スクリーン&ダイブは流行しているのか?

本日の内容はデータを使って示したい内容なのですが、そのデータが存在しない内容でもあります。チームを組んで分析するならば面白そうですが、個人がやるには無理があるな。

首位を走るセルティックスはロバート・ウィリアムスが欠場中のため、ホーフォードとコーネットでセンターポジションを賄っています。初期はグリフィンでしたが、ちょっと違ったみたいね。

それはわかりやすく「5アウト」ってやつです。首位のセルツがやっているならば、ホーバスジャパンが大正解って事で放送席が喜びそうだよね。

そんなセルツはブラッド・スティーブンス時代からホーフォードをセンターにしており、同じ形を繰り出すことが出来ました。っていうか、アイザイア・トーマス時代が今のオフェンスに近いかもね。

でも、そんな天才ブラッド・スティーブンス時代&昨シーズンと比較し、今シーズンになってから大きく変化しているスタッツがあります。

〇ペイントタッチ
19-20シーズン 22.5
20-21シーズン 22.9
21-22シーズン 21.6
22-23シーズン 17.0

ペイントタッチ、つまりペイント内でボールを受ける回数が激減しました。最大の要因というか、全ての要因はチーム最多の9.1回を記録していたロバート・ウィリアムスがいないことです。今のセルティックスは5アウトで外のボール回しだけで、リーグ最高のオフェンスレーティングを叩き出しています。

〇ゴール下FG 67.9%(9位)

その一方でリーグ9位のノーチャージエリア内FG%を誇っています。ひとつには「インサイドに誰もいないからドライブが決まる」という理由があるのですが、ドライブからのFG54.1%(3位)は間違いなく高いけど、ゴール下成功率に比べると低くなっています。

で、ここにデータが欲しいけど、存在しないものがあって、セルツは今シーズンになってスクリーンからリングにダイブするプレーを大きく増やしました。それはしっかりとスクリーンをかけるわけではなく、明確なスクリーンではなく、スリップする形でリングにダイブします。

〇カットプレーのFG
3.1 ⇒ 4.0

まぁそこまで重要なプレーではないんですけどね。明らかにカットプレーが増えました。ちなみに昨シーズンはロバート・ウィリアムスが最も多く、これを除くと2.5まで下がります。インサイド合わせ担当がいない状況で、増えたことが重要です。

さて、今回はセルティックスの話ではないので、この程度にしておきましょう。大事なことは5アウトで3P活用のオフェンスにおいて、オフボール側が主導となるカットプレーが増えている事です。

インサイドに選手を置かないからドライブが効くのは当然ですが、それだけではプレーパターンが限られる中で、このプレーの重要度は高まってきたと思うし、それをセルツが実践している今シーズンな気がしています。

5アウト&スリップの起源 ⇒

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