◎止まらなかったハイスコア
後半のスタートでカレイテスは休ませるギリシャ。カレイテスがいないとヤニスへの裏パスが減るので、やや脅威が落ちます。でも、それ以上に動きが悪いヤニスはタイスのジャンパーに手を出さずに決められます。前半もシュルーダーやフランツにプルアップ3Pを食らったのがコレでしたが、遂にペイント内でも手を出さなくなっている。
ドイツはオブストの3Pで逆転します。まぁここは止まらん。タイスのミドルも決まって順当なドイツ。順当とは言えないくらいシュート決まっているドイツ。堪らずカレイテスが戻ってきます。もうオフェンスで対抗するしかないギリシャ。ただ「オフェンスで対抗する」ならヤニスってパーフェクトな存在ではないよねぇ。
そしてヤニスがゴール下でよくわからんミスをして、逆にフランツ君が3Pをヒット。さらにセカンドチャンスでもフランツ君が3Pをヒット。ドイツのリードが10点になります。
ちなみに管理人はユーロバスケに飽きてきたのですが、その理由が守れない事でして、同じようなシーンが続くんだよね。ここから展開を変えたいならば、チェンジングディフェンスとか、3Pチェイスを強めてゴール下はヤニスに任せるとか、ディフェンス面の作戦もありそうなんだけど、オフェンスでなんとかしようとするからな。
そして、遂にセンターまで3Pをヒット。散々外から打たれるとタイスvsドルシーのミスマッチを使われてゴール下。っていうか、スイッチも発生していないのに、何故かタイスvsドルシーになっていたギリシャのミスです。あかん。15点差や。
タイムアウトのギリシャはHCが「タイムアウトはあと1回しかないぞ。スイッチディフェンスだ!」みたいなことを言ってます。そういや英語だったな。でも、スイッチするから問題が起こるわけで、またもタイスvsカレイテスになっています。あかん、ムリだこれ。
今度はヤニスにマークされたタイスはコーナーへ。わかりやすいな。ただ、ヤニスが怖いのは事実で、シュルーダー⇒フランツのパスをヤニスの近くでやってしまったので、ターンオーバーになると、1on3でも関係なく速攻にしてしまうヤニス。何故か3Pも決まってオフェンスはなんとか。
さらにこの試合初めてな気がするほど、出ていなかったゴール下のカバーでミスショットを誘発。ヤバい状況で自分のマークを躊躇なく捨てるようになってきました。
3Q終わってドイツが12点リードに。なんとか対抗していたヤニスですが、守れないんだもん。83点になっているドイツでした。おしまい。
◎ヤニスはヤニス
最終スコア 107-96でした。NBAに単純換算すると128-115です。まぁそこまで珍しくないスコアだけど、プレーオフでこれをやったら温い試合にみえるね。
〇ヤニス
30分
31点
FG13/22
7リバウンド
8アシスト
モンスターですね。ヤニスのオフェンス面には問題はありませんでした。よくわからない3P打ち始めるとか、変なパスするとかは日常的な問題なので許容範囲。30分で31点も奪っており、8アシストもあるのだから、ケチのつけようがない。っていうか、NBAはヤニスを抑える手段を講じますが、それは出来なかったドイツって感じ。
〇3P
ギリシャ 31%
ドイツ 55%
ギリシャにとって3P成功率が響いたといえなくもないですが、これが致命的って感じではありません。ドイツが決めすぎたから負けただけといえばだけですが、あまりにも簡単に打たれ過ぎたのも事実です。
〇3P
フランツ 5/7
オブスト 5/7
プルアップやディープ3Pのフランツは止められなかったです。ムービング3Pのオブストも厄介。両方が決まったことがドイツの勝因でした。んー、でもタイスの6オフェンスリバウンドなんかもあって、何をするのかが徹底されていたからこそ成功した感じもあります。
ってことで「セルビアより守れそうだしさ」と思っていたギリシャですが、全く守れず。ヨキッチとヤニス両方が止められない個人能力を見せながら大会を去ることになりました。ユーロはオフェンス力勝負だから、シュートも上手いんだろうね。
〇タイス
16リバウンド
13点
後半はここでした。歩いているシーンもあったモンスターヤニスに対して、タイスの奮闘が目立ったことで、ドイツは勢いを失うことなく戦えました。シュルーダーの8アシストよりもタイスの16リバウンドだな。
〇ドルシー
13点
3P2/7
「タイラー・ドーシーの評価だけでも聞きたいです」
そんなコメントをもらいましたが、特にこれと言って。もちろん、このレベルであれば標準以上の選手ですが、良くも悪くもシューターの域を出ない活躍でした。これでせめてディフェンスの良さがあれば全く違うのですが、特にインパクトを覚えることもなかったよ。
そんなわけでドイツが準決勝へと進みます。ザ・開催国な空気でしたが、次は何故か勝ち残っているスペインなのでチャンスも広がりそう。スロベニアやフランスにもチャンスがあって、死のグループBは幸運のグループBだったのか。