オフボールに特化していくケビン・ハーター

2018年ドラフトでトレ・ヤングを獲得したホークスは、続けて19位でケビン・ハーターを指名し、当時ウォリアーズのトレーナーを招聘するなど「新たなスプラッシュブラザーズ」の結成を目指したように見えました。

HCロイド・ピアーズのエキサイティングなパッシングゲームにおいて、ヤングとコリンズのコンビプレーが輝き、そこにルーキーシーズンから高いシュート能力を示したハーターが絡むオフェンスは偉大なる未来を感じさせるものでした。

そしてカンファレンスファイナルまで進んだ後、ホークスは「ハンドラーが重要」という結論に辿り着き、デジョンテ・マレーのトレードに動くと共に、ハーターをキングスへと放出しました。イマジネーションのヤングと堅実なマレーというコンビは、共にハンドラーとしてプレーを構築することになり、同じくイマジネーションのあるハーターが不要になった形です。

ハーターはクレイ・トンプソンの役を期待されていたと感じた当初と違い、高いオフボール能力に加えてプレーメイクも可能な選手でした。その一方で、38.5%だったルーキーシーズンから思ったよりもシュート力が伸びず、3P成功率が40%を超えませんでした。

HCがネイト・マクミランに交代したこともあり、肉を切らせて骨を断つようなオフェンススタイルが嫌われ、新たなスプラッシュブラザーズにならずに、ヤングとのコンビは解散しました。

しかし、新天地でのハーターはフォックスとサボニスがいるチームでプレーメイク能力を使う事は少なく、オフボール担当としての能力を見せ、巧みな駆け引きでフリーになると3P成功率は42.1%を記録するようになりました。チームに加わって早々にアジャストしたハーターにより、キングスのオフェンスは安定感が生まれています。

サボニスとマレーと ⇒

オフボールに特化していくケビン・ハーター” への1件のフィードバック

  1. シューターの役割分布で見るとハーターがハンドオフ一辺倒、ハリバンがスポット、キーガンがその両方を満遍なく。この三枚で上手く住み分け出来ていますね。このシューターのオフェンスが基本軸として引っ張ってるのは間違いないですが、実はデコイとも言えて、キングスが勝ち切れてる最大の要因はフォックスとドマスの高確率なインサイドです。特にフォックスは異常で5ftいないで74%という何処のラジコンビッグかというような確率。勿論ガードではダントツです。この2人が独力で解決してくるのが最終的な強み。2P%はリーグトップです。GSW流のモーションオフェンスにカワイトロント以降に再注目された2点エース力が上手くブレンドされてる様に感じます。

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