さようならキャブス’23

成功だった・・・のか?

ドノバン・ミッチェルを獲得し、久々のプレーオフへと進んだ今シーズン。それは成功といえば成功であり、未来の指名権を出してまで勝負をかけたのにファーストラウンド敗退は失敗なんじゃ。まぁスポーツに成功とか、失敗とかないか。

◎予想通りすぎてさ

プレーオフでの敗退は、それはそれはわかりやすく、とてもとても予想通りで、ちゃんとちゃんと負けたよね。さすがにファーストラウンドくらいは勝つかと思ったけど、予想を上回る酷さで負けたね。しかも似たような要素を持つニックスに完敗だから、ものすごく厳しく見えるんだけどな。

じゃあ、まずはプレーオフの問題点を考えていきましょう。

①ミッチェル・ロビンソンにオフェンスリバウンドを取られまくった

最大の問題はここにありましたが、何故あそこまでとられたのか。っていうか、リバウンドってキャブスの強みだったはずだよね。それが出来ないのは何故ですかね。

〇ジャレット・アレン
OR 3.3
DR 4.4

シーズンで6.5リバウンドだったアレンのディフェンスリバウンドが、プレータイムが伸びたのに30%くらい減りました。でも、1つの注目事項としてオフェンスリバウンドはとれているんです。シンプルに高さとフィジカルでガン負けしたならば、オフェンスでも負けたはずじゃん。

ドライブに対してカバーに出ていく仕事があるアレンは、そのままディフェンスリバウンドも回収する必要がありましたが、そこには既にミッチェル・ロビンソンがポジションをキープしていました。要するに、カバーディフェンスも、リバウンドも「個人で頑張れ」ってことでした。うーん。

アレンとモブリーがいて、しっかりとヘルプをするけれど、カバー&ローテが組織として作られていたのかは微妙です。微妙っていうか、ローテはとても甘かったし、基本的には「インサイドを固める」スタンスで、キックアウトを身体能力の高さで奪い取ってきましたが、異様にパスをしないニックスとの相性が悪かったかもしれません。

②ミッチェル・ロビンソンを振り回せなかった

シーズン平均3.5本の被3Pアテンプトを食らったミッチェル・ロビンソンは、シリーズ平均2.0本の被3Pアテンプトでした。つまり、相手の弱点を活用できず、相手の長所が目立つことになりました。

もしも、ラブがいたら引き出すパターンは増えたし、そうでなくてもスイッチ誘導から咎めればよいわけですが、殆ど活用できずに終わっています。例えばゲーム3でガーランドは10点に終わっていますが、ミッチェル・ロビンソン相手に6本のアテンプトがありますが、3Pは1本だけでした。またランドル相手には仕掛けていない等、狙いがどこにあったのか曖昧に見えました。

いずれにしてもオフェンスパターンの少なさは致命的でした。頑張ろうにも頑張りようがない。

③ミッチェル・ロビンソンにビビっていた

ゲーム5は見ていられない内容でした。序盤からジャレット・アレンはうつむきがちで、ゴール下で暴れまわるミッチェル・ロビンソンに諦め顔。シリーズ最大の11ものオフェンスリバウンドを奪われました。

オフェンスでもドライブしてはミッチェル・ロビンソンにブロックされてきました。引き寄せられるように近づいていき、思いっきり叩き落されるか、決まらないシュートを打つばかり。やられまくったことへの対策もクソもなく、最後の試合が一番ひどいという有様。

そしてメンタリティでも負けており、ホームでのゲーム5にも関わらずモチベーションの向上すらも大失敗していました。論理的にも感情論的にも完敗。このチームで感情論で負けたら、どうやって勝つというのか。

ミッチェル・ロビンソン中心に考えてみましたが、端的に言えば

チームとしての論理がない個人任せの戦術
対戦相手の短所を使う戦術面の多様性不足
長所と思われたメンタリティの失墜

正直、これは一体何だったのか。何を準備してきたシーズンだったのか。いかにもビッカースタッフっぽかった敗戦でした。ということで、これらを前提にシーズンをディスってみましょう。

さようならキャブス’23” への3件のフィードバック

  1. だからHCを変えろとあれほど・・・。HCを変えれば大きく変われるぞ!!!

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