ジャズ式3ウイングビッグ

強いねぇ。
強いよねぇ。

ディフェンスレーティング4位のサンズディフェンスに守るきっかけすら与えなかったジャズオフェンス。あんびりーばぼー。

ドノバン・ミッチェルとゴベアを放出したジャズですが、今のジャズを特徴づけているのは、ボグダノビッチとオニールを放出し、そこにマルカネンとオリニクを置いていることかもしれません。センターにはパワーフォワードのバンダービルドを配置していることも含めて、いわゆる「イタリア式3ウイング」に近い戦術です。

ただし、バンダービルドには3Pがないので、キャブスの3ビッグ体勢にも似ています。でもジャレット・アレンではないからね。

イタリア式とキャブス式の中間がジャズ式

こんな印象を持っています。フィンランド代表ではセンターになっているマルカネンも含めて、ビッグ寄りのウイング3枚構成なのでジャズ式は『3ウイングビッグ』体制と名付けておきましょう。

マルカネン
フォンテッキオ
オリニク
バンダービルド
ウォーカー・ケスラー

この5人のウイングビッグを組み合わせるのがジャズ式の特徴で、しっかりとベンチまで用意されています。ここに2ガードか3ガードかの選択肢が混じるので、ジャズ式のもう1つの特徴が

2ガード + 3ウイングビッグ
3ガード + 2ウイングビッグ

この「使い分け」にもあります。「使い分け」というとカッコいいですが、比較的層の厚いロスターでは頻繁に発生しがちな「連携が構築できない」という問題を、

ポジションが2つしかないから役割分担が明確になる

こんなことで凌いでいる気もします。ジャズのように新しい選手が加わりながら、スーパースターがいない構成では、チームとして成立するまで時間がかかるのが普通ですが、それをポジション概念を減らすことで成立している気がするのでした。

そんなわけで、ドノバン・ミッチェルが残っていたら普通にガード側ですが、ゴベアはウイングビッグ(絶対にムリだけどね)になるのに対して、SFタイプのボグダノビッチとオニールの方がハマらないようにみえるわけです。

ジャズがやっていることは、どこかで見たことがあり、特別なものではないのだけど『様々な要素が組み合わさっている特別な戦術』にもみえます。

ポジションチェンジ、オフボールムーブ、パッシングなどなど、タフショットを決めていく個人技も含めて、高度な連携が必要な難しいことをやっているのですが、そのために用意されたのは2つのポジション概念という極めてシンプルな構成にみえるのでした。

バンダービルドとゴベア ⇒ ⇒

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