◎シャープとデュ―レン
ホルムグレン、ジャバリ・スミス、バンケロと3人のビッグマンが1位指名候補に挙げられ、そこにアイビーが絡むトップ4候補のドラフトですが、それは5位以降の難しさが増すことになります。5位候補が順位を下げまくって10位よりも下回ることもありそうだし。逆に15位予想くらいの選手が6位くらいに上がってくることもありそう。横一線って事だ。
ただ、トップ4が固まっていて、そこから横一線ならロケッツが指名権を下げる理由にはならないよね。そこに絡んでくるのが、超絶厄介なドラフト候補であるシャープの存在です。
2003年5月30日生まれのシャープは、まだ18歳という若さ(ドラフト時に19歳)で、高校時代に世代No1評価をされました。なお、ホルムグレンよりも1歳下ね。アメリカはクラス変更(飛び級)があるから難しい。
名門ケンタッキーのワン&ダンであるシャープですが、これがまた大学では試合に出てきませんでした。なので18歳という事も含めて、実質的な
NO1評価をされている高卒ルーキー
ということになります。凄まじく未熟だけど、今年のドラフト候補の中で最も「スーパーエースっぽいムーブをする選手」でもあります。ハイリスク・ハイリターンな逸材は指名するべきかどうか、大いに悩ませてくれます。
指名したらハンドラーとして大目に見てあげながら、じっくりと育てていくことになるので、それを拒否するチームも出てくるでしょう。そのため、モックドラフトをみても揺れています。
ドラフトネット ・・・ 9位
ドラフトルーム ・・・ 4位
tankathon ・・・ 5位
リンガー ・・・ 4位
揺れてはいますが概ね高順位です。これだと4位と5位がシャープかアイビーになってきそうですが、フタをあけてみないとわからないよね。
「5位まで下げてもスーパースター候補を指名できる」
「5位まで上げればスーパースター候補を指名できる」
リスクはあるけどシャープの存在は5位指名権の価値を高めてくれています。4位までのチームは下げても良いし、6位以下のチームは5位を求める価値がある。
もう1人はさらに難しい選手で、7位、11位、13位とこれまた揺れているデューレンになります。シャープと同じ2003年の11月生まれという18歳は、スーパーアスリートタイプで運動量、スピード、パワー全てを兼ね備え、やっぱりスキルが全く足りていないセンターです。
シャックとハワードを足して3で割った気もするセンターですが、どのタイミングで指名されるかわからず。それでいて同じくらいにランクされるセンターがマーク・ウィリアムスしかいません。
「10位でデューレン指名できるなら、指名権下げて2つに増やしたいな」
なんていうチームもいるかもしれません。まぁどこで消えるかわからないんだけどさ。
いずれにしても普段から5位~10位くらいを2つ持っていると強いのが、今シーズンはより価値が高まっています。リスキーだからこそ、2つの指名権でリスクも安定も取りに行くチームが出てきそう。
そんなわけでトレードが起きやすい条件が揃っている気がする今年のドラフトです。そのまま指名するのが正解か。それともトレードで工夫して欲しい選手をからめとっていくのが正解か。
若手が正解か、ベテランが正解か。素材が正解か、完成度が正解か。
もう好みの世界だよね。だから何でも起こりえる。需要と供給が様々な形でマッチする可能性があるのでした。
バンバとかロニーはRFAじゃなかったでしたっけ?
サイン&トレードの場合でも今年の指名権絡みのトレードに巻き込むのは出来ないような…
トレードしてから契約延長できた気がします。
RFAなら引き止められますし