シェングンは圧倒しているのか?

◎オラジュワンの後継者

オフシーズンにスター選手がこぞって弟子入りする「ドリームシェイク講座」は有名ですが、オラジュワン的に最も優秀な弟子はコービーだったとか。しかし、そのコービーもしのぐほど、っていうか単純に最もオラジュワンっぽいドリームシェイクをする選手がロケッツにいるのだから運命的でもあります。

シェングン流のドリームシェイクで特徴的なものをあげていきましょう。

左フック ⇒ 右フック ⇒ 左フック ・・・

シェングンはディフェンスを背負った状態から、左右に肩を振るフェイクを多用し、ディフェンスが反応したのをみて逆の手でフックを打つスキルを持っています。

トラベリングにならないように、かつディフェンスに囲まれずにペイント内でフェイクを繰り返すのは独特の能力ですが、何よりも相手の反応を見てからプレーを選べるのが大きな武器になっています。

〇フックショット 
アテンプト 80本/72試合 ⇒ 44本/16試合
成功率 50.0% ⇒ 61.4%

そしてこのフックショットが昨シーズンから大きく進化しています。1試合に1本程度だったのが3本近くまで増え、成功率も60%を超えてきました。この確率だけで計算するならばオフェンスレーティングが100⇒123とアップしたことになり、「シェングンがコートにいればエリートオフェンスができる」理由にもなります。

このプレーはほぼほぼ個人技アタックなので、シェングンが個人能力でチームのオフェンス効率を上げている形です。といっても1試合に2本程度だけどね。

フックショットの正確性を武器に、ディフェンスを背負った状態で見せるシェングンのスピンは、ちょっと止められない武器になってきました。この点だけでも20歳の選手が見せた成長と完成度を高く評価してよいでしょう。

〇昨シーズンとの比較
得点 9.6 ⇒ 15.2
2P 53.9% ⇒ 57.9%
3P 24.3% ⇒ 23.5%
リバウンド 5.5 ⇒ 9.1
アシスト  2.6 ⇒ 2.4

相変わらず3Pの確率は悪いですが、2Pが向上し、フリースローアテンプトも増えました。オフの成長って「3Pを伸ばすぜ」な選手が多いわけですが、シェングンは3Pを減らしてインサイドプレーに磨きをかけてきました。安易な方向に進まなかったもの好印象です。

〇プットバック
1.3点 ⇒ 2.2点

またオフェンスリバウンドが1,9⇒3.5と増えたようにリバウンドへの参加機会も増やしました。テクニカルなセンターですが、どちらかというとフィジカルな部分を伸ばしており、粘り強いインサイドプレーの方が特徴的になっています。

〇タッチ数  37.7 ⇒ 49.3
ペイントタッチ 4.1 ⇒ 6.4
ポストアップ  2.9 ⇒ 3.9
エルボータッチ 2.2 ⇒ 4.4

タッチ数は12回ほど増えましたが、アウトサイドで受けるのではなく、ペイント近辺でのタッチで増やしてきました。そして、この点についてロケッツ全体の数字と比べていくと、シェングンがいるとレーティングがあがる理由も見えてきます。

ロケッツオフェンスの問題点 ⇒

シェングンは圧倒しているのか?” への2件のフィードバック

  1. ロケッツはジェイレン・グリーンにP&Rのハンドラースキルの上達を期待しているみたいで、結局サイラスはハーデンとウェストブルックを指揮するために来たコーチという感じがします。あとシェングンの守備を信用していないみたいで、試合終盤にガルバを優先してオールスイッチさせる試合もありました。
    3ガードは海外ファンも槍玉に挙げていました。相手の弱点を突くでもなく、誰かが手持ち無沙汰にしている3ガードならマーティンでいいのに。
    ファンとしては色々と不満が溜まるシーズンですが、ベンチから出てくるハッスル三銃士のケニオン・マーティン、ガルバ、イーソンは新しい楽しみですね。

    1. 獲得してくる選手は面白いですよね。ケニオン・マーティンは特に!

      GMの狙いとHCがズレているのも気になりますが、使い分けている感じがしないのも苦しいんですよね。

      とりあえずドライブオフェンスは辞めた方が。。

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