さようならナッシュ

ところで、ハーデンのトレードが発生したことで、ネッツは一気に選手の数が足りなくなり、その後はバイアウト市場からベテランを補強したり、ドラフト下位指名をロスターに加えたり、渡邊雄太を獲得したりと、頻繁に選手が入れ替わるだけでなく、使い勝手がわからない選手が多く加わりました。

走れないけどシュートは上手いオルドリッジ
ヤニスを守るのは上手かったグリフィン
エースムーブするマイク・ジェームス
元祖ネッツ砲タイラー・ジョンソン
頑張り屋のファンタジスタ マイク・チオザ
使いにくいマルチウイング TLC
変幻自在のゲームメイカー・ドラギッチ
働き者のハードワーカー・ベンブリー
輝かないベテラン・ミルサップ
珍しきディフェンシブガードのジャボン・カーター
便利で不便なジェームス・ジョンソン
エース系のムーブをするカム・トーマス
万能以外の長所が難しいエドワーズ&シャープ
カイリー系統エドモンド・サムナー

うーん、ファンタスティック!
サラリーキャップが苦しい中で、実にいろんな選手がやってきて出ていきました。そういやデアンドレ・ジョーダンもいたしな。今はハワードとカーメロとか言い出してるんでしょ。

昨シーズンのナッシュはルーキーのエドワーズを戦力に変え、なかなか見事に若手を取り込みました。ところが今シーズンはエドワーズには出番がなく、渡邊雄太の方が重宝されています。

エドワーズの件に限らず、加入当初は重用されるのに、そのうち明確に出番を失い、新加入選手にローテの座を奪われることが多くあります。そして出番を奪った新加入選手も、後に同じようなルートを辿っていきました。

新しい選手が好きなナッシュ

こんな印象もありました。本来であればチームに一定期間在籍することで戦術理解が進み、使いやすくなるのに、ナッシュには時間が経つほど起用されなくなっていきがちです。便利に使われていたブルース・ブラウンとジェフ・グリーンを除けば、ナッシュが残したいと思う選手はいなかったんじゃないかってくらいにさ。

戦術がないからこそ、新しい選手を入れやすいし、時間が経つほど出番がなくなるのかもしれません。ただ、上記のリストを見ても継続的なチーム強化として、必要なロールプレイヤーを残すことも出来たんじゃないかってことです。しかし「必要なロールプレイヤー」はナッシュの下では生まれませんでした。

HCの指導力に問題があったのか
GMが連れてくる選手に問題があったのか
険悪なチームの雰囲気そのものがマズかったのか

どんな理由なのかは外からはわかりませんが、こうやって考えると3年目を迎えながらも、主力だけでなく、わき役もブレッブレになっており、このまま続けても継続したチーム強化にならないのは確かでした。

采配が悪い
戦術がない
スターにお任せ&酷使
脇役も続かない

今回の解任劇はナッシュがスケープゴートにされた感じがして気分の悪いものでしたが、だからといってナッシュに仕事を任せるわけにいかないのも確かでした。

さようならナッシュ
可哀そうな解任であり、遅すぎた解任だったね

さて、後任はもうすぐ決まるらしいですが、ウドカが候補になっています。「1年間の出場停止」と聞いていましたが、セルティックスとの契約は切れているってことなのでしょうか。両者合意の下で不倫を楽しみ「チームのルールに反した」だけなので、別に復帰しても問題はありませんが、契約だけはね。

その他の候補としてスナイダーが上がっていましたが、戦術的優位性はあっても、アトキンソンをクビにした経緯を考えると、スナイダーを連れてくる意味はありません。だったらせめてヴォーゲルにしよう。オフェンスならボレゴでもいいさ。

ウドカもなかなかの主力酷使であり、限られた選手でどうにかしてきたプレーオフです。戦術的に優れているわけではなく、怒涛のファイトスタイルと個人の集中力が思う存分に発揮されたのでモチベータータイプなのかな。

セルツに4連敗したようにエース酷使の戦い方では難しそうなのですが、かといってシモンズのプレーレベルが現状のままならば解決するはずもありません。結局のところ、HCを変更したところでまずはスターがスターをしないとネッツは勝てないって事です。

欠場の多かったデュラント&カイリーが健康にシーズンを過ごし、たった1年間しか休んでいない割にはプレーレベルが落ちまくっているシモンズが復活する。新HCに求められるのはコンディショニングやメンタリティの改善になりそうなのでした。

さようならナッシュ” への1件のフィードバック

  1. 戦術シモンズをしようにも、センターがクラクストン、シャープと(スリーの無い2人)だったのが、致命的だったように感じます。

    セス、ハリスの序盤離脱もありましたが、スペーシングが乏しいことで、シモンズから生まれるのがドリブルハンドオフ程度で、カッティングやロール等の多様性に限界があったのは補強の失敗とも言える気がします。

    ウドカが2ビッグでホーフォードを起用したように、デッドラインでの動き次第で優勝も見えてくるように思います。それこそ昨季のBOSのような飛躍を期待してます。

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