20180126 ナゲッツ vs ニックス

激戦のプレーオフ争い中のナゲッツ。シーズン通じてケガ人に悩まされてきたけどナゲッツ自体は同じペースなので、もうひと頑張りが必要です。

落ちてきたニックス。希望を失うにはまだ早いけど、ケガ人もいるし、如何すれば良いか迷う所です。ロードが続く苦しい日程。

エルナンゴメスが兄弟って知りませんでした。プレースタイル違いすぎ。



◉良い時のナゲッツ

ハーダウェイの代役にベイカー。それは苦しくないか。開始から打開するポイントに困っているニックスなのですが、緩いナゲッツがカンターを空けてくれるのでイージーシュートを打てます。それ以外はダメな雰囲気。

一方、ヨキッチのパスから好き勝手パスを回すナゲッツ。ローテーションで簡単に空いたり、ミスマッチが生まれるのでフリーのシュートを決めていくナゲッツ。
困ったニックスがタイムアウト明けでヘルプを減らすとヨキッチがポルジンギスとの勝負を制するので本当に簡単に得点出来るナゲッツ。

あまりにも守れないのでベイカーをランス・トーマスに代えますが、やっぱり空きまくるプラムリー。酷いぞニックス。せめて中を固めて3Pでやられてくれ。

だけどナゲッツも守れないんだよね。
フリーで打たせる外から決められると次第にドライブも許すように。サンダーとウィザーズを見た後だと激しさが足りない両チーム。
ニックスはそんなカラーじゃなかったのに。最近の傾向なのか、ナゲッツのオフェンスが素晴らしいのか?



両チームがベンチメンバーになってもその傾向は変わらず、簡単に引きつけてイージーシュートに繋げるナゲッツと、マークがいるのかいないのか気楽に打てるニックス

序盤にリードを得たナゲッツが11点リードして1Qが終わります。

セカンドユニットはニックスはオクインがいなくてエルナンゴメスが。マグダーモッドがいなくてバークがいます。それは誰も崩せなくて苦しいし、ブルーカラーも不足するユニットに。

チャンスだから頑張ろうぜエルナンゴメス!
ノアに負けちゃダメだよ。

ナゲッツは久しぶりにムディエイが。あまり使われてなかったのに誰の代わりだろうか?トレードのためか?
チャンスだから頑張ろうぜ!



◉ハイスコアゲーム

2Qに入って先に頑張れたのはムディエイ。らしくないアンセルフィッシュなパッシングをするように。チームのために目覚めたのか?

エルナンゴメスもオフェンスで存在感を示します。フィニッシュに顔を出し、オフェンスリバウンドを拾い。でも単にナゲッツが小さいから活躍出来るという理由も。

2Q始まって4分で50点に到達するナゲッツ。つまり16分で50点か。国際ルールでも125点ペース。走ったわけでもないのに。

でもその段階でニックスも46点に。ランス・トーマスとニリキナが3Pを決めてエルナンゴメスがリバウンドを拾ってくれるので、どんどん軽やかになります。
バークが働く。ニリキナより働く。



スターターが戻ってきます。
そしてナゲッツがペースを上げます。戻りの遅いニックスを置き去りに走りまくるナゲッツ。

そしてゲーリー・ハリスが3連続3Pで一気に15点まで広げます。50点に達してから4分で67点まで伸ばします。

さすがにお尻に火がついたのかタイムアウト明けからディフェンスのプレッシャーが強くなります。単純にボールマンに対して厳しくなるニックス。
するとプレッシャーが効いてミスを連発したナゲッツ。前半ラスト4分でナゲッツのFGはハリスの3P1本のみになり、73点に抑えます。これだけやられて抑えます、というのは変か。

