ゴベアのトレードを振り返ろう

◎プレーエリア

いうまでもなくプレーエリアが被りにくい2人ですが、それは同時に違うタイプのセンターとして、両チームの弱点を補う事にも繋がります。

〇アリウープダンク
ウルブズ  16本
ジャズ  107本

※NBAサイトのエラーで個人の回数がみれなかった

驚くほどに差があります。運動能力の高いウルブズなのでアリウープが多そうですが、タウンズやリードのポジショニングがアウトサイドということもあって、ジャズの2割にも満たない本数でした。

ウルブズは3Pも多いためFG45.7%で22位と成功率の低いチームであり、だからこそカウンターも増えて安定感を欠いていますが、ゴベアによるゴール下の押し込みパターンが増えれば、爆発力に頼りすぎないフィニッシュが期待できます。

〇パス数
タウンズ 37.8本
ゴベア  22.8本

タウンズもそこまで多いわけではありませんが、2年前に戦術変更で「ゴベアにボールを持たせない」ことにして、オニールをポイントセンター的に活用し始めたジャズなので、最近のゴベアは殆どパスを受けません。

なお、マブスは「パスを受けさせる」形を採用し、ジャズのオフェンスを困らせました。いまやジャズ攻略のセオリーの1つになっています。それがダメだから新たにオニールにしたのに、結局はそこを活用(?)されてしまった。

https://basket-count.com/article/detail/73003

基本はアウトサイドのタウンズと、ゴール下のゴベアになるわけですが、筋が通っているようでいて、ジャズでの役割を考えると不安な点もあります。

〇スクリーンアシスト
ゴベア  6.3回
タウンズ 3.2回

ジャズはゴベアをスクリナーとして活用しており、リーグトップのスクリーンアシストを記録しています。あくまでもスクリーン⇒ダイブでアリウープが完成しており、ガードとのツーメンゲームをしなければ、ゴベアはただただゴール下に立っているだけになります。

でも、外に出てきたらタウンズと被ります。タウンズがゴベアの半分くらいなのは、スクリーンアシストではなくロールマンプレーが多いことも関係しているので、いろいろとプレーの整理は必要です。

ピック&ロールに絡まないゴベアは何が出来るのか?

シーズン開幕と共に気になるのが、この部分です。ある意味でこれさえクリアすれば、それなりに形になると思いますが、中と外というバランスは良くても、中にいても何をするか不明なゴベアってのは機能不全を起こしかねません。

・・・あと、今まで以上にサラリー分の仕事をしない可能性が・・・

〇タウンズの3Pアテンプト
コーナー 0.5本
その他  4.5本

〇コーナー3Pアテンプト
ビーズリー 2.7本
マクダニエルズ 1.8本
プリンス 1.4本
ベバリー 0.9本

タウンズをコーナー担当にするプレーコールも用意されるでしょうし、それ自体は問題なく決めてくれるでしょう。しかし、チームで見た時にコーナー3Pが多かったものの、そこにいる選手は割と固定されており、ビーズリーとベバリーがいなくなったので、ポジションごとの仕事を見直し必要があります。

タウンズを動かすだけなら簡単ですが、全体のバランス変更も求められるので、そこそこ苦労しそうです。もっともカイルやマクダニエルズ、プリンスはそのままなので、ムリヤリ調整しなくてもワンビッグにすれば解決します。

ゴベアのトレードを振り返ろう” への2件のフィードバック

  1. タウンズを使った攻め幅は広がりそうなんですよね。ゴベアと4/5のP&Rしたり、オフスクリーンしたり。そうすればゴベアのところでミスマッチが出来るし、センターが広くコート内を動けばゴール下も空くし。

    まぁ、やっちまったもんは仕方ないとして、ADとカズンズで本当にやりたかったことが観れるとすれば、ある程度、納得できるというか。

    1. 単純にゴベアが加わった事は割とポジティブなんですよね。
      タウンズの故障が減るだけでも価値がありそう。

      対価が大きいのと、ゴベアのサラリーが高すぎるというジャズと同じ課題があるだけで。

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