ドノバン・ミッチェル、トレードされる

◎ルバートとラマー

昨シーズンの成功の1つにセクストンがいなくなって、SGがディフェンダーになったことが挙げられます。当初はPGルビオでガーランドを回す形もあったように、決してそれだけが成功の要因ではありませんが、ルビオがいなくなってからも機能したのは、オコロやラマー・スティーブンスが機能した事にありました。

特にラマー・スティーブンスはガーランドとのコンビで考えた時に、とても優れた相棒でした。

決して目立つプレーはしないものの、ディフェンスに力を注ぎ、速攻に走り、時には得点を取りに行くガーランドに対して、リスクマネジメントのPGっぽい仕事に移りました。

198センチ、104キロとがっしりとした体格なのも、軽やかなガーランドとの対比で輝いていました。3Pには難がありますが、自分の仕事を理解している選手です。個人的にはウィンダラーも好きだけどね。

逆に期待されて加入したルバートは3P31%と振るわなかったことに加えて、軽やかなプレースタイルはガーランドとのコンビでは似た者同士になった印象があります。キャブスはガードは違うタイプを、ビッグは似たようなタイプを揃えて成功したのが特徴です。

3番ポジションへとスライドすることが予想されるオコロ、ルバート、ラマーの3人にはロールプレイヤーとして質の高いプレーが求められますが、いずれも3Pの安定感に不安があるし、そもそもドライブを選択してしまうので、打ち切ってくれないと困ります。

というのが昨シーズンまでの事情ですが、ひょっとすると新シーズンはディフェンスはガードを守り、オフェンスはコーナーシューターみたいな方が大事かもしれません。

185センチでガーランドと同じ身長ながら、94キロ(昔はもっと重かった気が)と筋肉質で、なおかつウイングスパンが208センチもある変な体をしているドノバン・ミッチェルは、ガードにしてはリバウンドも多く、SF側のディフェンスを担当できます。

ということは、ルバートやラマーは現行のスタイル通りで形になるかもしれません。ルバートの方は「ロールプレイヤーだぞ」と教え込む必要がありますが、ガードディフェンスに強みを持つ選手がSFに食い込む可能性もあります。

オコロはいけると思うけどプレーを安定させよう。オスマンは難しいと思うんだよね。ルバートかオスマンはトレード対象なんじゃないかな。

3ビッグのディフェンス力で勝ってきたチームなので、今回のトレードは特徴を失う危険性が高いです。ただ、致し方ない変化なので、ここからどうやって調整していくのかが問われます。考えているのかなーっていうHCなんだけどね。

◎ルビオ

ルビオを戻したことは素晴らしい契約でした。契約した時点ではね。

それはセクストンでは不安な中で、ガーランドをエースとして使うためにPGと分離する意味もありました。なぜかネトも加入しているしね。

これはドノバン・ミッチェルにとっても同じで、ルビオがいた時はPGルビオによるチームオフェンスと、ドノバンの個人技に寄る理不尽アタックの組み合わせだったのが、ルビオが移籍してからチームオフェンスも担当するようになり、急激に仕事量が増えてしまった経緯があります。何故かコンリーはアシストは多くてもゲームメイクは出来なかった。

ということで3枚で2ポジションを回しやすく、なおかつドノバンの仕事が軽減されることは大きなプラスです。ただ、今回のトレードが決まっていたら、ルビオの獲得はなかっただろうね。それくらいガードが飽和しそうです。

要するにキャブスはガードとPFが多く、マルチなウイングが少ない変な構成です。マルカネンがSFでOKなのが効いていましたが、ロスターバランスってムズカシイネ。

間違っても3ガードにしてはいけないメンバーですが、片側で試合終盤にルビオをベンチに下げるのは切ないよね。リードしているならば、ガーランドをベンチにするのが一番勝率が高そう。負けているならルビオは下げて、両エースにやらせればOKさ。

どんなローテになるのか楽しみですが、そもそもガーランド+ドノバンがコンビとしてどうなるのか自体も読みにくくて面白そうですな。モブリーも絡めて、どうなるんだろうか。

なお、オールスターはユタで開催。大歓声で迎えられるだろうけど、ホームではないもんね。今年はクリーブランドだったので、ドノバンはホーム開催を逃していく2年間になります。

次はガーランド+ドノバン ⇒

ドノバン・ミッチェル、トレードされる” への5件のフィードバック

  1. いつもありがとうございます。
    数少ないキャブス(ガーランド)ファンです。
    NBA観戦歴約10年(プレイ歴0)ですが、このトレードを聞いて最初な思ったのは185センチガードコンビで大丈夫なのか?でした。
    でも記事を読んでそれ以外のいろんな角度から事実を捉えられました。(自分の浅さというかやはりプレイ経験のないにわかなんだなーって思いました。)
    たしかにプレーオフでスコアリングで大きく貢献できる26歳を手に入れたのは身長問題なんか忘れてしまうぐらいのメリットです。
    どうなるかはわかりませんが、プラスに捉えつつモブリーがADになるのを期待しながら来シーズン見ていきたいです!

    話変わるんですが、モブリーってワンビッグのセンターかツービッグのパワーフォワードどっちがいいのでしょう?
    モブリーほどのポテンシャルあるビッグマンがあるならアレンを売りに出してウイング獲得しろよって思っちゃうんですけど(もしくはモブリー売りに出してアレンで勝負)違うんですかね?
    最近ツービッグのチーム増えててワンビッグとツービッグどっちがいいのかとかわからなくなってます💦
    というかプレイ経験がないとセンターとパワーフォワードの違いすら分かりません(カペラもルーニーも本来パワーフォワードじゃないんですか?笑)
    なんかそこらへんの話しかけたら本当にありがたいです。
    よろしくお願いいたします。

    1. モブリーをワンビッグにしてしまうと、ヤニス、エンビード、ADなどなど、フィジカルビッグを相手にしなければいけません。
      このレベルの選手と1試合通して戦うのは難しいので、ジャレット・アレンは必要です。まぁアレンほどサラリー高くなくてもいいかもしれませんが。

      逆にネッツやヒート相手ならば、アウトサイドまで追いかける走力のあるビッグが必要で、それをモブリーがこなせばOK
      相手に応じてラインナップを代えやすいビッグとしてモブリーを重宝するのが正解だと思います。

  2. ミッチェル&ガーランド、ヤング&マレー、シモンズ&カイリーなど新しいバックコートデュオが楽しみな年です。スプラッシュブラザーズやCP&ブッカー等も含めて今シーズンの期待値などの記事が有れば見てみたいです。

  3. スタメン予想をお願いします!
    あと、来オフにウィギンスを取ったら全部解決なのでは?

    1. とれないし、サラリー的にも若手で埋めた方が良さげ

      ということで、もう1人、とりたいですね。

      ガーランド(ルビオ)
      ドノバン(オコロ)
      ルバート(ウェイド)
      モブリー(ラブ)
      アレン (ロビン)

      モブリーをセンターにして、ラブ&ウェイドと組ませるのは面白そうですね。

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