アービング、ダラスへ

◎トラブル続きの4年間

WeGoHardでライジングチームとなったことで、デュラントとカイリーがやってきたネッツ。正直デュラントだけでよかったんだけど、仲良しこよしでデアンドレ・ジョーダンも含めて加わったのが19年のオフ。デュラントの全休は決まっていたけど、カイリーも20試合しか出場しませんでした。

しかしネッツはプレーオフに進みました。この時点で結構な謎チームなんですが、途中でアトキンソン辞任事件が発生しています。ディンウィディ含めてクーデター的に辞任させたって噂ですが、いずれにしても再建の中心だったディアンジェロとアトキンソンがどちらもいなくなりました。

20年のオフにはナッシュがHCに就任しました。カイリーはナッシュ反対派だったといわれており、デュラントとの関係性が優先されたわけです。そしてシーズンが始まると若手大放出でハーデンが加わり、WeGoHardは見る影もなく消え去りました。なぜか今はルバートとアレンが仲良くプレーしていますが。

20-21シーズンは唯一平穏無事なシーズンでした。ある意味では、ここで優勝できなかったことが全てです。HCがナッシュじゃなければ優勝の可能性もありましたが、ナッシュじゃなければ空中分解していたかもしれません。なお、カイリーは例によってプレーオフではケガで離脱しています。

コロナ渦の開幕となった21年はニューヨークのルールで、ワクチン非接種者はプレーできないことになりました。ネッツはこの時点でカイリーを手放せばよかったのですが、保持したことでホームとロードで全く違う戦術となり、チームの空気は悪くなる一方。そしてハーデンが出ていきました。今となってはハーデンの判断の方が正しかったように見えてきます。

オフになるとブルース・ブラウンも出ていきましたが、他にもドラモンドとドラギッチも新天地を選びました。どっちもブルズなのが謎。その前はディンウィディやジェフ・グリーンも出ていったし、FAになるとチームを去る選手が多いのも特徴です。そのおかげで渡邊雄太が加入できたのですが。

そして今シーズンの人権問題からトレード要求と、話題に事欠かない4年間でした。まぁ4年も続いたのだからセルツ時代よりはマシか。マブスでは何年続くのか、半年で終わって、レイカーズへ行くのか。

プロスポーツである以上、結果で物事が語られるわけですが、結果を出せるのは1チームだけ。その1チームであってもファイナルMVPが翌年に他のチームへと移籍する時代においては、一体全体なにが正しいのか?

かといって選手からしてもチームをプレーオフレベルへと引き上げたら、他のスターを連れてくるからサヨウナラといわれる時代です。何が何だか。

いずれにしてもショーン・マークスの賭けは大失敗に終わりました。トラブルにトラブルが重なった4年間。もう一度ギャンブルに出るならば、原理原則に沿って死にましょう。そんなトレードだったのかもしれません。

アービング、ダラスへ” への8件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    キューバンよ、問題児が何をもたらすのかロンドで学ばなかったのか?って気持ちです。ニコハリソンもほんとかよ…
    トレードが決まった以上、応援するだけなのですが見えてる地雷すぎて怖いです。
    爆発しないことを祈ってます。

    フィニースミス回楽しみです。
    マブス産のハードワーカーが他チームでも
    輝けるのかは気になってます。
    どのチームよりもマブスが彼を必要としてると思うので。

    1. キューバン前も問題児で崩れたチームだったんですよね。

      フィニースミス回は再生回数伸びまくってビビってます。

  2. シーズン途中なのでフィットはなかなか難しいかもしれませんが、
    デュラントとディウンディの効率的コンビがめちゃめちゃ楽しみです。

    以前ネッツにディンウィディが居たとき、
    「デュラントが加われば優勝もありえる!」
    みたいなやりとりがあったのを思い出しました。

    1. 大体、ちゃんとしているチームにデュラントが加われば勝てるわけで。
      オマケさえつかなければ、今頃は・・・

  3. 残りのシーズンにすべてを賭けたマブスのトレードは
    意気込みこそ感じますが上手く行かないんじゃないかなぁ?と思います
    カイリーとしてはそれなりに働いてレイカーズ行こう位にしか
    思ってないでしょうから
    まぁキッドHCの「戦術ドンチッチ」をいつまで続けるかですね
    ドンチッチは凄いけど今までNBAの歴史上一人で優勝出来たチームは
    存在しないのですから

    1. 長くやれそうなコンビならいいんですけどね。
      失敗に終わったとはいえ、ドンチッチとポルのコンビ結成時とは、なんか違いますね。

      戦術ドンチッチからフィニースミスを抜くのもなぁ

  4. 一時期、カイリー、KD、ハーデンを迎えるという方向に走ったショーン・マークス(多分)ですが、「そこそこ安いのにめっちゃ働く」プレイヤーを取る、という風に戻った感じですね。まあカイリークラスを取れるのに見送る、という判断もなかなかできないでしょうが…。
    「トレードされるなら引退する」という舌の根が乾いたカイリーが出ていき、プレイタイムを得たキャム・トーマスが打ちまくっていますがディンウィディーが入ってどういう構成と戦術になっていくのか、そしてそれは機能しているのか…またブログで分析していただければ嬉しいです。

    1. まぁ正直、今シーズンはオフェンスは難しいですよ。ミカル次第ですが。
      でもディフェンスでどうにでもなるので、ディンウィディ先生に何とかしてもらいましょう。

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