20180127 グリズリーズ vs クリッパーズ

ケガ人が多いクリッパーズの本来のスターターは

テオドシッチ、ベバリー、ガリナリ、グリフィン、ジョーダン

それを譲らない人がいるけど、このメンバーなら勝てるのかって疑問をシーズン開始から呈していました。もっとも全員が揃った試合はレア過ぎるのですが。

 

一方でジェリー・ウエスト効果なのか、ベンチに良い選手を揃えるようになり、彼らが試合に出る事で連勝を手にしました。管理人のお気に入りはリードとデッカーのコンビですが、他にもハレルなど仕事する選手が一杯。何よりルー・ウイリアムスがいます。

 

つまりは何人かの選手が復帰しない方が素晴らしいプレーになりそうなクリッパーズ。開幕当初はグリフィン頼みだったのに、正しいポジショニングする選手が増えたからパスも回るように。

で、前の試合はジョーダンが復帰してハイスコアが途切れました。それを確認してみたい試合

 

グリズリーズは結局何をしているのか?

HC交代して何をしているのか。いや、ビッカースタッフを来季も継続ならば何の文句もありませんが。勝てない中で来季以降を見据えているのか。勝とうともがいているのか。

 

そしてまたもケガ人が増加。エバンスとジャマイカル・グリーンが不在とか何を見れば良いのか。パーソンズはもうどうでもいいや。モデルに専念すれば。

 




◉足りない両チーム

グリズリーズってガソル以外にも良い選手が溢れていてトレードに出せば良いのにって思います。ケガ人だらけでも、ブルックスのドライブにマーティンが合わせ、ガソルのタッチダウンパスにブルックスが走ります。さらにハリソンが3Pで早くもクリッパーズがタイムアウト

クリッパーズはウェスリー・ジョンソンとテオドシッチがバックドアカットします。こういうプレーをしてくれないからダメなのが『本来の』と呼ばれるスターターです。テオドシッチは除く。

グリフィンがもった瞬間に動き出してくれるので、パスも出るしグリフィンも空きます。

 

でも、そんなプレーを選手の個人判断に頼らずチームでやるのがグリズリーズ。こぼれ球を確保した瞬間、ガソルが持った瞬間、逆サイドから合わせていくグリズリーズ。

同時に全く守れないジョーダン。リードならそんな簡単にガソルのパスを許さないし、ヘルプも早いよ。

ただ、グリズリーズは決定力不足で、クリッパーズはグリフィンが不調。お互いに拮抗した展開になります。



残り3分でグリフィンが初めて3Pを決め、クリッパーズがリードを奪うと、ガソルがベンチに下がったので展開もフィニッシュも雑になったグリズリーズの得点が止まります。

しっかりとプレーメイクしたのにミドルが全く入らないだけでなく、アリウープのパスが短かったり、カットプレーが減ったり。

 

コンリーとガソルという起点があれば全く違うけど、やっぱりタレント不足のグリズリーズ。良いプレーをするだけでは勝てないのは、ホークスも示している事実です。

とはいえクリッパーズもルー・ウイリアムス頼みになっていて大きなリードを得られるわけでもなく、4点リードで1Qが終わります。



◉一長一短なクリッパーズ

 

テオドシッチってシーズン前に観ていたハイライトのイメージと違って、割と自分で打ちますよね。でも確率は低い。
アメリカ式に変化しているのかもしれませんが、単純に周囲の動きが物足りないのかも。
グリズリーズにいた方が魅力あるパスを見せそう。

ルー・ウイリアムスが目立っていきます。ファールをもらい、自分に寄ってくるとパス。シンプルなのですが、シュートが入るから怖いルー。

 

グリズリーズは合わせのプレーに、そこにヘルプが寄った時のもう1枚の合わせでパスを繋いでいきます。でも度々シュートを外す。

この時間はデッカーとハレルのコンビがインサイドにいるクリッパーズ。2人は動いて先を読んでヘルプに出てくるので、簡単にはイージーシュートにしないディフェンスを見せます。でもブロック力には欠けるよ。

