「オプション担当として活躍しやすい」というのが事実だったとしても、今の八村のFG成功率は「活躍しやすい」のレベルを超えてみます。どれくらいの確率なのか、スタッツを開いてみると、2年前のプレーオフは更に高確率だったというね。
そう考えると「プレーオフで活躍しやすい」は事実かも。ウエストブルックとビールを抑えにいくのが前提だと、八村は空けられることも増え、それが高確率に繋がったわけだしさ。
「強い」とか「活躍しやすい」ってのは置いといて、実際にナゲッツとの3試合では八村の個人技アタックが機能しました。ゲーム3はレブロンのキックアウトからの3Pなど、チームオフェンスの一部にもなりましたが、それはヨキッチが空けていたからっていう2年前と似た理由。
そうじゃなくてブルース・ブラウンとの1on1を制しているのはビックリします。コメントで「渡邊に止められていたのになぜ?」と貰いましたが、本当にその通り。ブルースはウィザーズ時代の八村をみているはずで、「プレッシャーディフェンスしておけば、ミスをするとスピードで抜かれるはずはない」という守り方なのですが、見事に八村はスピードでぶち抜いています。
さらにゲーム3ではアーロン・ゴードンも2回くらいぶち抜いていました。ヤニスキラーのゴードンなのですが、同じようなもんの八村を止めるのは出来ないという油断・・・ではないよね。ゲーム3だもん。これが影響したのか何なのか、ゲーム3の終盤に出番を与えられなかったよ。
2つめのゴードンを抜いたやつとか、ルーズボールへの反応が早くボールを奪って速攻にいった(ヨキッチに止められる)やつとか、これまでの八村では想像がつかないくらい身体がキレキレ。
ゲーム1ではブルースがスティールしかけたのを、すばやいフォローでスピンして決めましたが、これのキレキレな感じは、ちょっと見たことないし、ブルースもびっくりしていました。
ここがどうにも説明がつかない部分であり、やっぱり「ヤル気に満ちている」ってことなんじゃないのかな。少なくとも「迷いなく1on1をしている」わけで、それはダービン・ハムがモチベーションコントロールに成功しているのかもしれないけど、
1on1を仕掛けるポイントがミドルレンジ(シーズンと違う)
身体がキレキレでスピードで抜いている
ジャンプシュートが決まりまくる
うーん、よくわからん。最後のジャンプシュートは以前から八村の長所と評しているように、これが入ることそのものは驚くほどではないんだけど、「決まりまくる」は大事ですね。さすがに入りすぎだよ。デローザンかよ。
ナゲッツはマークをグリーンにかえてみたらジャンプシュートを打たれまくっています。ブルースだとドライブからの押し込みがおおい。ちょっと困ったからか、珍しくKCPをマッチアップさせると見事に止めたKCPでしたが、オフェンスリバウンドをねじ込む八村でした。まぁびっくり。
ってことで、あまりにも八村のスピードが速く、しかも反応も早い。そこにジャンプシュートの正確性が加わったので、対処するのはすごく難しい。いや、チームで対処すればOKなんだけど、わざわざ八村をチームで対処はしないよね。特にナゲッツはディフェンスプランがあるので、ノーヘルプにしてやられています。