激しくなったため、ニックスもオフェンスファールをとられたり、プラムリーにブロックされたりと得点を60点までしか伸ばせませんでした。

しかし、ハイスコアはナゲッツの得意技。ブルーカラーの戦いはニックスの得意技です。激しさが足りなかったニックスが、前半終了間際に激しさを取り戻した前半でした。

点差には現れないけどリズムを取り戻したニックスでした。



◯ポルジンギス
12点 FG4/12

12点だからまあまぁに思えて、ハイスコアゲームなのでチームの5分の1しか取れていません。オールスターだよ。もう少し頑張らないと。

ナゲッツは前半で8点以上が5人とらしい戦いに。何があったのかムディエイが5点3アシストとベンチから活躍しています。
新天地を探しているのか。ナゲッツに残りたいのか。



◉ヨキッチvsポルジンギス

後半になりナゲッツがシュートを外している間に点差を詰めます。カンターのゴール下、ジャックのミドル、ポルジンギスの3Pとニックスのやりたいプレーが出始め点差は一桁に。

苦しくなってきたナゲッツですが、ヨキッチとハリスが個人技で繋いでいきます。良い時と悪い時がハッキリしているナゲッツは、それが出来なくて負ける事も多いのですが、流れが良くなくても得点していくのは大切

試合開始から気になるのはヨキッチとポルジンギスのマッチアップ。高さで圧倒するポルジンギスですが、ヨキッチは全く苦にしないようでほぼ完勝しています。

オフェンスでもヨキッチにファールをしてしまったポルジンギスが5ファールでベンチに戻ります。



裏エースのビーズリーが出てくるとビーズリー&カンターのインサイド押しになり奏功します。カンターのローポストで収縮させ、ポルジンギスよりもドライブの形になるビーズリーによって得点が生まれていきます。

マークのチャンドラーがキレるくらいにビーズリーにやられていくナゲッツ

しかし、ニックスの問題はディフェンスに。そこまではヨキッチ、ハリスの個人技だけになり流れるようなボールムーブを止めていましたが、プレッシャーが弱まり復活するナゲッツのボールムーブ。

ビーズリーが簡単に裏をとられたり、ボールマンにプレッシャーがかからなかったり。新加入のバーグはオフェンスで貢献はしているけど、小さいのでニックスのカラーに合うのかどうか。でもニリキナでは不満なのかな。

点差は動かないものの、再びお互いが得点する形になります。それはどちらかと言えばナゲッツペースです。とはいえ、今のニックスのベンチメンバーからすると点差が変わらないだけでも良い方向かもしれません。

開幕から苦労してきたナゲッツがライルズからクレイグまで活躍する役割があるのに対し、オクインの不在で穴が空いているようなニックスのベンチでした。



◉バーク&ビーズリーになったニックス

3Qラストにバークが決めて7点ナゲッツリードで4Qになります。ムディエイのパスからバートンが、ヨキッチのパスからライルズが3Pを決めてナゲッツがリードを広げます。フロアを広く使えるナゲッツ。

ライルズが次々とシュートを沈めていきます。

追いつかなくなりそうなので5ファールのポルジンギスを戻します。しかし、ニックスは同じサイドでしかボールが動きません。たまに逆サイドまで行くとビーズリーが3Pを決めます。

バークは積極的で良いのですが、シンプルにボールを振るのが特徴だったニックスで長時間プレーするのは向いていないかと。
ハーダウェイ不在をオクインやマグダーモッドで埋めていた時には発生しなかった問題が起きています。

一方のナゲッツもそこまで良かったムディエイが暴走気味に。調子が良すぎたのかな。やり過ぎると評価が落ちるよ。

でも戻ってきたマレーもミスして、ビーズリーが速攻を決めます。スコアラーとして必要な得点だけを取って行くのは昔のビーズリーにはなかったプレー。ムディエイもいつかこうなれるのか?

