⑦それでもプレーオフは
〇19-20
7試合
36.3点
3P53%
4.9アシスト
〇20-21シーズン
10試合
32.3点
3P43%
5.5アシスト
〇21-22シーズン
6試合
25.5点
3P21%
5.7アシスト
「いやー、今年のドノバン・ミッチェルはダメだったねー」なんていわれる始末の22年プレーオフでしたが、多分、このシーズンだけしか見ていなかったら、そんなことは言われない。
その前の2年間が異常過ぎて、急激にトーンダウンしたように見えます。
20年はもはや伝説的なジャマール・マレーとの50点バトルが繰り広げられましたが、わかりやすく3Pが異常な数字になりました。警戒されまくっているのに決めまくった(バブルで全員の確率が上がっていたけどね)わけです。ということで、やっぱり
プレーオフになるとステップアップするスーパースター
という図式は完全に出来上がりました。シーズン中は試合を決めないのに、プレーオフになると1人で決めてしまう。
翌年はディロン・ブルックスのハードマークに対して、ファールドロースキルでディフェンスをさせず、ベバリーのラフプレーまがいのハードマークが機能しなくても、それに賭けたクリッパーズってのもありました。これらは違う事実もハッキリさせました。
プレーオフのジャズは、ほぼドノバン・ミッチェル任せ
そして今年のマブスも同様にハードなディフェンスで対抗して成功したわけですが、ドノバンのパスからは
コンリーの3Pが0%
ゴベアの押し込みが43%
とパスを出しても決めてくれない周囲という構図もありました。頼りになったのはボグダノビッチくらい。
3年も経てば戦術は丸裸にされ、対策も立てられるのに、何も進化しなかったジャズの戦術は罪深い
あとさ。これで文句言っているゴベアは何なんだろうね?
マブスの選手はドンチッチがディフェンスしなくても何も言わないし、ホークスの選手はヤングを隠すための努力は必要不可欠だと思ってるでしょ。ゴベアはディフェンス専門なのに、エースの働きにクレームしているのか。
ということで、割とPG問題が大きく、コンリーは毎シーズンのように4月にケガをしてはプレーオフになると微妙になり、シューター化している割に決まらず、そしてジャズ対策をしてくるディフェンスに対して攻略法を作ってくれませんでした。
全部ガーランドが頑張ってくれれば、大きな問題はないように見えます。要するにキャブスがすべきなのは
ここまでドノバン・ミッチェルが目立たなくて良いプレーオフにしよう
ってことです。ドノバン・ミッチェルは確かにすごいんだけど、プレーオフのファーストラウンドからこれだと絶対に優勝できないよね。これでファイナル行ったのなんて、18年のレブロンくらいじゃないの?
逆に言えばキャブス側も今回のトレードに踏み切ったのは、プレーインになるとガーランドの獅子奮迅の活躍が目立ったからであり
どんなにチーム力を上げても、ガーランドしか個人技突破できないならば、プレーオフでは勝てない
という認識があったからだと思います。モブリーもいるけど、個人技っていうよりは連動して良さが出てくるタイプなので、オプションのエースを外から手に入れることにしたような印象です。
プレーオフでステップアップしてくれるスーパーエースだけど、出来るだけステップアップさせないで過ごしましょう。
ガーランドとモブリーのチームのまま進み、ドノバン・ミッチェルは何もしなくて良いチーム戦術を作り、それでもチームが困ったときには全てをドノバン・ミッチェルにやらせましょう。
⑧その他
ローカルなユタにいながらも優等生をやっているので、クリーブランドでも何も問題ないと思われます。ゴリゴリにワガママアタックすることはなく、冷静にパスを出していきますが、インサイドのフィニッシュは弱いです。
たまにムキになるのはミスショットを取り返しに行く時で、急にオフェンスリバウンドへ絡みまくったりします。垂直ジャンプ、ウイングスパン、フィジカルの強さがあるので、割とリバウンドに強く、ウエストブルックみたいに取りに行けば7本くらい稼ぎそうです。
エースとして打ちまくっているようでいて、そもそもジャズがそういう設定なだけで「必要ならば打ちまくる」程度です。ただし、ゆったりとボールを持つのが好きなので、パッシングの連続には向いていません。ジャズのパス数が減ったのはドノバンに大きな責任があります。
スロー、スロー、スロー、クイック、フィニッシュみたいなリズムだから、キャブスファンが「もっとパス回せよ」と思う可能性はそこそこあります。
シュートの上手いビッグマンと組んだことがないので、ケビン・ラブとのツーメンゲームは楽しみです。セクストンみたいにラブを無視することはしないはずです。
