そろそろドノバン・ミッチェルの現在地を確認しておこう。でもジャズはプレーオフ争いから脱落気味でサンズに追いつかれようとさえしています。
仮に連勝で5割ラインまで行っても、2チームが脱落する大混戦のレースを勝ち残るのは厳しい。今のうちにミッチェル中心にどうやって切り替えるのかをテストした方が良さそう。ミロティッチ?指名権の方が大切なのでは?
一方でシーズン前から再建モードのホークス。再建モードだけど名将ブーデンボルザーによりしっかりとしたチームバスケをしておりタレント力が足りないだけ。
そのためトレードに積極的ですが、1巡目指名権を集められていない現状です。2巡目ばかり集めても仕方ないだろう。
と、思いきや今季も色々と無名選手をブレークさせようとしているので、あながち否定もできません。コーナー3Pが信じ難い確率のプリンスに新感覚センターのコリンズがいるので、エースさえ手にすれば感があるのも事実です。
お互いトレードを画策していることもあり、現在地を知りたい試合です。
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◉決められない、決まらない。
どちらもシュートが決まりません。
ジャズはゴベールのピックを中心にした組み立てですが、基本的にイージーシュートしか決められないゴベールなので、ちゃんとローテーションしてくるホークス相手にするとゴール下でパスを貰わないとムリです。
特別なブロック力なんて全くないホークスのスターターですが、しっかりとついていけば外してくれるので、守りやすい。
かといってハンドラーのルビオもミドルを決められないので、ゴベールを中心にしたオフェンスは何も怖くありません。
◯1QのジャスFG
スターター 2/14
ベンチ 6/10
もう少しシュートが上手いベンチメンバーになると普通に決まりました。普通のNBAプレーヤーならば決めなければオフェンスにならないようなシュートを落としているジャズ。
ゴベールとルビオという組み合わせは、どちらも警戒しなくて良いから苦しいのかもしれません。
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そんなジャズを下回った1Qのホークス。
その理由はジャズのディフェンスを攻略できなかったから。ゴベールのいるゴール下はやっぱり怖いので、簡単には入り込めていない様子
しかし、ホークス自体はワイドにスペーシング出来ていて、ピックを使ってディフェンスを剥がせてもいます。そこからミドルを決めるシーンも。
ゴベールは動けるわけではないので、ピックを使ってスピードで振り切ったり、高さなんか関係ないよとばかりにダンクを叩き込みにいったり、フローターなどのシュートスキルを駆使したり、何よりもファールを引き出すのが主流の現代オフェンス。
そこはタレント力だったりするので、やっぱり不足している個人の力。シュルーダーでは役不足なのか、それとも制御しながらチームをコントロールする事を学ばせているのか。ちょっと微妙な今季のシュルーダーでもあります。
チーム全体がコートをワイドに使うし、意思疎通も出来ていそうだし、セルフィッシュな感じは全くないけど、シュルーダーがベンチに下がると更に停滞するホークス
セルフィッシュはダメだけど、さすがにもう少し積極性は必要なのではないかと思わせる1Qでした。
始まったばかりなのに眠くなるよ。
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◉少しずつ強みを出して行く
バビットとデレイニーが強気に打って決まりホークスが逆転します。ゴベールがいないのでインサイドの合わせが決まると、キックアウトからの3Pも出てきて、積極性が高くなります。
ジャズもフェイバーズのセンターだと全体がよく動くので、スペースも生まれドライブしていきます。しかし、キックアウトはなく、またオフェンスリバウンドも低下するので、ホークスに劣り始めます。
ホークスが初めて7点のリードを得ます。それくらいお互いの得点が伸びなかった展開
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スターターが戻ってくるとジャズはミッチェル中心に切り替えます。シンプルに打っていくミッチェル。
そちらに意識が向くので今度はミッチェルのパスからルビオのドライブ、そしてゴール下のフェイバーズというプレーが連続して決まります。そもそも怖くないゴベールと怖いミッチェルなのでディフェンスの体形が変化しています。
守ってもホークスが積極的には打てないくらいまでプレッシャーをかけ、抜かれてもゴベールのブロック、フェイバーズのヘルプでホークスをシャットアウトし、簡単に同点に追いついたジャズ
そこから両者が強みで勝負していきます。
ジャズは当然ミッチェル。見事なジャンパーを決めるミッチェルでしたが、マークがプリンスなのでしぶとく守られてしまいます。アリウープ狙いも寸前でプリンスがカット
ホークスは選手の特徴で勝負します。ベリネリのシュート。何度もスクリーンを利用してオフボールムーブから打とうとするベリネリ。
落としたシュートはコリンズがセカンドチャンスに繋げ、プリンスはゴベールから&ワンと1人ひとりの武器を組み合わせるホークス
最近のホークスを観ていないのですが、前半の終わりにシュルーダーもベイズモアも起用されていないのは、ブーデンボルザーを怒らせる何かがあったのか?