ビーズリーにより点差が一桁になるとスターターで対応するナゲッツ。10点を巡る攻防になります。



再びヨキッチがポルジンギスとの勝負に。ヨキッチからチャンドラーに渡りゴール下を打つのに飛び込んだポルジンギスがファールコールされ退場します。仕方ない。

マレー、ヨキッチ、チャンドラー、バートンと代わる代わる得点して行くナゲッツ。プラムリーはベンチね。

バークとビーズリーで対抗して行くニックス。バークの個人技はどうかと思うけど、しっかり決めて行くのだから偉い。そして2人以外が決まらないニックス。点差がつまらないまま時間だけが過ぎていきます。

散々時間を使った挙句、ハリスがミドルを決めて残り1分で13点差に戻したナゲッツでした。



結局130点をとって押し切ったナゲッツ。ニックスに118点を取られるのもらしい。
もっと楽に勝てないものかと思うけど、そんな簡単な話ではないのでしょうね。

◯ナゲッツの得点
ハリス 23
ヨキッチ 18
マレー 18
プラムリー 14
バートン 10
チャンドラー 16
ライルズ 21

嫌になってしまうね。どこからでも誰でも得点が出来ます。

◯ナゲッツのアシスト
ヨキッチ 10
バートン 7
ムディエイ 6
マレー 5
プラムリー 4

ムディエイの6アシストなんて奇跡じゃないかと思えるけど、誰でも得点できて、誰でもパス出来るナゲッツの復活でした。

ケガ人が出ているニックスだけど、ナゲッツなんか遥かに悲惨な状態の時もあって、Gリーグから連れてきたクレイグ含めて7人くらいで試合をしていたことも。

そこから生まれた新たな形があるので、ここで踏ん張りたいのですが、バークがやり過ぎるのはちと違う。

自分達のパターンが何なのかを確認出来ないとせっかく上げた株を下げてしまうよホーナセック



◉ノーカラーニックス

ニックスの感想を書くときは「ブルーカラー」と言いますが、その傾向の薄い試合でした。

ブルーカラーって何なのか?と言うと簡単で難しいです。ルーズボールに飛び込むのがブルーカラーならばルーズボールにならなきゃ何もないのか?

少なくとも球際の激しさが生み出すルーズボールだと思うので、強さを出せる展開に出来なかったと言えます。
カンターが走ってポジション争いしている間にウイングが動いてディフェンスを動かす。そこを利用するジャックに、空いてしまうポルジンギスというイメージです。

でも、得点をとれたのだからオフェンスは上手く行っています。そう思いきやブルーカラーなオフェンスがディフェンスに繋がって、お互いにイージーには打たない展開がニックスの勝てる道の気がします。

攻守分断しないで考えるのが最近の好みです。

オクイン使えないならば、もっとエルナンゴメスを使ってあげたい。そしてプレーオフ争いから脱落するならば、ニリキナに積極的にドライブをさせるようなセットを使いたい。

プレーオフ出場だけでなく、将来に向けてムダなシーズン後半戦にならないように。



◉5割じゃダメだよナゲッツ

ナゲッツはまぁ普通。オフェンスが良ければその分ディフェンスは悪くなる。良かった時間も悪かった時間も点差にはあまり影響しなかったです。唯一、ハリスの爆発時に点差が開きました。

でも悪い意味ではなくあまり機能的ではなかったプラムリーが、しっかりと合わせているのは重要な気がします。この仕事はファリードの方がかなり上手いのですが、相手に合わせて使い分けられます。

ニックスの逆でオフェンスが良くてもディフェンスが緩くなりがちなのは避けられないから、押し切る火力が必要で、ハリスが爆発していると強い。

ペリカンズとの違いは苦しい時間に個人技で得点する能力。カズンズ&デイビスには勝てないけど、代わりにマレー、バートン、ライルズがいるので上手く活かせると良いね。

でも、そもそも5割じゃ物足りないナゲッツなので、ここから伸ばせるのかどうか。昨季だって5割なのだから45勝はノルマでしょ。

ジャズとグリズリーズが脱落してくれたので、むしろ楽になっているプレーオフ争い。
クリッパーズとデッドヒートしている場合じゃないよ。

20180126 ナゲッツ vs ニックス” への2件のフィードバック

  1. ナゲッツのオフェンスは素晴らしいですね。どこからでも点が取れる感じで。是非ともウォリアーズに勝って欲しいなぁ。
    っていうか良い選手余ってる感じするので分けて欲しい。

    1. でも、まだまだ中心選手が若いので不安定です。これだけ若くて強いのは素晴らしいです。

      彼らがウォール&ビールクラスになれるのかどうか?

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