◎追い上げるヒート
どうにかしたいヒートは、むしろフルコートで守って走りあいを挑むような形になります。ボール運びでスピードアップされないようなディフェンスでもあるので、どっちが狙いかな。
そんなことよりもアデバヨが積極的にペイント内でジャンプシュートを打っていき、さらにバトラーのゴール下にも合わせれば、ビンセントのコーナー3Pもアシストします。大事なのはアデバヨはショートレンジなので確率が高くカウンターを食らわないこと。走らせない。そのうえで3Pが決まったので、トランジションしにくいホークスはオフェンスが苦しくなります。
ホークスからするとカペラがいないのでペイント内が守れないわけですが、1Qを見る限りはカペラがいないことでポジションレスが進んでもいたので、今では珍しいセンター同士の戦いでアデバヨが押し込んでくることが特徴を消されたようで苦しくなっています。あとハーフコートオフェンスは酷いからな。
せっかく止めたと思ってもアデバヨにプットバックダンクされ、開始6分半で10点差になります。ちょっと前まで26点差だったのにさ。さらにバトラーの嘘くさいファールドローで点差は一桁に。
ホークスの拙さが目立った後半の立ち上がりですが、そもそもハーフコートになってしまうとアイデアも連携も足りない。だから「落ち着け」といわれて、落ち着いたら負けてしまいます。やられた以上にやり返すしかないのですが、まだそこまで割り切れていないというか、作戦というよりはヤケクソで走りまくったようにみえます。
前半はみんなガムシャラにスペーシングもしないで動いていたのに、苦しくなるとボールを持った選手が長くキープして迷い、コーナーの選手は動かずにパスを待っている。1on1アタックはオラディポで止めてくるヒートに苦しみまくります。あとはヤングのイマジネーション任せ。
順調に追い上げていったヒートでしたが、残り1分半が無得点に終わります。カペラのブロックショット、グリフィンの対人ディフェンス、そして何よりヤング任せのオフェンスなので時間を使いました。もしもホークスがリードを得ていなければ「オフェンス力が・・・」と言いたくなるシーンでしたが、リードしているならば、ヤングに任せてリスクマネジメントが成功したといえるのでした。