◎逆転の3Q
しかし、3Qになるとフランスのオフェンスの酷さが目立ち始めます。何をしたいのか不明なハーフコートオフェンスで爆発することはなく、何よりカウンターが減ったので速攻での得点がぱったりと止まります。
トルコのオフェンスはシェングンが&ワンかと思ったらファールが先で消されたり、フォールへ正面アタックしてノーコールで倒れたりと、シェングンのところがイマイチに。
ところが、面白いもので今度は3Pが決まりまくります。結構タフなものも含めて、オスマン、コルクマズと決めていけば、19番のタンチャーが3/3とノーミスで追撃。
するとタンチャーが怖いのでトランジションの3Pフェイクにもチェックに出ざるを得ず、オスマンへのアリウープが決まります。3Pアタックで追い付いたトルコ。なお、ゴベアはファールトラブルでベンチへ。
ここから前半と打って変わって、トルコ側がカウンターアタックを連発します。ハイレベルなタフ3Pの戦いと、相手のミスからカウンターというイージーな戦いが入り混じる変な試合。
なんと22-6と一方的になった3Qでした。っていうか、6点しか取れないフランスのヤバさが目立ったね。そして最後にはハーフライン超えたところからタフ3Pが決まり、トルコが8点リードで4Qに向かいます。
◎フォーニエ&ゴベア
その4Qはフランスの7-0ランから始まるよ。トルコも3P打っているだけなので、決まらないと点が取れない。フランスもフォーニエがサイドライン踏んだりと苦しかったけど、このコーナーが空くのを理解し始めたので、大きなキックアウトで振り回し始めます。
フランスってデ・コロがいないわけですが、プレーメイカーが足りないんだよね。シュート力はあるし、インサイドフィニッシュ担当は多い。でも、振り回すのが難しい。
それでも4番ヒューテルのキックアウトからフォーニエの3Pに続いて、今度はキックアウトではなくゴール下のゴベアへ通したヒューテル。あんなに酷かった3Qがウソみたいに点を取れ始めると、ヒューテルはドライブレイアップも決めます。プレーメイク担当さえ機能すれば・・・
しかし、そのヒューテルが逆サイドコーナーへ出したキックアウトが高さも角度も悪くてフォーニエがキャッチできず。逆転のチャンスを逃します。早く成長しろよキリアン・ヘイズ。
トルコはタフ3Pで何とか1点リードに留まっていると、24番オスマニが突如として1on1を挑み、ゴベアから4つ目のファールをゲットします。大きな仕事をしたオスマニは、さらに3Pでゴベアをイジメます。今大会、スロベニア以来のイジメ方だな。
そのゴベアは交代されず。ハイポストでボールを持つとコーナーへのキックアウトでTLCの3P。なんでそこを空けてしまうのか謎のトルコディフェンスですが、全体的にルールが曖昧なんだよね。
ゴベアがオフェンスリバウンドを押し込み、さらにスティールから逆転の速攻に行きますが、TLCのレイアップをブロックしたオスマン。今度はオスマンの1on1を止めるTLC。フランスはオフェンス力が足りず、ディフェンスが強いっていう。
タイムアウトあけのレイアップを後ろから追いかけてブロックしたゴベア。ここからカウンターに行ってヒューテルの3Pが決まり、残り2分で逆転に成功したフランス。ディフェンスで点を取るのがフランスって感じ。
これに対して、トルコは2番ヘイザーがNBAラインのプルアップ3Pをヒット。オスマンとコルクマズが共に3P1/5に沈んでいる試合で、周囲の3Pが救っていきます。急にチームっぽくなってきたトルコ。コルクマズの働きが悪すぎるんだけど、戦えているぜ。
残り1分15秒。タイムアウトのフランスは、エンドラインのスローインからフォーニエ&ゴベアのツーメンゲームに行きます。フォーニエに2人行くけど、フリーになれないゴベアで手詰まりになりますが、やり直しのオフェンスはフォーニエが単なる個人技でドライブを決めて逆転。
トルコはコーナーのコルクマズに長いパスが出ると、追いかけたフォーニエが滑ってこけます。かすかにコルクマズの身体に触れてはいたものの、ファールとるほどじゃねーだろ、という滑ってころりんなのに、バランス崩して打ったコルクマズにより3ショットファールに。残り40秒でトルコが2点リードに。
フォーニエとゴベアのツーメンゲームですが、やっぱりフォーニエに2人行きます。それを抜いたフォーニエだけど、コースにきたゴベア。よくわからんな。スクリーンが何も効いていないので、ゴベアじゃなくてタウンズにピックに来てほしいな。
タイムアウトのフランスは、エンドラインのスローインを逆サイドコーナーのフォーニエへ。このパスがややズレながらも通ったけど、サイドラインを踏んだフォーニエ。もうわけわからんな。
そんなわけでオフェンス力不足すぎるフランスでした。理由はPG不足であり、ゴベアの使い方が悪すぎる問題。使い方間違えても活躍する選手ならジャズは再建する必要なかったよ。
これで終わったと思いきや、オスマンがファールゲーム(アンスポ)のフリースローを2本とも外し、さらにスローインからの流れでターンオーバー。残り7秒で2点ビハインドのフランスボールになります。
ここでフォーニエとゴベアのツーメンゲームは選ばず、フォーニエが1on1でコルクマズを突破。このフローターは外れたものの、センターを引き出しており、ゴベアがプットバックダンクで同点に。
オスマンのフリースローミスと、コルクマズのディフェンスで勝気なかったトルコ。