拮抗した展開ですが、3P3/6と決まったのでホークスが1点リードして前半が終わります。
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◉つまらない試合だけど
ジャズは序盤がゴベールで、中盤からミッチェルという形に。複数の選択肢は必要だし、それは悪くないと思いますが、どこまでゴベール中心のオフェンスに期待するのかは難しいラインです。
実際にミッチェルとのピック&ロールではノールックパスが腕にきたのにファンブルするし、ゴール下のイリャソバとの勝負なのにトラベリング。解説にも指摘されましたが、イリャソバなんてブロックする気はゼロで手を挙げているだけなのに、背中向けて態勢整えてターンしようとするのは如何なのか?
一方でアーリーオフェンスで行くしかない状況になると見事なドライブ&ワンになりました。何も考えずに飛び込んだ方が良い結果が生まれるタイプ
いろいろやろうとするジャズの気持ちはわかるけど、ゴベールが真ん中にいるオフェンスは苦しいよ。
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ホークスはまぁ予想通りですが、ベリネリ売るために目立たせているのかな?良い選手だよね。それは間違いない。
ただジャズのディフェンスにキックアウトを減らされているので、らしいチームプレーは出て来ませんでした。悪い意味ではない。
キックアウトを防がれるというのは、ボールマンへのマークが少ないという事なので、自分で決めるだけなのだけど、それが簡単ではないのがホークス。
スピーディに全体が連動して動くのですが、突破力には欠けますよ。
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◉働き出すシュルーダーとミッチェルの弱点
後半になるとホークスは得意のキックアウトからコーナー3Pが飛び出し、さらにプリンスが45°からも決めていきます。流れるようなパスからの得意技
ジャズもミッチェルが得点していきますが、ドライブからコーナーにキックアウトしても決まりません。ミッチェルのパスも正確ではないけど、受けるのがルビオというのも如何なのか。ゴベールがカットする場面も。
面白いのはミッチェル推しになって5回目のオフェンスくらいになるとゴール下が空き始める事。そこを利用するイングルス。上手いね。
しかし、慣れてきたのかミッチェルからスティールして速攻を決めたプリンス。キャロル二世感が強いプリンスだけど、キャロルを簡単に上回りそう。
代わりに目立つのはイングルス。ドライブからフェイバーズとの見事なコンビプレーをみせれば、フェイバーズを囮にパークスに合わせます。ファールで止められるからアシストは記録されませんが。
そんなイングルスがベンチに戻ると点差に変化が。
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ホークスはシュルーダーがやっと働き始めます。マークはミッチェル。ディフェンスもやる気に満ちているミッチェルですが、この軽快なスピードタイプは苦手。
運動能力の高いミッチェルですが、身長の割にかなり重い筋肉マンなので、左右の連続した敏捷性には欠ける部分があります。特集した時にも触れました。
なのでオフボールでもフリーになる動きをするようになったシュルーダーに、フェイクでバランスを崩されるシーンを連発します。交代したネトもついていけないスピードなので、されるがままになっていくミッチェル
そんなシュルーダーのドライブが決まっていくと、完全に陣形を乱されるジャズは、何度もオフェンスリバウンドを拾われ、点差を離されていきました。コリンズが3Qだけで3つのオフェンスリバウンド。
11点のリードで4Qに入ります。
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◉パーフェクトなホークス
4Q序盤はシュルーダーはいませんが、デレイニーのゲームメイクから次々とシュートを決めていくホークス。シュルーダーがスピードタイプならば、デレイニーはパスタイプで姿勢良く全体を見回してパスを振っていきます。
コリンズが速さでゴベールを置き去りにすれば、エキストラパスの連続からコーナーのベイズモアの3P、デレイニーとムスカラのピック&ロールからコーナーのベイズモア3Pと鮮やかに点差を20点以上に開きます。
調子に乗ったコリンズがキャリア2本目の3Pをコーナーから決めました。アウトサイドは無いのかと思ってたけど、そうでもないのか?