トランジションはあまり上手くありません。周囲の状況を捉えながらプレーするタイプなので、アンストラクチャーで強引に、ってのは、逆に後ろからくる見えないディフェンダーにブロックされたりしてさ。
オニールみたいにスクリナーもやれば、中継役でハンドオフも担ってくれ、コーナーシューターもやってくれる地味役のウイングを重宝しており、キャブスにはいないタイプなのはネックです。これがいないとディフェンスに止められた瞬間の逃げ場がありません。以前よりもボールを掴んで「やり直す」のに苦労するかもね。ジャズは24秒かけてOKだったので。
割と戦術好きなタイプで、トップでチームメイトに指示を出し、細かいポジション調整をしてからオフェンスを始めます。だからなのか「シューターを見ないでパスしただろ?」と思わせることがあります。
「ディフェンスがこう動いて、ここにいるから、あそこのポジションが空いているはず」
というパスをします。これもキャブスのウイング陣にとっては未知の領域で、ポジション調整とその後のパスを想像できていないと戸惑うかもしれません。それ以上にHCが戸惑いそう。ってことで客席へのホームランパスがでたら、パスミスの前にポジショニングを確認してください。
ジャズのファンはドノバン・ミッチェル関係なく、ずっと昔からそんなバスケを見ているので慣れていますが、そうでなければ面食らうかも。シーズン通して見続けていくと、
単なる得点力とかパス能力ではない面白さが見えてくるはず
です。開幕当初に成立していなかったパスが、シーズン後半にバンバン通るとかね。チーム側もアジャストしていきましょう。キャブスはバカそうな選手が減ったのもイメージが良い。
西ではグリズリーズの次にジャズをよく見ていましたが、アダムズとゴベアのIQの違いが前シーズンは如実に表れてましたね。
スクリーンで棒立ちすら出来ずにちょくちょく動いてファウルとられるゴベア、パス受けるとお手玉しがちなゴベア、小学生みたいなおふざけでコロナ感染を拡大させたゴベア、そりゃ愛想も尽きるわ。
しかしドラフトギャンブルやるよりも柱としてドノミチだけ残して再建する方が安全確実だと思うんだけどチームが先に愛想尽かされたのかなぁ。
相手がスモールになったときに、オフェンスで何もメリットを生み出せないのが致命的でしたね。
IQなのか、スキルなのか。なんなのか。
ドラフトギャンブルは、エインジがセルツで味を締めちゃったんでしょうねぇ。
ゴベアだけいなくなってもPOに絡んできそうだったので、ドノバン君がいなくなって、やっとジャズはPOに絡んでこないと安心しているMEMファンです。
「エースがファーストラウンドから全力ではPOは勝ち切れない」っていうのを踏まえて、昨季のモラントはファーストラウンドは抑え気味にしたのだと思っています。ただ、今年はルーキー増やしすぎて、戦力落としすぎたと思っているので、どうなるやら心配です。
ドノバン君の最近は、ハンドラーやりすぎてる感があったので、ガーランドとうまいことやって欲しいですね。キャブスのHCをあまり信じていないのでそこが不安ですが・・・
キャブスのHCさんは、コンリーをこんな風にした原因でもありますしね。こんな感じじゃなかった気がするのに。
普通にアヌノビーやマルカネンみたいな選手とドノバンを組ませたら面白そうでしたが、今って再建時なのかな?
モラント君はケガをしないように。
コンリーと4年契約を結んでサラリーダンプでフェアバースを放出したのがキツかったですね。
あとダニーエインジやんちゃすぎ。
1年は殆ど動かずに、突然やんちゃしすぎるから困りものです。
なんだかんだとイングルスの件から一気に、でしたね
ルビオがサンズに居たシーズンのブッカーとほぼ同じ役割が当てはめられそうなんですよね。
5年ほど前は、加速力で突破するミッチェルと、体幹の強さでシュートをねじ込むブッカーっていう印象でしたが、どっちもオフェンスの引き出しが増えることで持ってるスキルが似通ってきているように思えます。
どちらもルビオと組んでた時期はアイソレーション担当で、ルビオがいない時期にオフェンスの起点としてPG寄りの技術を身に付けていってたのも似てますね。
確かに似ていますね。
次にきたのが、クリス・ポールとコンリーの差なのか、それともエイトンとゴベアの差なのか。
なんかちょっとずつサンズの方が上だなぁ。
良いSGエースを育てるにはルビオを取れって事ですね
おもしろい記事でした!自分はドノバン3年目以降は見なくなったのですが、プレーはきれいになったけど面白くない、みたいな印象でした。プレーオフだけは見ましたが。1年目とかの3.4コーターの、なんだか理由もわからずディフェンスをぶっ壊していく感じのドノバンがまた見れるとしたら、めっちゃ嬉しいですね〜。ドノバンはもっと自分勝手にプレーしてほしいなあという感じがあります。