ピストンズの進化はどこにある

カニングハムの
カニングハムによる
カニングハムのためではない
チームになったピストンズ。これほどまでに強烈な存在感を発揮し、自分のチームに変えてしまったルーキーはベン・シモンズ以来の衝撃です。もっと得点力のある選手、もっとアシスト力のある選手はいるけれど、ここまで支配力を発揮する選手は珍しい。

しかも、ピストンズはカニングハムの「ための」チームではありません。みんな割と好き勝手やっている面があり、個人技での仕掛けを好むドゥウェイン・ケーシーの悪い部分が出ているのですが、決して自分がやりやすい戦術ではなかったはずのカニングハムが、圧倒的な支配力で攻守にわたってチーム全体を変えてしまうのだから恐ろしい。

そんな1年間を経てのオフの補強は、カニングハムの「ための」補強だった気もするし、そうでもない気もする。

〇ピストンズ
ボグダノビッチ

〇ジャズ
オリニク
サベン・リー

しかし、このトレードはカニングハムの「ための」補強に見えるよね。よいトレードだった。

ボグダノビッチに関しては戦力としての期待とともに、16人いたロスターの整理を行い、そしてデッドラインにはトレードの駒にもなりえます。必要だったベテランでの安定性も含めて、いろんな意味があるトレードでした。これでデッドラインに仲良しニックスからレディッシュをもらえれば完璧だな。

◎今オフの特徴

補強の特徴は大きく2つありました。1つは最近の特徴でもあるんだけどさ。

①スコアリングエース
②ビッグマン

まずアイビーの獲得ですが、前提としてジェレミの放出があったので、必要不可欠な要素でした。カニングハムは戦術の中心ですが、そこにエースの役割まで加えると、ややオーバーフローな気がするので、カニングハムのプレーメイクからスコアリングするエースであり、時に個人技担当は欲しかったところです。

ただアイビーで充足するのかは不安要素でもありました。そこに追加でボグダノビッチなので完璧です。別に勝ちまくるわけじゃないので、スペシャルなエースを連れてくる必要はないからね。すごく「ちょうどよい」エースって感じです。

加えてジェレミとの違いとして、ボグダノビッチはコーナーシューターとしての優秀さがあります。個人技担当としてはジェレミと大差ないですが、カニングハムのプレーメイクを生かすという点ではボグダノビッチのほうが優秀。

2つ目はビッグマンの増加です。それがデューレンなわけですが、昨シーズンはビッグマンは起用せず、トレイ・ライルズをセンターにしたスモールのほうがオフェンスとしては機能していたので、なかなかの驚きでもあります。この要因は紐解く必要がありますね。

ちなみに最近のピストンズはオフにビッグマンをストックしておくクセがあります。その一環なのかもしれない。

ビッグマンの変化を考えてみよう → → →

ピストンズの進化はどこにある” への3件のフィードバック

  1. 偏見ですが、ニックナースの方がカニングハムをうまく扱えそうですし、ケーシーの方がスコバンを大きく育てられそうな気がします。もっとも、二人ともすでに十分魅力的なので、チーム事情に関わらず勝手に大きく育ちそうな気もしますが…

    1. それはわかります。
      誰がよいHCかではなく、選手のタイプとあうのかどうか。

      HCトレードしましょうか

  2. 初コメです。
    ピストンズ(カニングハム)をこの1年見続けた私にとって、whynotさんのお話しは『そう!そうなのよ!』の連続です。
    これは私の勝手な思いですが、カニングハムのスタッツに現れないあの支配力や統率力はちゃんと見てないと分からない様で、実はじわじわと体内に蓄積されている感があります。『カニングハム何かいいよねー』と聞くたびに、『あなたも侵食されてますな』とニヤケてしまいます。

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