開幕6試合を4勝2敗で駆け抜けたスパーズ。デジョンテ・マレーが抜けて指名権たくさんもらって、しかも好調なスタートってどうなってんじゃい。
そして2年目のプリモがメンタルヘルスで離脱っていうかウェイブされました。「ウェイブ」ってことは、数カ月の離脱ではないって事なわけで、10代の選手を安易に指名する事というか、高校生ドラフトを始めることとか、どうなんだろって感じです。
プリモの件は置いといて、2試合+αをみた雑感を書いていきましょう。
◎ブレット・ブラウン
まず感じたのはACブレット・ブラウンの存在です。ガードが多いチームながら、大してパッシングもせず、これといってガードを並べる意味を見出せなかったスパーズにやってきた稀代のパッシングマスターは「ガードが多いメリット」を大いに感じさせてくれています。実際にはガードは減ったんだけどさ。
〇パス数 288.8本 ⇒ 303本
〇アシスト 27.9本 ⇒ 30.8本
アシスト数は勝っているチームなのでシュートが決まっているってことで無視しても、明確にパス数が伸びました。それも特定のパサーがいないのが特徴です。
〇パス数
パートル 52
トレ 52
ヴァッセル 36
ケルドン 34
プリモ 31
Jリッチ 30
プレータイム順に近いですが、トレがパートルとのギブ&ゴーが好きな事で2人だけ多めですが、大した本数ではありません。今後チームとして310本くらいまで伸びてくれば、いよいよ本格的にブレッド・ブラウンって感じです。あっシクサーズが弱い時のね。
大事なことは単なるパッシングではなく、オフボールでの動きが活発であることと、シュート担当にしっかりとパスが出てくる事です。人とボールが動く戦術がスパーズにハマっているのはわかりやすいですが、
トレ・ジョーンズ
ヤコブ・パートル
ソーハン
このあたりの選手は3Pを打たない・苦手なわけで、パスの先にいるのがヴァッセル、ケルドン、マグダーモットほかになっています。パスを回せばOKではなく、それぞれのオフボールムーブとポジショニングが存在した上で、良いパッシングチームになっているのでした。
ところでブレット・ブラウンといえば「采配がダメ」でもおなじみです。選手起用やアフタータイムアウトなど、素晴らしい戦術を構築しながら、ギャンブルしてしまったり、固くいこうとし過ぎてワンパターンだったり。
今日のブルズ戦では、前半はプリモが抜けたセカンドユニットのPGをルーキーのウェスリーにしたことで、かなりひどいことになったのですが、後半になるとプレーメイクの苦手なウェスリーにはドライブとシュートを中心になるプレーコールに変更し、インサイドにソーハンを置くことで解決に行きました。その結果、ロビーの出番が減ったけどね。
そんなわけでブレット・ブラウンの戦術が主役がおらず、プレーシェアする若手たちにハマりつつ、ポポビッチの采配もあって安定して戦えているシーズン序盤なのでした。たぶん、HCやってたら負けてる。
プリモがやらかした感じの上タンクするにも下が凄まじくてウェンバンヤマを獲得するのも難しいという想定から大きく外れてて途方に暮れそうです
勝てなくて悩むチームもあれば
勝って悩むチームもある
NBAとはかくも・・・