ちに行ったけど、負けてもタダじゃ負けねーぞ、という感じでしたね。
今は何が通じて、何が通じないか、有効な選手や動きなどを探しながらやってるようにも見えました。
とにかく次に向けてアジャストという、ある意味今までと変わらないスタイル。
ただ、ナゲッツほどアジャストしにくいチームもないですよね。
そして本当にデカい!
俺もラブ入れてくるかと思ったけど、入れたからどうというのも同感でした。