◎レナードのケガ
ポール・ジョージとレナードにケガが多いことは何とも言えませんが、開幕時にレナードをベンチスタートにしてプレータイム制限するなど、気を使ってきたにも関わらず、やっぱり上手くいかないのは医療スタッフの問題も大きいように見えます。さすがにティロン・ルーが可哀そう。
そしてゲーム1で42分で38点、ゲーム2で39分で31点を奪い、ゲーム3の試合開始直前に出れないとジャッジされ、そのままシーズンエンドといわれても困惑しかありません。そんな状況だと知っていたら40分もプレーさせなかっただろうし、コンタクトによるケガでも、試合中に出力を上げすぎたケガでもなく、蓄積疲労で膝が限界というのはHCも困惑しちゃうでしょうね。
このプレーを見て「もう出れません」といわれてもビックリだよね。
レナードのプレーはドライブからストップしてのジャンプシュートが基本ラインです。ストップ、ステップによるターン(方向転換)、踏切、着地という連続した動作にレナードの膝は耐えきれないということ。
これに関しては偶発的なケガではなく、膝にねじりが加わりすぎている等の体の使い方や、フィジカル的なスタミナに何らかの問題があるってことでしょう。防げたケガなのかはわかりませんが、発生可能性は認識しておくべきケガだった気がします。コンディショニングやフィジカルトレーナーならばわかりそうだもんね。
いずれにしてもレナードの膝は根本的な問題を抱えているとしか思えず、その問題の分析は進んでおらず、僅か2試合でリタイアしてしまいました。選手寿命が終わったとは思いませんが、長きにわたって手を付けられていない問題は永久に揃わないエース問題になってしまいました。
2人の契約は来オフがプレイヤーオプションになります。結果は関係なく残留するとは思いますが、契約延長するのは難しいよね。そしてチームとしては多くのドラフト指名権を求めて動くタイミングを計る必要もあります。前回のロブシティからの再建はタンクをしない再建だったので積極的に動くことはないでしょうが、「トレードはあり得ない」という状況ではないでしょう。
それこそハーデンがロケッツに戻るなら、ロケッツの若手をごっそりもらうとかね・・・。前回と同じじゃん。
チームつくりに関しては前述のとおり1on1系統の選手を集めていますが、もしも2人が健康にシーズンを過ごしていたら、まったく違う方向性に進むはずです。それこそウォールは片方が離脱している時期はよかったけど、戻ってきたら融合できなかったしね。
また、気が付けばオジサンばかりのロスターになってしまいました。これが3年の月日ってやつだな。20代半ばのエネルギーを持った選手を集めることがオフで大事な仕事です。しかし、ゴードンを求めたように過去の実績にすがりつくようなトレードをしているので、よくわかりません。ボーンズを取ってバランスも取っただけにみえるしな。
昨シーズンはマン、ケナード、コフィー、ボストンと若手たちも混ざっていたのですが、継続している活躍しているのはマンだけだしなぁ。別に選手個人としては悪い部分はなかったと思うけど、若手を信じられず、短期補強に走ってしまうのは、各チームがやらかす愚行だな。
ポール・ジョージとレナードのコンビが「終わり」とは思わないけど、2人のケガの多さを見越したら手を打つ必要があります。コンディショニングとフィジカルトレーナーの問題、1on1オフェンスによる試合中の負荷が高すぎる問題、チーム全体の高齢化問題。
2つ目についてはウエストブルックにPG仕事させることで解決に向かいましたが、それも継続するのかわからないしな。2枚看板をあきらめるにしろ、継続するにしろ、テコ入れは必須にみえるよね。