ローカル局の放送でみれることがわかりました。この土日の2連戦を見たので雑感です。ゲーム1で得た知識をもとに、ゲーム2を見ながら書いています。
◎ジャパンスタイル
試合内容は、そんなに興味がないというか、メモしていないのですが、気になっていたのは千葉のHCのインタビューで日本のスタイルをユーロと比較すると
ハーフコートが多い
トランジションが遅い
トラベリングし放題
手を使ってディフェンスしていい
こんなことを言ってました。そんなことを言うくらいなので、トランジションを重視したチーム変革をしているようです。ただ、トラベリングとファール基準については、どうにもできないもんね。高校バスケに比べればBリーグはジャパンミートをしないので、そこまで違和感はないけどね。
そして試合を見ていくと「ファールだらけ」なのが気になりまくりました。
身体をバシバシ叩いてもOKで、腕に絡んでもあまりファールコールされない。一番ひどかったのは、川崎が逆サイドへのキックアウトを出した時、原が追いかけようとしたら、スクリーナーが思いっきり身体を掴んでいたんだよね。しかも、倒れた原をまだ掴んでいたから、どうにも追いかけられない。
ドライブに対しても、マークのディフェンダーがボディコンタクトしてもOKなので、基本的な守り方そのものがNBAとは違います。つまり、相手が抜きに来た時に、半歩遅れても身体を寄せてコンタクトすればいいわけだ。もう一歩、早くコースに入る必要があったり、タフショットに追い込んでのブロックを狙うNBAと根本的な考え方が違う。なお、この点に関してはNBAはファールコールし過ぎでもあるので国際ルールが間にあるイメージ。
で、この話の大事なことはディフェンスよりもオフェンスです。
「ドライブを決める」という行為は、「鮮やかに抜き切る」のが大前提。富樫や藤井がパスフェイクも使いながら、一瞬で抜き切らない限りは、コンタクトでバランスを崩されてしまうのでシュートミスが多いよね。日本人だけでなく、外国人も同じような状態です。
そこでもう1つの疑問がでてきます。「じゃあ外から打ちまくった方がいいじゃん」があまり成立しないのが謎のBリーグ。外国人がパワーでインサイドを制することを願っているもんな。
ただし、この両チームは割と積極的だし、Bリーグの中ではトランジションを重視しているらしい。正直、NBAの後にみると、そんな気はしないんだけど、そうなんだろうね。そしてファジーカスやクリストファー・スミスがアウトサイドからも積極的に狙うので、ファールコールを受けずに打っていたわ。
◎千葉が勝つよね
ゲーム1は藤井が途中でケガしたこともあり、川崎が負けましたが、どっちかというと「そりゃあ千葉が勝つだろ」って内容でした。富樫が3P外しまくったので接戦になったけど、そこが決まっていれば10点は開いたと思う。
川崎のディフェンスは前半こそ足が動くけど、後半になるとゾーンで誤魔化しているだけで、プレッシャーが効かない。特にハイポストに対して「誰が行くのか」すら曖昧。ファジーカスが2-3の真ん中だと、そのまんまハイポストが穴になっていました。なので後半になると
フリーで打てるシュートを確実に決めれば勝てる千葉
でした。それを外していた事と、コーナーでシューターになるのが原くらいなので、自分たちから狭くしてしまう事が多くありました。原も途中でケガしたのか、交代要求していたので、なんかそんな感じです。
そしてゲーム2は初めからわかっているので、ギャビン・エドワーズさえもコーナー側に出てきて3Pを打つスタートになりました。2試合連続は非常に厳しい戦いですが、疲れているってことは、ゲーム1の後半の時点で疲れていた川崎が追いかけられないのは間違いないしね。
これでも昔に比べたら進歩した方ですね。
昔はファジーカス、ロシター、ギャビンあたりが無双するリーグでしたが、今はオールラウンダー系やウイングの外国籍が増えてレベル上がりました。
ローもそうですし、メイヨ、エヴァンス、ビュフォードなんかも。
ケツで押しまくるドスコイバスケに比べたらすごく面白くなりました。
あまり変わってないのは日本人選手か……。
あいも変わらずスピードのミスマッチを攻められる選手が富樫と河村ぐらいでほぼおらず、ミスマッチが出来れば外国籍に渡すだけ。
リバウンドも参加するのは外国籍ばかりで、中で外国籍相手にファイトする選手は皆無。
これじゃいつまで経っても代表は強くなりませんね。
川島、ジェイコブス、イブ、菅野あたりの2メートルクラスの子達や、ルカ、田中力あたりのPGが出てきたら変わるんですかね……。
この二試合の千葉は良かったです。皮肉にも冨樫だけボヤけてましたが、チームとして崩せていました。
日本人が攻略下手なのは苦しいですけどね。
判断担当がローでしたが、そこが完璧すぎました。