イーストカンファレンスファイナル’23

◎第8シード

第8シードがファイナルまで進むという奇跡を起こしたヒートですが、振り返ってみればバックスとのシリーズを制したのが全てです。「楽に」制したのが全てだな。ヒーローとヤニスがケガをしたら、ヒートの方が強くなってしまうという現象は、ヤニスが戻ってきたも続くんだもん。

そしてニックスとのシリーズはある意味でフィジカル合戦なのだから相性が良く、セルツはゲーム1と2に自滅し、ゲーム7はテイタムがケガをした。いろいろとラッキーなヒートでしたが、全体を通して言えるのは

すべての試合で簡単には負けず、勝機を待つ戦いが出来ている

ここがイーストでは飛びぬけていました。バックスのゲーム5では大量リードだったバックスが4Qの失速によりオーバータイムを制し、ニックスとのゲーム2ではバトラー不在でも勝つチャンスがあった。セルツとのシリーズではゲーム1とゲーム6は完全な負けゲームだったのにさ。

同じことはナゲッツにもいえて、このプレーオフで二桁点差で負けた試合はなく、レイカーズとのゲーム4では前半の15点ビハインドからカムバックしました。やる気なくして負けてもよさそうな3-0の状況でもちゃんと逆転したのだから。ナゲッツの方はそもそもが強いので気にならないだけですが、3Pが入らなくても、ヨキッチが外しまくっても、それでも最後には勝つチャンスをつかんでいます。

豪快な勝ち方は少ないヒートですが、バトラーがダメでもケイレブが、ストゥルースがダメでもダンカンが、ラブがダメでもハイスミスが・・・そもそもヒーローとオラディポいないのにさ。何かがダメでも次の手を打ち、誰かがダメでも誰かがカバーする。

テイタム&ブラウンとバトラー&アデバヨを比較したら、セルツコンビの方が上だし、スマート・ホワイト・ホーフォードはビンセント・ストゥルース・ラブより上だよね。ブログドンはシックスマンアワードだし、グラントとロバートもちゃんと働いた。

でも何故か総合力はヒートの方が上でした。誰が上かっていえば、せいぜいケイレブくらい。あとちょっとだけダンカン。「元気な方が強い」といえばそれまでだけど、「信用する選手の人数」はヒートの方が多かったのは間違いない。

ブラッド・スティーブンス時代が終わって2年ですが、ウドカにしろ、マッズーラにしろ、信用できる選手は7人か8人です。昨シーズンに比べればハウザーが出てきただけウドカよりも良かったくらいだけど「その他、大勢」が多めのセルツ。というか少なすぎるヒート。

普通は少人数ローテで戦うプレーオフなのに、何故か大人数ローテというメリットがヒートをファイナルへと進めたのでした。

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