この時ジャズのオフェンスは何をしていたのか。
ジャズのシュートミスは致し方ないとして、ホークスはゴベールを大きくフリーにしインサイドをゾーン気味に守りながら、アウトサイドは積極的にスティールを狙いに行きました。
シュートがないと読まれているゴベールとルビオのパスを奪うホークス。パターンが限られている印象のあるコンビです。
困ってしまった時に、やっぱりミッチェルしか打開できず、そのまま流れに抗えなかったジャズでした。試合は早々に追いつかない空気が流れて終わりです。
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◉ミッチェルに相応しいチームを模索する
ジャズはタレント不足だからと言ってタンクして上位指名権を狙うようなチームではないし、限られた状況の中で最高のチームを作ろうとします。シクサーズとは違うのだよ。
そんな中で手にしたドノバン・ミッチェル。
目先の勝利のためにミッチェル中心に切り替えられないかと思ったら、試合の中で意図してミッチェルにやらせているおり、もう腹積もりは決まっているようです。
では、それはどんなチームが相応しいのかは試してみないと。少なくともゴベールは違う雰囲気がありました。でも手放すには惜しい人材なので、融合させたいのだろうな。
ルビオもシュート力の面で違う気がしますが、こっちはもう少し一緒にやらせてオフボールを学ばせても良さそうでした。
噂のフェイバーズ→ミロティッチは、試合前は全く共感できなかったのですが、シュート力強化の視点で少しだけ理解も出来ました。
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◉言うことがないのが苦しいホークス
特に後半はパーフェクトとしか言いようのないホークス。これ以上何を望むというのか。
シーズンも折り返し地点まできて、完璧にチームを機能させているブーデンボルザー。
これ以上何をよくすれば良いのか検討もつかないような試合でした。
なんで弱いかって?
選手の能力が低いからです。
HCが優秀なだけじゃどうにもならないです。
お気に入りのコリンズ君は前半は沈黙も後半に存在感を示しました。新たなオフェンスリバウンドマスター。
少し気になったのは、ディフェンスからオフェンスへの切り替えで非常によく走って、ゴベールを置き去りにするけど、それが全くチームで活かされていないこと。
ブーデンボルザーの辞書にはダントーニみたいなアーリーオフェンスは無いのでしょうが、なんかもうパーフェクトな雰囲気になってきているし、シュルーダーの速さもあるのだから、リバウンドからのアーリーオフェンスを取り入れて爆発力(とリスク)を取り込んでみたらどうだろうか?
もう少しタレントが揃ったところで、パーフェクトなだけでは勝てないわけですし。
パーフェクトだけど別に強くは無いホークスでした。
ゴベール邪魔だなあ…
トレードはキツイんですかね
CLEあたりがBKNの1巡目くれるんじゃないかと
ドノバン・ミッチェル中心にするならば売っても良いと思いますけどね。ネッツの1巡目は出さないと思いますよ。何より要らない選手押し付けられますし。
簡単には見つからない選手なので大切にしたいのでしょうが、オフェンスはロールプレーヤーにしかならないんですよね。