2023/1/16
上がり調子のヒート、下がり調子のホークス。そんな印象で見始めたけど、全く違うものが見えれる立ち上がりでびっくりするのでした。
◎難しいことはできない
戦術に乏しく、選手任せなマクミランですが、ホークスにはロイド・ピアース時代から続くプレーコールがあり、ヤングのパス能力を生かしたアリウープとアウトサイドでの展開が組み合わされています。しかし、ハーターがマレーになったことで、マレーの動き出しタイミングが悪く、しかも3P狙いのオフボールをしないのでスペースが作れません。
じゃあマレーがパサー側に回ればいいかっていうと、マレーにはヤングのようなイマジネーションはありません。マレーでかなり止まってしまうオフェンスなのですが、じゃあその分ディフェンスで・・・になっていないから苦しい。
それが時間とともにひどくなっていき、12月上旬で「これはもう無理だろ」になっていました。チームは5割を下回り始め、それでも弱いチームとの対戦で救われていたのですが、年末年始で4連敗。もうダメかなー。
なんて印象を大きく覆したのでびっくりしました。負けすぎて振り切ったな。
カペラの欠場でオコングがスターターになったホークス。カペラ不在が響きまくっていたのですが、せっかくハンター、コリンズ、オコングなんだから走り勝たなきゃ損だよね。とでも言いたげなくらい走りに走ります。カペラが出てきた1Q開始8分ぐらいはトランジションの雨あられ。ヒート相手に走力とハードワークで上回っていきます。
ハーフコートになるとハンドラー任せで困ると思ったら、殆どコリンズのミスマッチ利用で攻めていきます。しかも、コリンズにオコングが合わせて飛び込んできたりと、新しいスターターに見合った動き回るオフェンスへと変貌。マレーはハンドラーせず、だけどカットプレーもあるし、速攻にも走るし。
ガードが多いヒートのお株を奪うようなホークスのランニングゲーム。
ベンチメンバーが増えた1Q終盤から2Q序盤はややペースが落ちますが、コリンズ登場とともに再び加速し、コーナー3PをAJグリフィンが決めてくれたので、一方的なホークスペースになっていきました。ほぼ走っているだけだったな。
素晴らしいような書き方ですが、3Pを打つのはヤングとグリフィンの2人だけとなっており、ストレッチする気持ちに乏しいというか「正しくポジショニングする」ことをあきらめ、「走れ、飛び込め、取り返せ」という根性論みたいなオフェンスです。
あまりにも上手くいかないからこそ、気持ちが前面に出ていることにしておこう