ECF ゲーム4

◎コーナー3P

3Qにセルツが38-23と圧倒します。なんだかゲーム1で見た構図ですね。やっているチームが入れ替わっただけ。

初めに起きたのはラブのポジショニングミスでした。テイタムがワンスクリーンで3Pを打てるわ、ホワイトがプルアウェイの動きだけでコーナーでフリーの3Pを打てるわ。スポルストラもマズいと思ったのか、5分もたたずにベンチに下げました。

ところが、その後もセルツがコーナーまで展開するとディフェンスが間に合わないケースが続きました。それでいてヒートお得意の1-1-2-1ゾーンにしたので、サイドで2on1を作ったセルツが攻略していきました。ラブを交代させるまでは良かったけど、その後の対処で失敗してしまった感じのヒート。

さかのぼって、もう1つの要因はブラウンがvsビンセントのサイズ差を使ったシュートを打っていったこと。そしてバトラーのルーズなパスを奪い取るなど、スティールからのカウンターを生み出したことでした。明確にヒート側のミスから得点を奪っていったのは試合の流れを大きく動かしました。

〇3Qの3P
セルツ 7/12
ヒート 2/8

〇3Qのターンオーバー
セルツ 1
ヒート 5

さすがに、このターンオーバー数は多すぎました。全体的にルーズというか、遅いパスが多かったぞ。そして3Pの差も大きかった。問題は前半に25本もの3Pを打っていたセルツに対して、ヒートディフェンスがアジャストできていないことでした。いや、セルツがゾーンを上手く攻略したというべきか。

さて、こうしてトランジションとスペーシングで改善したセルツ。リードを奪うとテイタムのシュートも決まり始めます。うん、チームのリズムが良くなったからご機嫌になっているだけに見えるぞ。

4Q序盤にはダンカン・ロビンソンに対して後ろから回り込んでブロックしたホワイト。さらにバトラーの1on1をブロックしたグラント。ディフェンスは少しずつですがヒートにアジャストしてこれたのは間違いなく、そこはゲーム4らしさですが、今日はとにかくホワイトとグラントが目立ちました。サポートキャストがディフェンスでの奮闘と、3Pを決めきることを繰り返したな。

さて、ゲーム4で面白かったのはセルツは「周囲の3Pが決まったことでテイタムが決め始めた」のに対して、ヒートは「バトラーとアデバヨが止まったことで周囲の3Pが決まらなかった」ように見えることです。

前述のとおり、ケイレブもビンセントもちゃんと活躍しているけれど、アデバヨからのハンドオフ3Pが決まらなかったこともあり、エースとの絡みはいまいちでした。一方でセルツは前半にはタフな3Pながら決めていったホワイトやホーフォード、そして後半はグラントとスマートが決めていくことで、次第にヒートが収縮できなくなりました。

〇後半のセルツ
3P 9/20
2P16/24

こうして3Pがキーになっていたのに、気が付いたら2Pの確率の良さが点差を開いた要因でした。速攻が多かったことも大きく寄与しています。

ひとまずスイープを免れたセルツですが、印象としてはスペーシングの徹底と3Pを打ち切ることを重視し、そして8人ローテでプレータイムを平準化してきました。セカンドラウンドと違い、苦しくなった中で、チーム全体の力を求めたマッズーラでした。

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