プレー選択の割に得点の伸びないグリズリーズが停滞するのでクリッパーズが7点リードします。



ガソルとジョーダンが戻ると面白いようにオフェンスが上手くいくグリズリーズ。外に出てジョーダンがついてこないのでフリーで3Pを決めると、そこからはスクリーンフェイクを交えながら、簡単に外に出てジョーダンを引きつけるガソル。

空いた空間にドライブして簡単にレイアップするチャルマーズ。それはジョーダンがヘルプにいるはずの空間。チャルマーズに簡単にレイアップさせるって。
何のディフェンスルールもないのか、理解していないジョーダンなのか。

 

しかし、多少困ってもルーとグリフィンで決めてしまうクリッパーズ。次々に3Pをヒットしていきます。

一方のグリズリーズはエクストラパスでコーナーフリーを作っても外しまくります。

 

内容としては明らかにグリズリーズ。でも決定力が違いすぎる両チームです。ガソルとジョーダンの関係で同点に追いついたグリズリーズですが、グリフィンとルーであっという間に8点リードした前半のクリッパーズでした。

ちなみにジョーダンが守れないからガソルのマークはグリフィンに交代して成功しました。



ジョーダンの存在がオフェンスの停滞を生んでいるかというと、まぁ関係はしています。リードならパスも上手いし。

でもテオドシッチがシュートばかり打つようなクリッパーズなのでジョーダンが決定的な要因にはなっていません。むしろグリフィンの調子の悪さが目立ちました。
ジョーダンは速攻も2本決めたので特徴の違いがあるだけでマイナスとは言えません。

 

一方でディフェンスはガソルに振り回されて、チームディフェンスも崩壊しました。それはジョーダンの責任には出来ないけど、ビッグマン不在で動いて守っていた期間との差異があるのだと思います。

守れてから走るパターンが減ることでオフェンス力が落ちた数字になるのかも。

そんなわけで慣れの問題もあるので経過観察かな。まぁ連勝中のオフェンスレベルではなかったよ。



グリズリーズはそんなクリッパーズ相手でもオフェンスで負けてしまうレベル。

 

◯ターンオーバー11

ターンオーバーにもいろいろあるけど、前半はほぼ単なるミス。ノープレッシャーでもミスしています。

こちらも単純に守れていないことの方が問題かも。開幕からずっとペリメーターディフェンスが何も出来ていない感じが。だからトニー・アレンは残すべきだったよ。

ケガ人を考えたら良くやっていますが、ケガ人が戻ってきてもディフェンスが向上するわけでもないし。



◉プレッシャーをかけられないクリッパーズ

 

後半になりディフェンスを修正してきたクリッパーズ。激しくプレッシャーをかけてグリズリーズのターンオーバーを引き出し、速攻に繋げます。ジョーダンも走り一気にクリッパーズペースに。

しかし、強めたプレッシャーによりオフボールのファールを繰り返すクリッパーズ。3分で5ファールに。

 

プレッシャーが弱まったので簡単に得点していくグリズリーズ。ペースも奪い返して「これは逆転するな」と思ったら今度は単なるミスを重ねるグリズリーズ。
HCは頭が痛くなりそう。ガソルはキレ気味。

とはいえ単発で決まるテオドシッチの3Pくらいしか得点がないクリッパーズと、フリースローで稼ぐグリズリーズ。それは点差が縮まるのでルー・ウイリアムスの出番です。



1人だけ超簡単に得点していくルー。軽やかにミドルを決めて、さらにグリフィンにアシスト

グリズリーズはガソルで返したいのですが、グリフィンが相手だと苦しいガソル。それでもブルックスやラブが合わせて繋いでいきます。

 

そしてガソルがベンチに下がると守れなくなっていきます。アイバン・ラブは良い選手ですが気の利かないデイビスとのコンビは苦しそう。

そしてまたもルー・ウイリアムスの理不尽なシュートが決まり、結局は7点差に戻って3Qが終わります。



◉ハマるグリズリーズ

 

