WCF ゲーム4

◎おつかレイカーズ

多くの人(ブログ読者)が予想した通り、ナゲッツのスイープで終わりました。正直、順当なスイープ。

しかし、レイカーズはすべての試合で粘りました。サンズが大敗していることを考えると、マジで立派に戦ったと思うし、だからこそ覆しがたい力の差があったとも思う。ナゲッツは好調で勝ったわけでなく、ヨキッチのファールトラブルやシューティングトラブル。絶不調から絶好調になるマレー、1人だけ意味が分からないゴードンなど、いろいろあったけど、それでもすべての試合で勝ち切ったのだから、いろいろ含めて強かったよ。

エイトンがいなかったゲーム6でサンズが守れなかったように、使う選手を変更したゲーム4でのレイカーズはレブロン頼みが強まっており、チームとしての機能性を落としていました。

プレーオフを通じてハンドラーレブロンが30%くらい削減され、ディアンジェロによるゲームメイクとADとのツーメンゲーム、そしてリーブスのエースアタックにより、オフェンスのポイントが分散され、それが相手からすると守りにくさを生んでいました。素晴らしいオフェンスなんてしていないんだけど、「バランスアタックって大事だよね」という典型例です。

それがナゲッツに追い込まれるほどにレブロン頼みへと収縮しました。本来はこの時点で崩壊してもよかったのですが、そこはもうキングがキングたる理由でした。よくぞここまでやったよね。ただ、ゲーム3もゲーム4も後半に失速してしまったレブロンなので、やはりチームとして戦わなければ無理でした。

ここら辺はブッカーは個人技アタックでも最後まで持ったけど、デュラントは苦しんだのにも似ているのかな。年齢からくるスタミナ不足なのかなんなのか。デュラントが疲れるってのも昔は考えられなかったもんな。

また、レイカーズが接戦を演じられたのはディフェンス中心の考え方であり、全てはADの存在にあります。なんだかんだとプレーオフ通してヨキッチが最も苦労したのはレブロンのマークであり、ADのヘルプでした。結局は2枚看板の個人能力の高さがナゲッツを苦しめたし、でもナゲッツに勝つようなチーム力はなかった感じです。

いろいろ叩く人がいるらしいけど、今シーズンのレイカーズからするとカンファレンスファイナルへ進んだだけでもビックリ仰天だし、ディアンジェロもリーブスも八村もロニー・ウォーカーもバンダービルドもシュルーダーも、みんなちゃんと働いたからカンファレンスファイナルまで進んだんだぞ。誉めることはあっても、貶す理由は何もない。

ただ、ヨキッチが加入してから、こうして長い時間をかけてチームを作ってきたナゲッツにはオフェンスもディフェンスも様々な武器があり、攻守にチーム全体で連動し、そしてヨキッチとマレーがいる。ここ数年のナゲッツは「マレーとMPJのケガがなければ・・・」というチームなので、バブル以降に大きく変わったレイカーズとでは連携力が違いすぎます。

ってなわけで順当なスイープでしたが、激しい戦いになった4試合でした。スイープされたことを恥じる必要はなく、むしろ最後まで粘り強く戦えたことを誇るべきレイカーズでした。

WCF ゲーム4” への2件のフィードバック

  1. レブロンが好きなニワカですが、キングがキングたる所以というフレーズに感激しました。そしてそれを上回った現在のNo. 1、それだけではないナゲッツのハードワーク、結果はスイープとはいえ良いものが見れたのだなとあらためて。

  2. キャブス時代の48分ハンドラーアタックしまくるレブロンを知ってるだけに、前半の見て嬉しい気持ちと後半を見て切ない気持ちが入り混ざっています。しかし同じ38歳がここまでチームを牽引する姿を見て、カーメロは何を思ったか気になります

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