フィンランド代表で大活躍したマルカネン。27.9 PTS | 8.1 REB | 2.4 AST | 1.6 STLだぜ
マルカネンのルーキーシーズンを見れば、これこそが当時抱いていたマルカネンとブルズの未来でした。現代バスケにおけるフィニッシャー(スコアラー)としては、シューティング、サイズ&スピード、運動量と必要な能力を備えており、スクリーン&コンフィージョンのホイバーグ戦術は未来を作るオフェンスでした。
マルカネンはトランジションとシューティングを活用したウォリアーズのようなパッシングオフェンスで能力を発揮するタイプであり、ボイレンのような個人技アタックでは輝きません。ビリー・ドノバンも違う。
つまりフィンランド代表での活躍はマルカネンの持つ実力が間違いないことを示し、NBAでも同じ活躍が期待できる一方で
戦術を選ぶタイプのスコアラー
であることも間違いなく、1on1でのアタックが多かったり、全体の運動量が少なかったり、パス能力が低いチームだったりと、戦術的条件が噛み合わなければ活躍しません。
ジャズがマルカネンを獲得したとき、新HCの戦術がわからないこともあって「わざわざマルカネン仕様の戦術にはしないだろ」と思われました。そもそもドノバン・ミッチェルとのトレードを成立させるためには放出せざる得なかっただけで、ジャズが再トレードすることも十分に考えられます。
その裏でイタリアのシモーネ・フォンテッキオを獲得していたので「ひょっとしたら・・・」という可能性も感じさせていました。でもセクストンでは無理だろ、ともね。
ところが急転直下、ボグダノビッチのトレード先がピストンズに決まり、それも指名権なしでオリニクとサボン・リーが来ることに。オリニクってことは本気でマルカネン式のオフェンスをしたいのかって気になってきます。
ちなみにリーはNBAレベルのガードではないけど、ピストンズのチーム事情で試合に出ていたイメージです。セクストンタイプ・・・にしては劣化版すぎるけど。多分、バトラーの方が遥かに良いガードだよ。
マルカネン、フォンテッキオ、オリニクと3人揃ったウイングビッグは、マルカネンを活かすオフェンスが出来そうです。それはフォンテッキオ中心のイタリアがやっている形かもしれません。