アービング、ダラスへ

◎原理原則のショーン・マークス

ショーン・マークスがネッツのGMに就任してから、選手獲得は一気通貫しています。

〇攻撃力のあるポイントガード
〇オフボールムーブから得点できるシューター
〇マルチウイング
〇マルチ&ヘルプディフェンス
〇ハードワーク

唯一の例外がデュラント獲得時のカイリーとデアンドレ・ジョーダンの獲得だったとすらいえます。ハーデン&シモンズの乱もそれに近いか。

その点で今回のトレード劇も実に地味ながら、GMの価値観に沿ったトレードでした。ある意味で(特にナッシュ時代に)欠けていた要素を取り戻しに行った感すらあります。フィニースミスの存在は実にネッツらしく、ディアンジェロ時代に欲しかった人材です。

マブスはドンチッチという表の主役と、フィニースミスという影の主役で成立していたチームです。その存在感の大きさは単なるディフェンダーではなく、戦術変更を可能にするマルチウイングであり、誰よりも働き者であり、HCの精神安定剤でした。サラリー的にも反則レベルのお買い得さで、正直、マブスがフィニースミスを手放すとは思いもしなかったよね。

フィニースミスについては別途にしよ。

PGとしてはカイリーよりもディンウィディの方が上ですが、得点力に関しては比べるまでもありません。有無を言わせず個人技がなくなったことで、より論理的な構成が必要になりますが、ここまでのジャック・ボーンの働きを見ていると、どうにかなりそうな気もします。ナッシュならば絶対に無理ですが。

「論理的な構成」はシーズン途中からでは難しい話ですが、カイリーとデュラントがいなかったシーズンでさえも、HC代行ジャック・ボーンでプレーオフに進んだのが19-20シーズンでした。ディンウィディが戻ってきたんだから「プレーオフチームにデュラントが加わった」って短絡的発想で済ませてしまおうぜ。そのプレーオフにディンウィディはいなかったけどさ。

いずれにしても、ショーン・マークスらしい動きだったといえます。

フィニースミスが加わったことで、マルチウイングが分厚くなり、スモールラインナップの脅威が増しました。時には「小さくないスモールラインナップ」も可能になります。デュラント、フィニースミス、オニール、ウォーレン、シモンズ、クラクストンとえぐいディフェンスを見せそうで、なんなら渡邊雄太が弱点扱いされる機会は増えるでしょう。

デュラントって本当に本当のスペシャルでスーパーで伝説的なスーパースターなのか?

ぶっちゃけさ、史上最高のスコアリングマシーンであるデュラントなのだから、もう1人のスーパースターなんて要らないんだよ。1人でも優勝くらいしてみせろよ。かわりに最高のロールプレイヤーを揃えまくったからな!

とでも言わんばかりのロスター構成になりました。パスアウトすれば堅実に決めてくれるシュート力と強力なディフェンス。足りないのは問答無用の個人技アタック(サブ)だけ。

あっベン・シモンズのこと忘れてたわ。

じゃあマブスはどうなるかっていうと真逆の道だよね

アービング、ダラスへ” への8件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    キューバンよ、問題児が何をもたらすのかロンドで学ばなかったのか?って気持ちです。ニコハリソンもほんとかよ…
    トレードが決まった以上、応援するだけなのですが見えてる地雷すぎて怖いです。
    爆発しないことを祈ってます。

    フィニースミス回楽しみです。
    マブス産のハードワーカーが他チームでも
    輝けるのかは気になってます。
    どのチームよりもマブスが彼を必要としてると思うので。

    1. キューバン前も問題児で崩れたチームだったんですよね。

      フィニースミス回は再生回数伸びまくってビビってます。

  2. シーズン途中なのでフィットはなかなか難しいかもしれませんが、
    デュラントとディウンディの効率的コンビがめちゃめちゃ楽しみです。

    以前ネッツにディンウィディが居たとき、
    「デュラントが加われば優勝もありえる!」
    みたいなやりとりがあったのを思い出しました。

    1. 大体、ちゃんとしているチームにデュラントが加われば勝てるわけで。
      オマケさえつかなければ、今頃は・・・

  3. 残りのシーズンにすべてを賭けたマブスのトレードは
    意気込みこそ感じますが上手く行かないんじゃないかなぁ?と思います
    カイリーとしてはそれなりに働いてレイカーズ行こう位にしか
    思ってないでしょうから
    まぁキッドHCの「戦術ドンチッチ」をいつまで続けるかですね
    ドンチッチは凄いけど今までNBAの歴史上一人で優勝出来たチームは
    存在しないのですから

    1. 長くやれそうなコンビならいいんですけどね。
      失敗に終わったとはいえ、ドンチッチとポルのコンビ結成時とは、なんか違いますね。

      戦術ドンチッチからフィニースミスを抜くのもなぁ

  4. 一時期、カイリー、KD、ハーデンを迎えるという方向に走ったショーン・マークス(多分)ですが、「そこそこ安いのにめっちゃ働く」プレイヤーを取る、という風に戻った感じですね。まあカイリークラスを取れるのに見送る、という判断もなかなかできないでしょうが…。
    「トレードされるなら引退する」という舌の根が乾いたカイリーが出ていき、プレイタイムを得たキャム・トーマスが打ちまくっていますがディンウィディーが入ってどういう構成と戦術になっていくのか、そしてそれは機能しているのか…またブログで分析していただければ嬉しいです。

    1. まぁ正直、今シーズンはオフェンスは難しいですよ。ミカル次第ですが。
      でもディフェンスでどうにでもなるので、ディンウィディ先生に何とかしてもらいましょう。

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