再びデッカー&ハレルのインサイドになると、テオドシッチからハレルが連発します。明らかにプレーしやすそうなテオドシッチのパスから速攻も出ます。

早々にガソルを戻すグリズリーズ。しかし、相変わらずしっかりとボールムーブした後の3Pが決まりません。シューター不在が苦しいグリズリーズ。居ても勝てないのに。

入らない事もあり、フリーの3Pが増えるグリズリーズ。打たせるクリッパーズ。

 

クリッパーズもそんなに良いオフェンスをしているわけではないですが、ルー・ウイリアムスにやらせておけばある程度得点になります。



気になるのはグリズリーズがサイドにボールを流した時にトラップするクリッパーズ。そこでガソルがローポストに立つと逆サイドからグリフィンが飛んできて数的優位を作ります。

 

クリッパーズのこの狙いは良い狙いで、スティールを狙いつつ、逆サイドに回されてもどうせ3Pを外すだろうという計算。

そんな狙いに3Pを外すならともかく、トラップにハマるグリズリーズは何をしているのか?

何度もハマりそこからオフェンスの停滞と、クリッパーズの速攻が生まれていきます。

 

残り3分でも10点差のまま。
時間と点差を考えると十分に可能性があるのに、まったく追いつける気がしてこないグリズリーズ

ディフェンスで止める雰囲気も、オフェンスで3P連発する雰囲気も何もないよ。

 

おしまい。



◉元に戻るクリッパーズ

 

連勝中はコートをワイドに使いながら、パスも周り縦横無尽に動いていたクリッパーズはどこかに消えていました。ウィスリー・ジョンソンとCJウイリアムスが作っていたスペースは渋滞までは行かないけど、狭くなりました。

 

そして結局は戦術グリフィン、戦術ルー・ウイリアムスに戻ったクリッパーズ。ジャマール・クロフォードよりも遥かに効率的で、なおかつパスもするルー・ウイリアムスの存在が勝利に近づけているだけです。

まぁ考えようによっては、どのチームよりもルー・ウイリアムスを活用しています。

彼らにスペースを与えるようなメンバー構成が良いのでしょうが、やるのかやらないのか。

 

テオドシッチとその他の時間の方が可能性を感じました。ジョーダン自身は悪くなかったですが、ハレルでもプラスマイナスゼロなのではないかと。

未だにジョーダンのトレード話が消えないのはフロントが天秤にかけているのかもしれません。ハレルやリードでもやれるはずだから、ジョーダンを手放すほどのオファーがあるのかどうか。

上から目線でのトレード検討の気がします。



◉ガソルの現在地はどこなのか。

 

◯マルク・ガソル
13点 12リバウンド 10アシスト

素晴らしい起点としてトリプルダブルのガソル。ガソルの有無でチームのパフォーマンスは大きく違いました。

ただし、それはゲームメイカーとしての話。
フィニッシャーとしての能力が落ちているガソル。それは衰えなのかシステムなのかはわかりまけんが、低いFG%はチームの決定力不足とも関係してきます。ダブルチームが不要になったガソルです。

 

ランドルフやカーターがいなくなった事よりも単にガソルの不調の方が大きいでしょう。ならば代わりに得点するのは誰なのか。

6人が二桁得点とらしいプレーになったもののチームでの合わせが前提なので、少しは個人技が欲しいところです。それを全員にやらせたフィッツデイルはファンキーでしたが、ファンキー過ぎるよね。

この状態でなんとかしろと言われても、ビッカースタッフは困ってしまうでしょう。ルー・ウイリアムスが欲しいだろうな。

 

◯ディロン・ブルックス
15点 FG6/10

そんな中、合わせも個人技でも得点を挙げたライジングスターのブルックス。シーズン序盤からスターターで使われて、成長の跡をみせています。

こんな選手を増やすのが今季の目標だろうから、ジャマなベテランは放出しちゃって2巡目指名権集めればわ良いのに。という意見です。

つまりは悪くないグリズリーズだけど、いろいろと限界です。

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