FIBAルールのレフリングは何なんだろ

◎フロッピング祭り

オリンピックにしても、WC予選にしても、今回のユーロにしても「フロッピングしたもん勝ち」になっています。これが前述の通り、「コンタクトを起こされた選手がバランスを崩したからファール」が採用されています。バランスは崩した方がいいんです。

WC予選でも富樫や須田が見事なフロッピングを披露していましたが、それがルール的に正解なんだから、批判する気はないよ。オリンピックの時はもっと酷かったので、トーナメントになると明らかに狙っている選手が増えていました。

ボスニアヘルツェゴビナvsドイツ戦では、ポストアップしたヌルキッチとディフェンスがハードファイトし、ヌルキッチの方が外に押し出されつつ、パス受けたのですが、押したディフェンダーが勢い余っても連れた結果、何故かヌルキッチのファールがコールされました。

もともとバスケのファールなんて、曖昧なルールなので、別に細かいことはいいけど、さすがに「プッシング」「ブロッキング」という要素に対して寛容すぎる気がします。「バランスが崩れないとファールではない」のは、一体どうゆう事なのか。

しかもヌルキッチのケースは「押し出されている」時点で片方が強く押したのは明らかなのに、その部分についてはファールに該当していません。

NBAの場合は「押しているかどうか」ではなく、「身体の正面から、相手の身体を真っすぐに押している」ならOKって感じで、肘や手で身体の正面以外から押したり、相手の身体の右半分だけ押してしまうと即ファールになっています。

その結果として起こる現象として、NBAの場合は

押されてバランスを崩してもノーファールだから、選手が倒れているだけ

なんてシーンが出てきます。そこそこ見かけるよね。でも、前述の加藤さんのインタビューではFIBAルール的には「コンタクトがあって片方がバランスを崩している」のだから、必ず何かしらのファールがあるわけです。そりゃあフロッピングしておけば、少なくともプレーは止まるんだから、自分のファールだったとしてもフロップするわ。

ドイツ戦ではバランチューナスのポストゴリゴリに対して、ドイツの控えセンターがフロッピングしたところ、テクニカルファールがコールされました。FIBAレフリーにしては珍しくホームチームに「嘘つくな」と制裁を科したわけです。

しかし、このシーンの難しい所はどうみてもフロッピングである一方で、バランチューナスのゴリゴリを正面から受け止めており、「当たったから倒れた」ことに変わりはなく、

レフリーが「意図的にバランスを崩した」と判断したからテクニカル

という状況になっていました。これがNBAだったら正面から当たっている以上はディフェンス側のファールではなく、

オフェンスファールかノーコール

になるので、ディフェンス側が勝手に倒れているだけになります。なお、倒れているところにオフェンスがまたがってきて、それに触ったら意図的でなくてもディフェンスファール。(自分を守る時を除く)

FIBAルールは不可解です。
「押した」という行為ではファールにはならず、「片方がバランスを崩した」でファールが成立し、その結果がフロッピング祭りです。

そして耐えてしまう選手ほど損をします。ヌルキッチやバランチューナスは本当に損をしていると思うし、それ以上に困っているのがサボニスです。

オールスターとは思えないサボニス ⇒

FIBAルールのレフリングは何なんだろ” への4件のフィードバック

  1. 黒人選手が多いNBAと白人選手が多いFIBAの違いとかあるんですかね?
    知らんけど

    1. そこは別に関係ないですね。
      単純にルールも違えば、NBAのレフリーはFIBAは担当しないと思うので

  2. 接触、影響、責任の三原則でいったら、「押した」ことだけで、「影響が見られない(バランチューナスがプレーを継続できている)」か「責任がない(リーガルポジションで押し合っているだけ)」のであればファールにならないというのは当然に感じます。

    1. でも、押して「耐える」とノーファールで、「耐えられない」とファールなんですよ。
      何よりも「耐えた」結果、「押した方がバランスを崩す」と耐えた方のファールになります。

      そして、この後、急にレフリングが変更され、バランスを崩さなくてもファールコールされるようになりました。
      もうわけがわからないです

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